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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1004F6Y

有価証券報告書抜粋 株式会社ホットランド 事業の内容 (2014年12月期)


沿革メニュー関係会社の状況

当社グループは、当社(株式会社ホットランド)及び関係会社8社(株式会社ホットランド大阪、株式会社大釜屋、コールド・ストーン・クリーマリー・ジャパン株式会社、L.A.Style株式会社、WAEN International Limited、台湾和園國際股份有限公司、GINDACO (CAMBODIA) CO.,LTD.、青島和園福商貿有限公司)により構成されております。
主として、たこ焼「築地銀だこ」、たい焼「銀のあん」、アイスクリーム「COLD STONE CREAMERY」(国内のみ)等のブランドを、直営、業務委託(以下、「PC」という)及びフランチャイズ(以下、「FC」という)にて、国内及び海外でチェーン展開しております。

(1)当社グループの事業の特徴「銀だこスタイル」
当社グループは、外食産業間の競争に勝ち残るためには強い個性を打ち出すことが重要と考え、幅広い客層に愛される「たこ焼」に絞り込み、さらに商品を磨きあげることで、強い単品力を持つ「築地銀だこ」を作り上げ、ブランド化に成功いたしました。
単品に絞り込むことで厨房を縮小でき、小スペース低コストで様々なロケーションでの出店が可能となっております。
また、オープンキッチンでの実演販売は、できていく工程の楽しさ、シズル感(注)や安心感をお客様に伝え、できたての商品を提供することが可能となっております。さらに、シンプルなオペレーションにより、多店舗化に向け、短期間での人材育成を実現しております。
当社グループは、上記の方針により、小規模店舗を多数出店することで、「築地銀だこ」ブランドの認知を推進するとともに、事業拡大に向けて専用機械の自社化や原料の調達・加工・物流までの一貫したマーチャンダイジングを構築し、さらに銀だこブランドの市販品の製造販売を行っております。
このノウハウである「銀だこスタイル」を活かし、他の単品外食業態(たい焼「銀のあん」、天ぷら「日本橋からり」、「やきとりのほっと屋」、たこ焼「大釜屋」、アイスクリーム「COLD STONE CREAMERY」)を展開しております。
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(注)シズル感とは
食欲や購買意欲を刺激するような食品の活きの良さや瑞々しさと言った「おいしそうな感じ」のこと。五感を刺激するような感覚のこと。

(2)当社グループの各ブランドの内容
ブランド内容主な運営会社
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皮はパリッと、中はトロッと、たこはプリッと、職人が丁寧に焼き上げたたこ焼を提供しているたこ焼専門店です。
●テイクアウト/フードコード
ショッピングセンター・駅前を中心とした小スペース高効率の主力出店形態。
●銀だこハイボール酒場
オフィス街・繁華街などでOL・サラリーマンをターゲットにたこ焼とハイボールを楽しむ立ち飲み出店形態。
●宅配銀だこ
住宅密集地に、あつあつのたこ焼・焼きそば・からあげなどをパーティパックとしてご家庭へお届けする出店形態。
●銀だこキッチン
大型ターミナル駅で名物「たこ飯弁当」や様々な銀だこブランドの商品を取り扱う出店形態。
●銀だこハイボール横丁
都心の駅前・繁華街等に50坪以上の店舗面積で当社の複数ブランドを集合させた大型出店形態。
●その他
銀だこカフェ、銀だこドライブスルー、催事、銀だこカー等の出店形態。
株式会社ホットランド
株式会社ホットランド大阪
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厳選された生だこを店内に設置した大釜で茹で上げ、お客様の前でカットし、自社製自動たこ焼き機で5分間焼き上げます。大きなたこから出る汁が特徴の、ショウロンポウのようなたこ焼を提供するたこ焼専門店です。株式会社大釜屋
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北海道十勝産小豆を契約農家から直接仕入れ、自社工場でこだわりの製法で炊き上げた餡を自社開発の専用機械で両面から一気に焼き上げた薄皮たい焼を提供するたい焼専門店です。
「クロワッサンたい焼」
24層に仕上げたクロワッサン生地を両面からすばやく焼き上げることで独特のサクッとした食感のクロワッサンたい焼です。専門店も展開しております。
株式会社ホットランド
株式会社ホットランド大阪
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こだわりのエビやアナゴなど海の幸や季節野菜を、からりと揚げた天ぷらを低価格にて提供している天ぷら専門店です。株式会社ホットランド
株式会社ホットランド大阪
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炭火で焼き上げた美味しい焼き鳥をつまみとした大衆酒場です。
ランチは「親子丼」「焼き鳥重」を提供しております。
株式会社ホットランド
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冷たい石の上でアイスクリームとフルーツやナッツなどをミックスして提供するエンターテイメントアイスクリームショップです。COLD STONE CREAMERYは、米国のアリゾナに本部を置き、現在世界23カ国、1,800店舗以上のビッグチェーン。当社子会社のコールド・ストーン・クリーマリー・ジャパン株式会社が日本のマスターライセンスを取得しています。
「COLD STONE FROZEN BAR」
COLD STONE CREAMERYが創りだしたフローズンヨーグルトの専門店です。専用アイスクリームマシーンを使ってフレッシュな果物をその場で様々なフローズンヨーグルトにして提供いたします。
コールド・ストーン・クリーマリー・ジャパン株式会社


