シェア: facebook でシェア twitter でシェア google+ でシェア

有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1002819

有価証券報告書抜粋 出光興産株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループは、石油製品、石油化学製品、更には新規事業創出のための研究開発に取り組んでいます。現在、図に示した研究開発体制の下、互いに密接に連携して研究開発活動を行っています。
なお、研究開発費については、各セグメントに配賦できない全社共通研究費34億円が含まれており、当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費の総額は前年同期比6億円減少の141億円です。

(当社グループの研究開発体制)
0102010_001.png

(注)光学電子材料開発グループは、2014年4月1日付で機能材料開発グループに名称を変更しました。

当連結会計年度における各セグメントの研究開発内容、研究開発経費及び研究開発成果は次のとおりです。

(1) 石油製品部門
石油製品部門では、環境に配慮した石油製品、潤滑油製品及び石炭利用技術の開発を推進しています。当部門に係る研究開発費は32億円です。
①燃料油事業では、重質油処理技術の高度化、製品の高付加価値化、プロセス技術を活かした事業競争力の強化、製油所・工場の高効率化、省エネルギー及び環境調和型社会への貢献を目指した研究開発を行っています。また、石炭を効率よくクリーンに利用し環境負荷を低減する技術と商品の開発も行っています。当連結会計年度の主な実績は以下のとおりです。
・貯炭管理の効率化を目的とした「貯炭管理システム」を開発しました。
・低品位なために現在利用されていない褐炭を、基礎化学品などに変換して高付加価値化させる技術検討を開始しました。
・シミュレーション技術を用いて貯炭場の風の状態を把握し、効率的な粉塵飛散対策を定型化しました。

②潤滑油事業では、省燃費・省エネルギーや環境に配慮した商品を開発し、国内及び海外市場への安定供給実現に努めています。当連結会計年度の主な実績は以下のとおりです。
・自動車用潤滑油においては、省燃費性能や静粛性を向上した新しいエンジンオイル及び駆動系オイルを開発し、商品ラインアップを拡充しました。
・工業用潤滑油においては、省エネルギーに貢献する油圧作動油、加工効率・精度向上に貢献する切削油及び熱処理油の開発を推進し、商品ラインアップを拡充しました。

(2) 石油化学製品部門
石油化学製品部門では、機能材料事業において、機能材料及び樹脂加工製品の競争力強化に向けた保有技術の改良や新規材料の開発を推進しています。当部門に係る研究開発費は35億円です。
①機能材料に係る分野では、新機能を有した粘接着基材やエンジニアリングプラスチックであるポリカーボネート樹脂、SPS樹脂による高付加価値商品の開発に取り組んでいます。当連結会計年度の主な実績は以下のとおりです。
・従来の結晶性ポリプロピレン樹脂と比べて大幅に融点が低く、軟質特性を有する機能性軟質ポリプロピレン(商品名:エルモーデュ®)では、衛生材料の接着剤や不織布の改質剤としてより幅広い顧客ニーズに対応する新規グレードの開発を進めました。また、新たにフィルム改質剤としての用途開発を開始しました。
・ポリカーボネート樹脂(商品名:タフロン®)では、難燃性を向上させたグレードにてLED照明分野への用途開発を進め、大手照明メーカー等へ採用されました。また、耐衝撃性に優れた材料(商品名:タフロン®ネオ)では、電気絶縁性能に優れた新規グレードを開発し、太陽電池コネクター等への用途開発を進めました。
・SPS樹脂(シンジオタクチックポリスチレン樹脂、商品名:ザレック®)では、自動車電装部品の用途拡大に伴い、コンパウンドグレードの海外での現地生産・供給体制を整えると共に、次世代モデルへの採用に向け国内外で開発を推進しました。

②シート・フィルム分野では、包装材料のグレード開発、液晶パネル保護フィルムなどのエレクトロニクス分野の開発及び産業用途の加飾分野の開発を行っています。当連結会計年度の主な実績は以下のとおりです。
・包装材料では、顧客ニーズに基づくグレード開発を推進し、商品のラインアップを拡充しています。
・エレクトロニクス分野では、液晶パネルや光学シート用保護フィルムの開発を推進しました。
・加飾分野では、自動二輪外装用途のシート開発を推進し、販売を開始しました。

(3) 資源部門
該当事項はありません。

(4) その他部門
上記以外に、電子材料事業、アグリバイオ事業で研究開発を行っています。当部門に係る研究開発費は40億円です。
①電子材料事業では、有機EL材料、透明電極材料に代表される電子材料分野での新素材の研究開発、及び製造販売を行っています。特に有機EL材料においては、顧客との連携強化、大学との共同研究、国家プロジェクトへの参画など、商材の更なる高性能化から次世代技術の開発まで、幅広い開発活動を推進しました。当連結会計年度の主な実績は以下のとおりです。
・NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)のプロジェクトである「次世代高効率・高品質照明の基盤技術開発」の委託事業において、発光効率を改善する有機EL材料を新たに開発し、白色有機EL照明パネルの性能向上に寄与しました。

②アグリバイオ事業では、微生物応用技術や天然物活用技術によって、農業や畜産分野の「食の安全・安心」と「増大する食糧需要」に貢献する商品のラインアップを拡充しています。当連結会計年度の主な実績は以下のとおりです。
・飼料添加物では、牛の第1胃であるルーメンを正常に保つカシューナッツ殻液を配合した牛用混合飼料「ルミナップ®GL」の開発を進めて国内での販売を開始しました。これにより、既に販売している「ルミナップ®P」及び「ルミナップ®TB」に加えて「ルミナップ」シリーズの商品力を強化しました。
・連結子会社の株式会社エス・ディー・エス バイオテックでは、新規農薬16剤の農薬登録を取得しました。また、新規農薬の開発を進め、5剤の農薬登録申請を行いました。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01084] S1002819)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。