有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10027NH
綜研化学株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)
事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループの研究開発活動は、国際競争に打ち勝ち、高収益を上げ続けるため、「研究開発力」と「生産技術力」に重点を置き、既存事業での顧客・市場ニーズへの迅速かつ的確な対応と新規事業の創出、育成に取り組んでおります。
研究開発体制は、既存事業の製品開発につきましては、より効率的かつ顧客視点で進められるよう各事業部門が担当しており、新規事業につきましては、早期事業化に向けた研究開発に取り組むため、テーマ毎に独立した組織としております。併せて、基礎研究と将来技術の探索を目的とした研究企画部門、革新的生産技術に取り組むプロセス開発部門などを設け、新技術の構築、基盤技術の強化を図っております。
研究投資につきましては、中長期的な成長を目指し、新規材料、新規事業開発にウェイトを置いております。
66期末における研究開発部門の従業員数は143名であり、当連結会計年度における研究開発費は18億37百万円であります。
研究開発部門が注力するのは電子・情報材料分野及び環境・エネルギー分野としており、セグメント別の状況は以下のとおりであります。
(ケミカルズ)
粘着剤につきましては、フラットパネル・ディスプレイ(FPD)分野でのシェア拡大と用途拡大に向け、継続した製品開発、改良に注力しております。液晶ディスプレイ(LCD)の偏光板用途では、市場要求に伴う光学特性と耐久性の向上に取り組んでおり、着実に成果を上げております。また、市場が拡大しているタッチパネル用途向けや高機能保護フィルム用途向けでは、様々な部材構成に対応した高機能粘着剤の開発に取り組んでおります。
微粉体につきましては、LCDに用いられる光拡散シートに使用されており、市場ニーズの変化に対応しシェア拡大を図るため、光学特性の向上と低コスト化に向けた開発を継続し、着実に成果を上げております。また、他の微粉体製品でも、用途拡大のための性能改良や新機能付加などの研究開発にも注力しております。
特殊機能材につきましては、電子回路用樹脂で生産性向上を狙った改良品の開発を継続しており、着実に成果を上げております。また、用途拡大に向けて電子材料用の樹脂開発にも注力しております。
加工製品につきましては、環境対応製品である無溶剤型厚物両面テープの開発に重点を置いております。LCDやICチップ向けで既に販売実績のある放熱用熱伝導テープ、携帯電話組立用の強粘着テープや高機能保護フィルムなどにおいて、製品の品揃え拡充や改良に取り組み、着実に成果を上げております。さらに、用途拡大に向けて、自動車用途での接着性能向上、低コスト化や環境対応製品の開発にも注力しております。
新規事業につきましては、ナノインプリント技術を用いた光学、電子材料分野向けのフィルムモールドとニッケルモールド、FPD分野での2色粒子を用いた表示部材、有機太陽電池材料として増感色素、さらには、導電性ポリマー、有機半導体の機能性材料などの開発に注力しており、販売実績も着実に増えてきております。また、量産化技術の確立に注力し、新規事業の早期立上げを図っております。
(装置システム)
当連結会計年度における研究開発活動はケミカルズが大半を占めるため、装置システムの記載は省略しております。
事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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