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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10026ZC

有価証券報告書抜粋 日鉄日新製鋼株式会社 業績等の概要 (2014年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当連結会計年度のわが国経済は、経済政策効果や円高修正による輸出環境の改善、復興需要の本格化などを背景に、自動車や建材分野を中心に企業の活動水準が回復するなど総じて堅調に推移してきた。海外においては、欧米経済は緩やかに回復する一方、中国や新興国の経済成長鈍化に対する懸念がしだいに強まった。
鉄鋼業界においても、国内需要は堅調に推移したものの、中国の過剰生産能力に起因する世界的な鋼材需給ギャップの拡大という構造的な問題により、アジア地域の鋼材市況軟化や輸入鋼材の増加が生じやすい環境が続き、鋼材市況への影響が国内外で顕在化してきた。
このような経営環境のもと、当社グループは24号中期連結経営計画の経営課題を着実に推進し、メインテーマである統合シナジー効果の最大化をはじめとした事業競争力の強化に努めるとともに、当社独自の高付加価値製品の積極的な拡販等による収益改善に鋭意取り組んできた。
中でも、高耐食溶融めっき鋼板「ZAM(ザム)」は、住宅用構造材や太陽光発電用架台、自動車向けなど幅広い分野で好評であり、月間受注量の新記録を達成するなど、積極的な拡販活動を続けてきた。また、ZAMのマーケットをより一層拡大すべく、2013年度にはJIS(日本工業規格)マーク認証を取得するなどの取り組みも推進してきた。カラー鋼板分野では、防汚性や耐疵付き性に優れた塗装鋼板「SELiOS(セリオス)」の新商品である金属外壁材「グラジェット」シリーズを、グループ会社の日新総合建材株式会社と共同で開発し、販売を開始した。同シリーズは新たに開発した印刷技術により、従来の金属外壁材に比べて格段に向上した意匠性が顧客に高く評価されており、引き続き積極的な需要開発を進めていく。
生産面においては、収益改善を確実なものとするため投資を厳選する一方、上工程における安価原料やステンレス鋼のスクラップ比率の拡大といったコスト削減に直結する、原料自由度の向上を可能にする取り組みを推進してきた。また、生産効率改善に向けた設備投資や省エネルギー化を中心とした合理化・総コスト削減活動に引き続き注力するとともに、当社の連結子会社である日新製鋼株式会社堺製造所冷間圧延機の火災事故の再発防止など、安定稼働への取り組みも鋭意進めてきた。
さらに当社グループは、海外マーケットへの対応を一層強化してきた。米国では、表面処理鋼板の製造・販売子会社であるウィーリング・ニッシン, Inc.において2013年11月よりZAMの生産を開始しており、順調に販売量を伸ばしている。中国においては、日系自動車メーカーの現地調達ニーズに対応するため設立した、電気銅めっき鋼板の製造・販売会社である日新製鋼(南通)高科技鋼板有限公司が2014年5月より操業を開始しており、自動車部品向けを中心とした現地需要への対応を進めている。また、アセアン地域でも、スペインのアセリノックス,S.A.とのステンレス冷延合弁会社であるマレーシアのバル・ステンレス SDN.BHD.の第2期能力拡張工事が完了するなど、グローバル展開の拡大に向けた対応を鋭意推進してきた。
当連結会計年度の連結業績については、エネルギーコストの上昇や日新製鋼株式会社堺製造所冷間圧延機の火災事故及び同社呉製鉄所第1高炉の操業トラブルによる減益要因があったものの、コア製品の拡販や合理化・総コスト削減等の積極的な取り組みに加え、保有資産の圧縮等を推進した結果、連結売上高は5,764億円(消費税等を含んでいない。対前期比574億円増収)、連結経常利益は197億円(同366億円増益)、連結当期純利益は177億円(同551億円増益)となった。
なお、海外売上高は1,122億円(消費税等を含んでいない。同102億円増収)となった。

(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりである。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
税金等調整前当期純利益225億円、減価償却費221億円等があり、営業活動によるキャッシュ・フローは266億円の収入となった。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
有形固定資産の取得△223億円等により、投資活動によるキャッシュ・フローは192億円の支出となり、営業活動によるキャッシュ・フローに投資活動によるキャッシュ・フローを加えたフリー・キャッシュ・フローは74億円となった。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
有利子負債の減少△101億円等により、財務活動によるキャッシュ・フローは116億円の支出となった。
以上の結果に、現金及び現金同等物に係る換算差額による増加額16億円を加え、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、406億円となった。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


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