有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1002A7R
太平電業株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)
経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループの研究開発は、工事施工の能率及び安全性の向上を目的とした機械・工具等の開発・改良と、受注領域拡大のための新分野技術の研究・習得を主体として行っております。開発品及び開発工法を通じ、社員指導教育も合わせて実施することで社員の専門知識の向上、技術レベルの向上を目指し活動を行っております。
当連結会計年度における各種プラント設備の建設、補修、維持関連の研究開発費はグループ全体で164百万円であり、その主なものは次の通りであります。なお、当社グループの研究開発活動においては、各セグメントに関連したものが非常に多いため、セグメント別の記載はしておりません。
(1)ボイラ火炉緊急修繕工事用足場工法の工期短縮技術をボイラ定期検査工事に適用する開発
本年度改訂された「エネルギー基本計画」で「ベースロード電源」と位置付けられた発電単価に優れた石炭焚き火力発電所の稼働率向上が至上命題となっており、電力業界では運転を休止して行う「定期検査工事の期間短縮」を目指しています。このニーズに当社開発品で、多数の納入実績のある「リフティング式足場」と新開発品の「ボイラ火炉緊急修繕工事用足場工法のジャッキステージ」を組合せた工法を60万KW石炭焚きボイラで実機試験を実施し、工期短縮を実現しました。既に、導入計画が進んでいる他箇所を含め、今後の利用範囲拡大が期待されます。
(2)石炭ボイラ吊り下げ管クリンカ(石炭灰の塊まり)落とし工法・クリンカ除去装置の研究
今年度は、全国の火力発電所に展開すべく、大型石炭焚きボイラでデモンストレーションを実施し、有効性について高い評価をいただきました。更に、ボイラ操業中にクリンカの成長を予防することできればプラント稼働率の向上につながります。定期検査実施前だけでなく、操業中に成長するクリンカの大きな塊を早期に発見し、ボイラ炉内に入らず遠隔で除去できる本装置のメリットを最大限活かして、操業中に大きく成長する前に破壊する工法の研究を行っております。
(3)大型クレーンレス工法の開発(新技術開発テーマの提案)
従来は大型クレーンを使用して、プラントの建設及び解体工事を施工していました。しかし、今後は火力発電所の建て替え工事など敷地が狭く、大型クレーンの設置できない工事の発生が予想されます。また、煙突解体工事は、煙突最上部まで届く超大型クレーンで煙突上部から解体する工法が一般的でした。しかし、この従来工法は、超高所での解体作業となるため、風の影響を受けやすく、安全及び工程の確保が難しい工事でした。
そこで、当社では自社開発品を有効利用し、大型クレーンを使用しない大型クレーンレス工法の研究開発を行いました。
今期の実績として、太平ジャッキシステムを利用し、鉄塔支持型鋼製煙突(120m)を筒身と鉄塔を同時にジャッキダウンし、低い位置で解体する工法を実施しました。その結果、従来より短工期で、超大型クレーンを使用せず、低い位置で安全・確実解体できることが実証されました。尚、この工法は特許取得済みです。
今後は煙突解体工法の改善及び200m級鉄塔支持型鋼製煙突の解体への応用及びボイラの建設・解体の大型クレーンレス工法の研究開発を行い、当社の開発品を活かして受注拡大を図ります。
当社グループの研究開発は、工事施工の能率及び安全性の向上を目的とした機械・工具等の開発・改良と、受注領域拡大のための新分野技術の研究・習得を主体として行っております。開発品及び開発工法を通じ、社員指導教育も合わせて実施することで社員の専門知識の向上、技術レベルの向上を目指し活動を行っております。
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