ブランド内容主な運営会社
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昔ながらの日本のカレーをイメージした特製カレーに、店内で揚げた、外はさっくり香ばしく、中はジューシーな自慢のカツをトッピングしたカツカレーを提供する香港発カレー専門店です。WAEN International Limited
台湾和園國際股份有限公司

(3)当社グループの国内における事業展開
当社は、銀だこをはじめとするブランドを、時代のニーズやロケーションに合わせて業態開発すると同時に、様々なシーンを創出することで幅広い客層を開拓し、事業拡大を図ってまいりました。また、複数のブランドをコラボレーションさせた事業展開も行っております。

① 各ブランド展開
(a)「築地銀だこ」
「築地銀だこ」展開当初は、小商圏型のGMS(総合スーパー)にテイクアウトを中心とした出店を行い、“小腹”需要を掘り起こしてまいりました。
GMS(総合スーパー)がショッピングセンターへと移行する中で、当社は出店形態をテイクアウト型からその場で焼き立てが食べられるフードコート型やイートイン併設型へと変えることで、より多くのファミリー層を取り込み、一家だんらんの“食事”としても需要が広がりました。
「築地銀だこ」のフラッグシップ店として東京1号店(サンモール中野店)を出店(1998年10月)し、大行列ができるなど大きな話題となり、認知度を飛躍的に向上させるとともに多店舗化を加速させました。
現在、当社では、「築地銀だこ」のブランドを細分化し、立地特性に合わせて業態開発することで、更なる展開を図っております。

「銀だこハイボール酒場」
更なる事業拡大を目的として、新たな顧客層であるサラリーマン・OL層に向けて銀だこの新しいコンセプトを提案する「銀だこハイボール酒場」(歌舞伎町店)を出店(2009年5月)いたしました。
銀だことサントリーのハイボールの組み合わせが大きな話題を呼び、都市部での出店を加速させました。
この業態の特徴は、ハイボール酒場ならではのメニューを開発したことにより、客単価と来店頻度の向上につなげたことです。また、ドリンク比率の高まりによって利益率が向上いたしました。更に、オフィス街及び繁華街への出店により夜の集客が可能となったと同時に、従来弱かった路面店の夏場対策に成功いたしました。
銀だことハイボールの組み合わせが全国へ浸透したことによって、“お酒のおつまみ”としてもたこ焼の需要が広がり、既存店の活性化を実現いたしました。

「宅配銀だこ」
ご家庭にあつあつのたこ焼きをお届けすることを目的として、2013年6月に「宅配銀だこ」1号店(たまプラーザ店)を出店いたしました。当社が独自開発したデリバリーシステムによって、焼き立てに近い状態でお届けすることが可能となりました。
主たるメニューは宅配銀だこ限定のパーティパックであり、たこ焼きの他に焼きそば、からあげなども取り扱うことにより、様々な“パーティ”需要に対応ができ、結果として従来の「築地銀だこ」に比べて客単価の大幅な上昇につながりました。加えて天候に左右されずに安定した営業が可能となっております。
これにより従来未出店の住宅街などへ出店立地がさらに広がり、また、既存店へ「宅配銀だこ」のシステムを複合させることで、売上が向上いたしました。

「銀だこキッチン」
新たなる「築地銀だこ」の可能性を追求し、「たこ飯弁当」や様々な銀だこブランドの商品を取り扱うフラッグシップ店として、「銀だこキッチン」を2013年3月にJR東京駅構内に出店いたしました。当社におけるたこの調達力・ノウハウを活かして、たこを素材とした新しい商品を開発し提供しております。
さらに「銀だこキッチン」で開発した商品(たこめしの素、たこ唐等)を「築地銀だこ」の店舗のみならず全国のスーパー等に流通販売しております。

