メック株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)

(1)当社グループの研究開発体制
当社グループは、電子基板やディスプレイ向け等を中心とする関連市場のニーズを先取りし、研究開発へ積極的に反映させ、迅速に製品化することによって、エレクトロニクス製品の進化・高度化に寄与していくことを基本姿勢としております。当社グループにおける研究開発活動は、電子基板やディスプレイ向け製造用薬品の新製品開発・既存製品改良を中心としておりますが、同時に既存以外の新事業分野に進出するための開発も進めております。
当社グループでは、提出会社従業員数(2014年3月31日現在170名)の約3分の1を研究所
に配員して、研究開発機能を提出会社に集中させることにより、研究開発活動の効率化を図っております。

(2)提出会社における研究開発体制
提出会社では55名が研究所において薬品の開発およびその関連業務に当たっております。
提出会社の研究開発体制は、主に4つのグループが製品開発業務に当たっております。既存の製品の改良や技術サポートを行うグループ、新しい領域の開発を行うグループ、配線パターン作成用薬品の開発を行うグループ、金属と樹脂との接合技術を開発するグループであります。また知財を主業務とするグループおよび薬品使用に適した機械・自動分析装置の開発業務を行うグループがあります。
このように、研究開発体制においては、テーマの進捗および市場ニーズの変化に適した組織により、迅速かつ柔軟に市場動向に対応できる体制を整えております。

(3)研究開発活動の概要および成果
当連結会計年度の研究開発費総額は762,253千円であり、すべて提出会社におけるものであり
ます。
研究開発活動の基本方針は、さまざまな顧客ニーズに適した製品開発と品質向上を目指すことであり、その対象は高機能・高付加価値製品から顧客ニーズに合致した製品、あるいはコスト重視の製品開発まで多岐に渡っております。特に、近年成長の著しいスマートフォンやタブレットPC向けの電子基板やディスプレイ関連の製造用薬品の開発に注力しており、最先端の技術に対応するよう研究開発活動を進めております。
また、高密度多層電子基板に対する研究開発に取り組む一方で、すでに当社が電子基板市場で高い評価を得ている既存製品の更なる応用展開を進めております。
当社の表面処理技術は、従来から当社が関わってきた分野のみならず、環境負荷低減を意識した他分野にも応用展開が可能と考えております。当社は鋭意研究開発活動を進めて参りました結果、樹脂金属接合技術としてアマルファ技術を開発し、接着剤レスや軽量化実現等の新たな価値創造に長期的に取り組んでおります。今後もさまざまなニーズを敏感に捉え、さらなる用途拡大に向け、力を尽くしてまいります。