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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1001JTY

有価証券報告書抜粋 株式会社セルシス 業績等の概要 (2013年12月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績

当期の経営成績
当社グループは、2012年4月2日設立のため、前連結会計年度に係る決算数値の前年同期との対比は行っておりません。
当連結会計年度(2013年1月1日~2013年12月31日)における当社グループを取り巻く事業環境を見渡しますと、パーソナルコンピューター以外でのポータブルなインターネット接続機器の多様化や、デジタルカメラをはじめとする家電機器、車載機器、電子看板、店舗での操作用端末など、実用機器でのグラフィクス表示機能の技術が著しく進歩しており、一般への普及も急速に進んでおります。今後、デジタルグラフィクスの制作から利用に関する技術とサービスや、利便性の高いデジタル機器のユーザーインターフェースの提供は、より一層社会的に重要な基幹活動の一つになっていくものと予想されます。
このような状況の下、当社グループは「デジタル“ものづくり”」の応援と支援を経営理念に掲げ、デジタルによるコンテンツの制作と利用が一般に普及する社会において、引き続き重要なポジションを担い続けられるよう、当社グループの強みであるグラフィクス関連技術とサービス開発の相乗効果を最大限に活かした事業活動を推進しております。
携帯端末市場の中心がスマートフォンへと急速に移行していく中で、当社グループは事業モデルが転換期にさしかかってきており、かかる変化を新たな成長機会として捉え、中長期的に企業価値を継続的に向上させる目的で、事業構造改革を進めており、コスト削減と利益率の向上を目指す一方で、戦略投資事業における投資の成果であるソリューション事業の強化を進めております。
当連結会計年度においては、各事業セグメントにおいて、継続的に販売活動の強化を推進するとともに、希望退職の実施に伴う人員削減効果や減価償却負担の軽減等の構造改革の成果が売上原価及び販売管理費の圧縮に貢献いたしました。その一方で、UI/UX(ユーアイ/ユーエックス)事業において、車載機を中心とした新たな領域への積極的な事業展開を推進するにあたって、一時的に外注コストが大きく増加いたしました。
その結果、当社グループの当連結会計年度の売上高は3,685,419千円となりましたが、UI/UX事業の外注費の増加を吸収しきれず営業損益は69,093千円の営業損失となりました。
経常損益につきましては、当社の持分法適用会社であるガラット株式会社等に対する投資持分について、持分法による投資損失16,026千円を計上しております。また、前期末に引当済の事業構造改革引当金において実際に使用されなかった金額を事業構造改革引当金戻入益として16,194千円計上したこと等により68,222千円の経常損失となりました。純損益につきましては減損損失28,174千円の計上、投資有価証券評価損11,721千円の計上等があった一方で、投資有価証券売却益121,877千円の計上等により42,811千円の当期純利益となりました。
事業別セグメントにつきましては、以下のとおりであります。


コンテンツソリューション事業は、セグメント区分の変更及び名称の変更を行っております。
当社グループのグラフィクス技術による、総合的なコンテンツ関連ソリューション提供を強化するため、従来の電子書籍サポート事業に加え、クリエイターサポート事業における法人向けグラフィクス関連活動を再編し、ロイヤリティ収入と業務受託収入が移行しております。
セグメント区分の変更に伴い、セグメント名称を「電子書籍サポート事業」から「コンテンツソリューション事業」へ変更しております。
電子書籍ソリューションの中心である携帯電話市場におきましては、2013年12月末で国内携帯電話加入契約数が1億3,655万台(前年比5.8%増)となっております。(社団法人電気通信事業者協会発表「携帯電話・PHS契約数」より)
また、2013年度上期の携帯電話出荷台数は前年同期比19.7%減の1,645万台となる中、スマートフォンの出荷台数は前年度比14.5%減の1,216万台となりましたが、総出荷台数に占めるスマートフォン出荷台数比率は73.9%となり、前年同期比4.5%のシェア増加になっております。(株式会社MM総研発表より)
このような経営環境の中、電子書籍ビューア「BS Reader for Browser」を新たにEPUB形式の縦書きテキスト表示に対応させるバージョンアップを行い、iPhone 5c及びiPhone 5s 並びに最新のiOS7に対応させる等の施策を推進してまいりました。
また、Android端末向け総合電子書籍ビューア「BS Reader」のダウンロード数は、2013年10月末において300万ダウンロードとなっております。
以上の結果、コンテンツソリューション事業につきましては、総合電子書籍ビューア「BS Reader」を軸として推進する電子書籍ソリューションの売上高が1,157,362千円、グラフィクスソリューションの売上高が125,244千円となり、当事業合計の売上高は1,282,606千円、営業利益は119,143千円となりました。

