有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10022Z8
株式会社ファンケル 業績等の概要 (2014年3月期)
(1) 業績
①当連結会計年度の概況当連結会計年度におけるわが国経済は、2012年末以降の株高を背景とした消費者マインドの好転により個人消費が堅調に推移しており、設備投資も企業業績が改善するに伴い徐々に持ち直すなど、緩やかに回復しております。消費増税の影響で、一時的に減速が予想されますが、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果も加わり、今後も回復基調を維持すると期待されます。
当連結会計年度の売上高は、化粧品関連事業が増収となったものの、栄養補助食品関連事業が前期を下回ったほか、エステ事業を営む連結子会社の㈱ノイエスの株式を第1四半期連結累計期間に当企業集団外へ譲渡したことなどによりその他が減収となり、全体では81,118百万円(前期比2.0%減)となりました。営業利益は、化粧品関連事業の増収に加え、不採算事業の撤退に伴う売上総利益率の改善や、全社的なコストダウンにつとめたことなどにより、3,943百万円(前期比2.2%増)となりました。経常利益は4,262百万円(前期比3.7%減)となりました。当期純利益は、台湾およびシンガポールの小売事業からの撤退ならびに台湾現地法人の解散を決定したことに伴う事業撤退損752百万円を計上したことなどにより1,343百万円(前連結会計年度は2,193百万円の当期純損失)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
②事業別の状況
1)化粧品関連事業
売上高
化粧品関連事業の売上高は47,525百万円(前期比1.7%増)となりました。
2013年3月期 | 2014年3月期 | 伸び率 (%) | |||
金額 (百万円) | 構成比 (%) | 金額 (百万円) | 構成比 (%) | ||
ファンケル化粧品 | 37,102 | 79.4 | 38,473 | 80.9 | 3.7 |
アテニア化粧品 | 8,014 | 17.2 | 7,965 | 16.8 | △0.6 |
その他 | 1,603 | 3.4 | 1,087 | 2.3 | △32.2 |
合計 | 46,721 | 100.0 | 47,525 | 100.0 | 1.7 |
2013年3月期 | 2014年3月期 | 伸び率 (%) | |||
金額 (百万円) | 構成比 (%) | 金額 (百万円) | 構成比 (%) | ||
通信販売 | 23,375 | 50.0 | 23,805 | 50.1 | 1.8 |
店舗販売 | 15,430 | 33.0 | 16,405 | 34.5 | 6.3 |
卸販売他 | 2,218 | 4.8 | 1,741 | 3.7 | △21.5 |
海外 | 5,696 | 12.2 | 5,572 | 11.7 | △2.2 |
合計 | 46,721 | 100.0 | 47,525 | 100.0 | 1.7 |
ファンケル化粧品は、リニューアル発売した「洗顔パウダー」や「マイルドクレンジングオイル」が好調に推移したことなどにより、38,473百万円(前期比3.7%増)となりました。
アテニア化粧品は、主力の「インナーエフェクター ベーシックスキンケア」などが好調に推移し、前期並みの7,965百万円(前期比0.6%減)となりました。
販売チャネル別では、通信販売は23,805百万円(前期比1.8%増)、店舗販売は16,405百万円(前期比6.3%増)、卸販売他は1,741百万円(前期比21.5%減)、海外は5,572百万円(前期比2.2%減)となりました。
営業損益
損益面では、増収となったことなどにより、営業利益は4,661百万円(前期比19.9%増)となりました。
2)栄養補助食品関連事業
売上高
栄養補助食品関連事業の売上高は25,386百万円(前期比4.6%減)となりました。
2013年3月期 | 2014年3月期 | 伸び率 (%) | |||
金額 (百万円) | 構成比 (%) | 金額 (百万円) | 構成比 (%) | ||
通信販売 | 10,744 | 40.4 | 10,355 | 40.8 | △3.6 |
店舗販売 | 6,008 | 22.6 | 6,106 | 24.1 | 1.6 |
卸販売他 | 7,079 | 26.6 | 6,607 | 26.0 | △6.7 |
海外 | 2,768 | 10.4 | 2,316 | 9.1 | △16.3 |
合計 | 26,601 | 100.0 | 25,386 | 100.0 | △4.6 |
製品面では、ダイエットサプリメント「カロリミット」が前期並みを確保したほか、「ルテイン&ブルーベリー えんきん」などが伸長したものの、その他の製品が振るわず減収となりました。
販売チャネル別では、通信販売は10,355百万円(前期比3.6%減)、店舗販売は6,106百万円(前期比1.6%増)、卸販売他は6,607百万円(前期比6.7%減)、海外は2,316百万円(前期比16.3%減)となりました。
営業損益
損益面では、減収となったほか、マーケティング費用が増加したことなどにより、営業利益は1,125百万円(前期比42.6%減)となりました。
3)その他
売上高
その他の売上高は8,207百万円(前期比13.5%減)となりました。
2013年3月期 | 2014年3月期 | 伸び率 (%) | ||
金額 (百万円) | 金額 (百万円) | |||
発芽米事業 | 2,922 | 2,830 | △3.2 | |
青汁事業 | 3,220 | 3,203 | △0.5 | |
その他の事業 | 3,341 | 2,173 | △35.0 | |
合計 | 9,484 | 8,207 | △13.5 |
発芽米事業は、卸販売他は堅調だったものの、通信販売が振るわず、2,830百万円(前期比3.2%減)となりました。
青汁事業は、冷凍タイプが振るわなかったものの、「本搾り青汁 プレミアム」など粉末タイプが堅調に推移し、前期並みの3,203百万円(前期比0.5%減)となりました。
その他の事業は、エステ事業を営む連結子会社の㈱ノイエスの株式を当企業集団外へ譲渡したことなどにより、2,173百万円(前期比35.0%減)となりました。
営業損益
損益面では、減収となったものの、マーケティング費用の減少やエステ事業の売却に伴う収益性の改善により、前連結会計年度に比べて285百万円改善し、4百万円の営業損失となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」といいます。)は32,377百万円となり、前連結会計年度末より4,149百万円増加いたしました。当連結会計年度の各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は6,595百万円(前連結会計年度は6,145百万円の収入)となりました。この内訳の主なものは、税金等調整前当期純利益2,326百万円、減価償却費2,972百万円、たな卸資産の増減額1,060百万円およびその他の流動負債の増減額644百万円による増加と、法人税等の支払額1,318百万円などによる減少であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は1,402百万円(前連結会計年度は822百万円の支出)となりました。この内訳の主なものは、有価証券の売却及び償還による収入3,861百万円などによる増加と、有形固定資産の取得による支出1,571百万円および無形固定資産の取得による支出868百万円などによる減少であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は3,956百万円(前連結会計年度は2,251百万円の支出)となりました。この内訳の主なものは、自己株式の取得による支出1,720百万円および配当金の支払額2,179百万円などによる減少であります。
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