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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1001YEX

有価証券報告書抜粋 株式会社イトーヨーギョー 研究開発活動 (2014年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社は「高品質」「高価値」を旨に、他社にない製商品の創造と提供を通して価値としての利益を還元し、お客様に貢献するという社是に基づき、常に変化し多様化する時代のニーズをとらえ、新しい価値の創造を目指し研究開発活動を行っております。
研究開発部門の要員は5名となっております。
当事業年度における当社の研究開発費の総額は39,711千円であります。

当事業年度における研究目的、主要課題および研究成果は次のとおりであります。
(1) 道路製品関連分野および、コンクリート製品分野
当社のコンクリート製品は、生産効率が高く高強度な製品の製造が可能で、C02排出量を抑制出来る環境にやさしい、即時脱型工法(バイコン工法)により製造を行っております。
道路製品関連分野の「ライン導水ブロック」、「ツイン側溝」 は、従来の歩車道境界側溝では路肩部に必要となる50cm幅のコンクリートエプロンを無くす事が出来る構造であり、限られた現道幅員の中での自転車通行空間整備、歩道・通学路設置、交差点改良等の交通安全対策での採用で着実に実績を伸ばしており、対策効果を発揮しています。
また、交通安全対策、防災、景観性向上の観点より無電柱化が推進されていますが、これまで無電柱化が困難であった狭小な生活道路での無電柱化を可能にする製品「D・D・BOX」を開発し、販売を進めています。海外展開についても、国際特許出願後の移行国の選定を終了し、技術移転の準備を進めております。
このような状況の中で、近年増加するゲリラ豪雨による都市部・生活道路での路面冠水を抑制する「ライン導水ブロック」、「D・D・BOX」を用いた、「路面冠水抑制システム」を開発いたしました。ポーラスコンクリート製品との組み合わせにより、「ライン導水ブロック」、「D・D・BOX」で集水した雨水を地中に浸透させるシステムであります。
これら製品について、採用現場からのフィードバックによる、改良、ラインナップの充実、更なる機能向上を目指して研究開発を継続して実施しております。
下水道は建設から維持管理の時代へと移行しております。当社の下水道関連のコンクリート製品分野では、下水道施設の長寿命化等の課題に対応すべく、既存製品の改良、発展を目指して研究開発を実施しております。
その他の分野のコンクリート二次製品の新規研究開発についても、他社との共同開発等も含め検討を行っております。

(2) 非コンクリート製品及び工法等
降雨水により流出する汚濁物質によるノンポイント汚染は、汚染源が特定できず河川・湖沼等の水質に大きな影響を与えております。この対象の広いノンポイント汚染に対し、水流を制御することにより無動力で汚濁物質を分離・回収できる「ヒュームセプター」は、民間企業、高速道路での採用が拡大しております。ヒュームセプターは元来、コンクリートマンホール内にデバイスを設置して地中に埋設設置される製品ですが、「地上に置いた仮設状態で使用したい」という顧客ニーズが従来よりありました。これらのニーズに対応すべく、マンホール部を軽量なFRP構造とした地上設置型を開発し、性能評価のためのデモ用或いは販売用として営業を開始しております。
クーリングタワーなどの配管内のスケールの付着や微生物の発生を、薬剤を用いずに抑制でき、コスト縮減、環境対策が可能な「ドルフィンウオーターケア」については、開発営業部と空調機器設備の販売・施工・保守業務を行う建築設備部の取扱い商材として営業を進めており、大手メーカーの工場を中心に引き合いが増加しております。また、試験運用として設置した後の検証データを着実に蓄積しつつあり、顧客からもその効果について評価を頂いております。
下水道管路内の維持管理のための点検・補修は下水道を供用しながら作業する必要がありますが、水替えシステム「エクストッパー」は下水道管路内に堰板とバイパス管を設ける事により、点検・補修箇所をドライな状態に保つシステムです。市場投入を行いながら、安全性・施工性の更なる向上を目的に改良を進めております。
マンホールの蓋替工法である「LB工法」、「LBフラット工法」については、長期耐久性・施工性の向上を目的に資材・機材の更なる充実を進めております。
耐震性・可とう性ゴムジョイントについては、適用条件拡大のためのラインナップの充実と製品改良を継続して行っております。
「レインウォーターHOG」は優れたデザインと、縦型でコンパクトな設置性が特徴となる雨水貯留タンクであり、個人消費者にも直接購入いただけるインターネット直販サイト「ITOストア」を持つ開発営業部にて販売の強化を行っております。顧客ニーズに対応すべく、カラーラインアップの追加、設置の際に必要となる部材やアクセサリー類の改善を進めております。
また、開発営業部の取り扱い商材であり、造園や外構工事におけるブロック舗装の見切り材である「スナップエッジ」については、製造元である米国SEK社との日本国での独占販売権契約の更新を機にSEK社の全製品の取り扱いが可能となりました。まずは土舗装を対象とした「スナップエッジロータイプ」を上市し、公園の造園設計等で既にご採用頂いております。
当分野におきましては、その他の新しい海外商材についても試験施工を実施するなどの検証を行い、導入の検討を進めております。
近年、当社の事業分野におきましても市場の成熟化と共にニーズは多様化しており、開発業務にはより広い視野とスピードを求められる状況となっております。当社では自社開発-自社製造の形態にこだわることなく、独自性の高い国内技術・海外技術のスピーディーな市場導入を目指しております。
また、新しい販売チャンネルである開発営業部によるインターネット直販サイトでの販売を通して民間需要・エンドユーザー需要に訴求する製商品開発活動を継続いたします。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01216] S1001YEX)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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