有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1003W65
株式会社オハラ 研究開発活動 (2014年10月期)
経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループの研究開発は、高品質かつ顧客満足度の高い新製品を市場に投入していくことで、グループ全体の業容拡大に資することを目的とし、当社の研究開発部門が中心となって進めております。基礎研究の分野では、約80年にわたる光学及び特殊ガラスの製造を通じて培われた材料設計のノウハウや生産技術を基盤として、光、エレクトロニクス、環境・エネルギー等の幅広い分野において競争優位性をもった新素材の研究開発を進め、また、応用化研究の分野では、より高度な生産技術を開発することで、既存製品のさらなる高性能・高品質化かつ低コスト化を進めております。
近年、特に環境・エネルギー分野においては、低炭素社会の実現に貢献する研究開発に力を入れております。当社グループは、”最高品質の先進素材を世界中に提供することで、お客様とともに技術を革新する「夢実現企業」となる”ことを目指し、今後とも光学及び特殊ガラスの新たな可能性を追求する基礎研究を継続し、次期主力事業を発掘し育成することで業容拡大に努めてまいります。
なお、当連結会計年度における研究開発費の総額は771百万円であります。
当連結会計年度におけるセグメント別の研究開発活動の主なものは次のとおりであります。
(1) 光事業
デジタルカメラ需要の大きな成長が見込めない中、従来のデジタルカメラ用途に加え、堅調なプロジェクター用途や産業用光学機器用途及び今後更なる需要の拡大が期待される監視カメラ、車載カメラ用途へ向けて、高画素化の進展と軽量化・低価格化の要望に応えてまいります。当連結会計年度は、当社の強みである光学ガラスの高機能開発として、高屈折率高分散領域において独自の性能を持つ新製品や光透過特性を改善した製品に加え、加工性に優れた製品や低コスト材を開発し、各分野ユーザーの要望に貢献しております。また、光学系の収差補正が容易となる非球面レンズ用として、モールドプレス成形に適した製品開発や、中大径非球面モールド材の量産出荷を開始いたしました。
今後ともお客様のニーズにすばやく対応し、光学ガラスの総合材料メーカーとしての確固たる地位確立に向け、レンズ技術のさらなる向上に対応できる光学ガラスや、従来領域における低コスト製品の開発、モールドプレス材及びそのプリフォーム材料のラインナップの更なる充実に向けた開発に取り組んでまいります。
なお、当事業に係る研究開発費は271百万円であります。
(2) エレクトロニクス事業
当社のクリアセラム-Zは、極低膨張ガラスセラミックスとして半導体用及び液晶用露光装置の部材や、微細化が進む次世代半導体露光装置、高解像度・大型化が進む天体観測機器や宇宙開発分野への採用が進み、高い評価を受けております。特に次世代半導体露光装置向けには、顧客のあらゆる膨張特性要求に対応できる究極のゼロ膨張材料であるクリアセラム-Z EXを市場投入しております。新規分野としては、有機EL照明やウエアラブル端末用部材において、当社独自の光学材料による顧客認定取得活動や、車載、モバイル機器等への高耐久素材の提案も開始し、応用製品の新規顧客開拓の加速と顧客ニーズに迅速に対応できる生産技術の早期獲得を目指しております。更に、環境・エネルギー分野でのビジネス化を目指し、環境分野では、ガラスセラミックスによる光触媒を用いた空気浄化用フィルター材や、独自の光学ガラス表面処理技術によるモニターカメラ用親水性レンズを、エネルギー分野では、次世代電池向け固体電解質としてのリチウムイオン伝導性ガラスセラミックスの開発をしております。また、ウェアラブル機器や光学機器の小型化に貢献するため、フェムト秒パルスレーザーによるガラス内部への加工技術を利用した光学素子の研究開発を進めております。
特にリチウムイオン伝導性ガラスセラミックスについては、既に商品化した金属リチウム一次電池向け固体電解質の研磨基板製品に加え、より量産性に優れたグリーンシート製法による固体電解質基板の商品化を進めており、センサー部材などの電池以外の用途も視野に入れながら、新領域ビジネスの立ち上げを推進しております。
なお、当事業に係る研究開発費は500百万円であります。
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