クリエイターサポート事業は、セグメント区分の変更をしております。
クリエイターをトータルに支援するクリエイターサポート事業には、グラフィクスコンテンツ制作における新製品「CLIP STUDIO」シリーズや、従来のイラスト制作ソフトウェア「ILLUST STUDIO」、マンガ制作ソフトウェア「ComicStudio」シリーズ、アニメ制作支援ソフトウェア「RETAS STUDIO」等の販売と、インターネットを通じて、イラスト、マンガ、アニメ、小説を制作するクリエイターの創作活動をトータルに支援するサイト「CLIP」のユーザーからの課金収入が属しております。
当連結会計年度では、マンガ・イラスト制作ソフトウェア「CLIP STUDIO PAINT」の英語版及び中国語版の販売開始、この他に、同ソフトウェアがワコム社製ペンタブレットの新製品「Intuos」、「Intuos Pro」シリーズ各製品にバンドルソフトウェアとして採用され、ソニー「VAIO(R)秋冬モデル」にプリインストール可能となりました。
なお、クリエイターの創作活動をトータルに支援するサイト「CLIP」においては、2013年12月末時点の登録者数は36万人となっております。
以上の結果、売上高は637,023千円となりましたが、先行投資による減価償却負担が継続しており営業損失は93,549千円となりました。
クリエイターサポート事業では、グラフィクスコンテンツの制作支援ツール、デバイス、サービスの提供を通じて、グラフィクスコンテンツサービスの制作・流通を支援する基幹プラットフォームとしての収益力強化に引き続き注力してまいります。


従来の「ミドルウェア事業」につきましては、「UI/UX(ユーアイ/ユーエックス)事業」に名称を変更しております。
UI/UX事業とは、ユーザーと機器並びにソフトウェアとの間で接点となり、相互がやり取りをするための一連の要素であるUI(ユーザーインターフェース)と、機器やソフトウェアを通じて得られる楽しさや気持ちよさ等の体験であるUX(ユーザーエクスペリエンス)とを一体として考え、デザインとソリューション提供から実装開発までをトータルで行う事業です。
当連結会計年度においては、UI関連を中心とした自社製品のライセンス収入に加え、車載機等の自動車関連業界向けを中心に受託開発売上が増加いたしました。また、UI/UX開発において、「デザイン&テクノロジー」をキーワードとして、UI/UXの上流デザイン及びデザインを実現するソフトウエア開発の双方をソリューションとして提供するにあたり、「Designによる開発支援」を提供する株式会社U'eyes Designと戦略的業務提携を樹立し、一層のソリューション強化を図っております。UI/UX事業では、特に車載機を中心とした自動車関連業界に対する事業活動を強化しており、その為の開発体制の強化を短期的に実施した影響で、一時的ではあるものの、外注費が大幅に増加いたしました。
以上の結果、売上高は1,489,401千円となりましたが、外注費の増加を吸収しきれず、営業損益は188,315千円の営業損失となりました。

通信キャリアやサービス事業者等に対して、サービス運営や受託開発を行うアプリケーション事業では、事業構造改革の一環として事業規模の縮小を進めており、従来からの継続案件についてのみ事業を継続しております。
その結果、売上高は299,473千円、営業利益は28,074千円となりました。

(2)キャッシュ・フローの状況

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、358,484千円となりました。これは主として、投資有価証券売却益121,877千円の計上や事業構造改革引当金の減少額81,133千円等の資金の減少要因があったものの、税金等調整前当期純利益17,143千円の計上や減価償却費の計上519,223千円、たな卸資産の減少額43,622千円等の資金の増加要因があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、163,135千円となりました。これは主として、投資有価証券の売却による収入328,754千円や定期預金の払戻による収入123,575千円があったものの、ソフトウエア等の無形固定資産549,733千円の取得、貸付けによる支出55,000千円等があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、48,473千円となりました。これは主として、短期借入れによる収入200,000千円があったものの、長期借入金の返済による支出248,576千円等があったことによるものであります。
この結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、1,088,291千円となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E26231] S1001JTY)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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