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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100284P

有価証券報告書抜粋 ダイキョーニシカワ株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


当連結会計年度の研究開発活動は、自動車業界における2015年及び2020年に向けてのCO2規制、安全性・快適性の向上に向けての先端技術の開発を当社のR&D本部が中心となり、先端材料、加工技術、構造技術等の要素技術の研究から新製品の開発まで、一貫した研究開発活動を行っております。
加工技術分野での金型、機械、治具等の研究開発は子会社のデック株式会社と共同で行い、構造設計分野におけるCAD設計・CAE解析の研究は、子会社の帝恩汽車部件(上海)有限公司、GP Daikyo Korea Corporationと共同で研究開発活動を行っております。また、先端材料研究の更なる進化のために大学、県立研究機関、他分野の企業等との共同研究活動も行っております。
なお、当連結会計年度における研究開発費の総額は915百万円であり、主な研究開発の活動内容は下記に記載しております。
また、当社グループは当社の開発戦略に基づき、国内を中心とした研究開発活動を行っております。
この研究開発費につきましては、90%以上が国内事業セグメントであることから、一括して記載しております。

(1) 軽量化研究開発

軽量化研究開発では、無機ガラスに比較して40%の重量低減が可能な、樹脂によるグレージング技術を使用したガラス代替製品の開発を実施しております。バックガラス、ルーフ、クォーターガラスなどの軽量化、低コスト化に向けての製品構造開発と、重要特性である耐磨耗性や耐候性を向上させる、独自のコーティング材、加工法、設備等の研究開発も実施しております。
樹脂発泡技術においては、耐熱性の高いポリアミド樹脂と当社の開発した高発泡工法を使い、従来品に比較して30%の軽量化を達成し、2011年モデルのマツダ・スカイエンジンカバーとして全車に搭載されました。また、内装部品においても同工法を使い、マツダCX-5に搭載され、25%の軽量化を達成しました。
樹脂構造ボディ部品における、バックドア、フード、ルーフにおきましては、内製ブレンド樹脂をベースに周辺部品とのモジュール開発を行い、従来のスチール構造体に比較して30%以上の軽量化とコスト低減を達成し、樹脂モジュール構造体の量産技術を確立しました。同製品は、ダイハツ工業株式会社向けの軽四輪に搭載され、今後も新車種への幅広い展開を計画しております。

(2) 省エネ技術開発

自動車メーカー各社はCO2削減の取組みとしてハイブリット、EV車の開発を加速しております。将来、飛躍的に需要の増加が期待できる大型バッテリー部品の軽量化、燃費向上のため、電磁シールド樹脂をベースにしたモジュール構造体を自動車メーカー、電池メーカーと共同開発を実施しております。既に2012年度には、自動車メーカー、電装メーカーと共同でマツダ株式会社ⅰ-Loopの小型二次電池の樹脂モジュール構造体を開発し、アテンザにも搭載されました。
また、上記の高発泡工法を使い、インストルメントパネル部品の空調ダクトの断熱特性を向上させ、従来のインストルメントパネル内部の空調温度ロスを低減させ、空調に使用する消費電力の20%低減を可能にしました。このように樹脂の持つ多くの特性を十分に活かし、自動車部品の機能を限りなく向上させていくための研究開発活動を実施しております。

(3) 独自技術の深化開発

各製品開発を支える要素技術として、樹脂材料、成形技術、金型技術の開発を実施しており、特に当社独自の樹脂材料におきましては、バンパーや樹脂ボディ部品用の高剛性樹脂材料、複合材料の開発を実施し、内製でのブレンドにより、薄肉化や低比重化を行い、軽量化に貢献しております。また、成形技術開発においては、従来の材料ブレンドと射出成形を同時に行うダイレクト射出成形技術をさらに進化させ、材料コスト低減と設備投資低減のできる当社独自の直接成形工法、設備の開発を行い、樹脂と繊維の複合材の加工技術を大幅に進化させました。

(4) 次世代技術開発

次世代に向けた樹脂ボディ、樹脂ガラス、電装系の研究開発においては、常に戦略的に計画し、自動車部品における更なる樹脂化の拡大を目指しております。次世代の更なる超軽量化材料としてのカーボン繊維、GF繊維を使った独自の複合材の開発やその安価加工法の開発を実施し、軽量化技術の革新を目指しております。
また、弊社の主力部品であるインストルメントパネル、バンパーは、樹脂部品だけでなく、空調部品、SW類、センサー類、ランプ等の多くの電装部品で構成されています。それらの電装部品と樹脂部品の融合化による一体デザイン構造開発や質感を向上させた内装加飾、視認性、安全性、快適性を考慮した構造、材質、レイアウト研究を行い、次世代のインストルメントパネルモジュール、バンパーモジュールとしての開発も進めております。
当社はバックドアモジュール、インストルメントパネルモジュール、吸気系モジュール、バンパーモジュールと4つの主要製品の柱があります。上記の様な個々の要素技術を短期的に開発し、その開発された多くの複合技術にて4つの主要製品を太い柱にするための、中長期的開発戦略に基づき研究開発を活動中です。また、毎年、業界の動向、経済の動向、法規制の動向などの環境変化を敏感に捕えて当社の中・長期開発戦略は見直しされ、常に強く、高い水準を目指した開発活動を実施しております。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E30438] S100284P)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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