シェア: facebook でシェア twitter でシェア google+ でシェア

有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100281D

有価証券報告書抜粋 バンドー化学株式会社 業績等の概要 (2014年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当連結会計年度における世界経済は、アセアン地域においては、経済成長の鈍化が見られたものの、米国や中国においては底堅く推移したほか、欧州でも回復の兆しが見え始めました。また、日本経済も、政府による金融緩和政策や財政政策を背景に、過度な円高が修正され、個人消費や設備投資が堅調に推移し、総じて緩やかな回復基調で推移いたしました。
このような状況のなか、当社グループは、2013年度から2022年度までの中長期経営計画“Breakthroughs for the future”(未来への躍進)の第1ステージの初年度として、10年後のありたい姿を目指し、「グローバル市場戦略の進化」をはじめとする5つの指針のもと、経営目標の達成に積極的に取り組んでまいりました。

当連結会計年度におきましては、中長期経営計画を達成すべく、組織体制を刷新して「ベルト事業本部」および「エラストマー製品事業本部」の2事業本部制とし、グローバルな視点から事業戦略を実行する体制といたしました。
また、国内における営業体制の強化と経営の効率化を図るべく、国内販売会社を統合するとともに、営業拠点の再編成を行い、全国を7つの地域に分けて、今まで以上に、地域に密着した営業活動を推進していく体制とし、鋭意、拡販活動を展開いたしました。

一方、海外では、ベルト事業分野でアジア市場シェアNo.1を目指し、生産能力の増強を進めるとともに、市場開拓を推進し、販売の拡大に注力いたしました。
なお、インドの子会社Bando (India) Pvt. Ltd.が新たに立ち上げたバンガロール工場が本格稼働を開始したほか、ベトナムの子会社Bando Manufacturing (Vietnam) Co., Ltd.も二輪車用機能部品の生産・販売を本格的に開始いたしました。

こうしたなかで、当連結会計年度は、円安の影響もあり、売上高は934億3千4百万円となり、前連結会計年度に比べ8.9%の増加、営業利益は55億1千7百万円となり、34.8%の増加、経常利益は61億3百万円となり、27.7%の増加となりました。当期純利益は42億8千万円となり、70.5%の増加となりました。

事業(セグメント)別の状況は、次のとおりであります。

【ベルト事業】
自動車用伝動ベルト製品につきましては、中国、アジアを中心に海外における需要が増加したことにより、補機駆動用伝動ベルトや補機駆動用伝動システム製品の販売が伸長いたしました。また、アジアにおいては、スクーター用変速ベルトの販売も伸長いたしました。
一般産業用伝動ベルト製品につきましては、積極的な営業活動が奏功し、農業機械用などの伝動ベルトの販売が伸長いたしました。
運搬ベルトにつきましては、製鉄所向けのコンベヤベルトや石炭火力発電所向けの急傾斜用コンベヤベルトの販売が伸長したほか、豪州やカナダなどにおける資源開発向けのコンベヤベルトの販売が堅調に推移いたしました。また、中国における加工拠点の強化や積極的な営業活動により、樹脂コンベヤベルト(サンラインベルト)の販売も伸長いたしました。
これらの結果、当セグメントの売上高は800億3千4百万円(前連結会計年度比10.7%増)、セグメント利益は51億6千1百万円(前連結会計年度比18.8%増)となりました。

なお、2014年1月には、当社が開発した平ベルト駆動システム「HFDsystem®:ハイパーフラットドライブシステム」の高い省エネルギー性能が評価され、一般財団法人省エネルギーセンターが主催する2013年度「省エネ大賞」(製品・ビジネスモデル部門)において、「資源エネルギー庁長官賞」を受賞いたしました。これを機に、さらなる販売拡大を図ってまいります。
また、2013年11月には鉄道車両用難燃性ゴム床材「バンドーバンライト®」の新ラインナップとして、「バンドーバンライト®EZ-Stick®(イージースティック)」の販売を開始いたしました。この製品は、ゴム床材の裏面に粘着剤が塗布されており、床材の施工時における有機溶剤系接着剤の使用が不要となるため、環境にやさしく、施工時間を短縮できる製品として、お客様から高い評価を受けており、多くの引き合いをいただいております。
【エラストマー製品事業】
電子写真出力機器用精密機能製品につきましては、主要顧客の内製化などにより、クリーニングブレードの販売は減少いたしましたが、高機能ローラの販売が、長寿命化を含めた品質の高さが認められたことにより、伸長いたしました。
機能フイルム製品につきましては、住宅着工件数の増加に伴い、建築資材用フイルムの販売が伸長いたしました。また、インクジェットプリント用メディア「バンドーグランメッセ®」のラインナップを充実させたことにより、装飾表示用フイルムも販売が伸長いたしました。
これらの結果、当セグメントの売上高は124億3千7百万円(前連結会計年度比0.5%増)となり、前連結会計年度の1億6千3百万円のセグメント損失から、1千1百万円のセグメント利益となりました。

なお、2013年6月には、フロアサイン「STOP SHEET®(ストップシート)」を開発いたしました。この製品は、印刷層に装飾表示フイルム「バンドーグランメッセ®」を採用しているため、フルカラーで自由なデザインの印刷が可能であるほか、消防法に定められた防炎性能基準を満たす「防炎物品」の認定を取得していることから、金融機関や医療機関など多くのお客様から高い評価と引き合いをいただいております。
また、2014年3月には、精密研磨フィルム「TOPX®(トップエックス)」の新ラインナップとして、光通信コネクタの仕上げ研磨に用いる精密研磨フィルム「TOPX® S035」の販売を開始いたしました。この製品は、低い研磨荷重でも研削力の維持・向上が可能であり、光通信コネクタ製造時における加工時間の短縮や品質の安定を図ることができる製品として、多くのお客様から引き合いをいただいており、さらなる販売拡大に注力してまいります。

【その他事業】
その他の事業といたしましては、ロボット関連デバイス事業などを行っており、売上高は22億3千万円(前連結会計年度比49.4%増)、セグメント利益は1億8千7百万円(前連結会計年度比156.2%増)となりました。

なお、2014年3月には、低温焼成型金属ナノ粒子製品「FlowMetal®(フローメタル)」の技術を応用し、室温焼成型銀ナノ粒子インクおよび低温焼成型銀ナノ粒子接合材を開発いたしました。室温焼成型銀ナノ粒子インクでは、室温で乾燥させるだけで導電性が得られるため、加熱することなく電子回路を作製することが可能となります。また、低温焼成型銀ナノ粒子接合材は、金すずはんだの融点より低い250℃の加熱で半導体素子を基板上に接合することが可能で、接合後は融点が上がり再溶融しない特徴を持ち、優れた耐熱性を得ることができることから、多くのお客様から高い評価をいただいております。

セグメントの業績については、セグメント間取引消去前の金額で記載しております。


(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ7億1千4百万円増加し、当連結会計年度末には129億8千1百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とその要因は次のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フロー:
当連結会計年度において、営業活動による資金収支は64億5千9百万円の収入超過(前連結会計年度は70億4百万円の収入超過)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益61億3千6百万円によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フロー:
当連結会計年度において、投資活動による資金収支は50億3千7百万円の支出超過(前連結会計年度は57億8千1百万円の支出超過)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出49億3千3百万円によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フロー:
当連結会計年度において、財務活動による資金収支は15億4千8百万円の支出超過(前連結会計年度は4億6千2百万円の支出超過)となりました。これは主に、親会社による配当金の支払額8億4千7百万円によるものであります。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01092] S100281D)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。