(b)「銀のあん」
築地銀だこ店舗のサイドメニューで最も人気が高かったたい焼を「銀だこスタイル」化すべく、専門店「銀のあん」(アトレ大森店)を出店(2007年11月)いたしました。
商品力を磨き上げるために、北海道十勝産小豆を直接仕入れて、自社工場にてこだわりの製法で炊き上げたあんを使用し、自社エンジニアリング工場が開発した専用機で両面から一気に焼き上げた薄皮たい焼を開発いたしました。
駅近郊を中心に出店することで、“お土産”需要を取り込み、また客層も年配層まで広げることができました。
更に、強い単品力を持つ商品を導入するため、研究を重ねた結果、「クロワッサンたい焼」を開発し、2013年に発売開始いたしました。この「クロワッサンたい焼」は、24層に仕上げたクロワッサン生地を両面からすばやく焼き上げたサクッとした食感と低糖あんが調和した冷めても美味しい洋風たい焼です。この独自開発した商品は、実用新案を登録しております。「クロワッサンたい焼」の好調を受けて、その単品力を活かすべく「クロワッサンたい焼」専門店(新宿アルタ店)を開店(2013年12月)いたしました。この出店が多くの話題を呼び、「クロワッサンたい焼」ブームが起こり、客層が若年層まで広がったことで既存店売上を大幅に向上させることができました。さらにこの坪効率の高い専門店を多店舗化しております。

(c)「COLD STONE CREAMERY」
当社は、アイスクリーム専門店「COLD STONE CREAMERY」のブランド力を活かし、銀だこスタイルにて全国展開することを目的として、コールド・ストーン・クリーマリー・ジャパン株式会社(CSCJ)を2014年1月に子会社化いたしました。CSCJはこれまで都心を中心に大型店を30店舗出店(2014年7月現在)することでブランドを構築しております。また、コンビニエンスストアでプレミアムアイスクリームカップを販売することにより、全国でブランドの認知度を高めております。
当社は、「COLD STONE CREAMERY」の新しいコンセプトとして、商品をフローズンヨーグルトに絞り込んだ「COLD STONE FROZEN BAR」を開発し、1号店(イオンモール幕張新都心店)を出店(2014年6月)いたしました。この店舗では、専用のアイスクリームマシーンで実演販売を行うことで、小スペース低コスト化を実現しております。
また、「銀のあん」と一体化させた事業本部を設置したことで、人材の共有化や、季節補完を図るなど、経営効率を向上させております。

(d)「大釜屋」
当社は、さらなるたこ焼事業の拡大を目的として、「おおがまや」チェーンを運営する株式会社みんなひとつコーポレーションを2013年10月に子会社化いたしました(現・株式会社大釜屋)。
厳選された生だこを店内に設置した大釜で茹で上げ、お客様の前でカットし、自社製自動たこ焼機で焼き上げることで品質の安定を図っております。さらに焼成時間が5分と短いためにピークタイム時において高い売上を作ることが可能となっております。また、自動たこ焼き機を活用した少人数ローコストオペレーションによって、高い収益力を実現しております。
当社の店舗開発力と多店舗化のノウハウを活用して、「築地銀だこ」に続くブランドを築き上げるために、関西エリアを中心に出店を加速させております。さらにショッピングセンターの大型化に伴い、1施設に対してたこ焼2ブランドを同時出店することで、たこ焼事業の更なる拡大を図ってまいります。

(e)「やきとりのほっと屋」
当社は、新たな外食事業の拡大を目的として「やきとりのほっと屋」1号店(日本橋人形町店)を2001年12月に出店いたしました。
オフィス街のサラリーマン・OLを対象に、炭火で焼き上げたこだわりの焼き鳥を提供する大衆酒場業態です。当社は「やきとりのほっと屋」を、都内中心に出店しております。また、ランチタイムでは「強い単品力」を活かし、「親子丼」及び「焼き鳥重」に絞り込んだ営業を行っております。

(f)「日本橋からり」
当社は、外食事業のさらなる拡大を目的として、客層を年配層まで広げた天ぷら業態の「日本橋からり」1号店(イオンレイクタウン店)を2008年9月に出店し、現在は、小スペース店舗をフードコートで展開しております。
お客様の目の前で“からり”と揚げたあつあつの天ぷらを提供いたしております。天ぷらの主たる食材(エビ・イカ・アナゴ)は、たこの原料産地で多く漁獲されており、「築地銀だこ」の調達・加工・物流ルートを利用することができるため、低コストでの調達を可能としております。

② 各ブランドのコラボレーション
当社は、保有する各ブランドをコラボレーション出店(注)させることで、その立地における売上の拡大を図ると同時に、経営効率の向上を図っております。

(a)同一店舗スペースにおける複数ブランド出店
当社は、「銀だこスタイル」の特徴である「小スペース」を活かして、店舗スペースに余裕のある店舗の出店・改装時に複数ブランドをコラボレーション出店し、経営の効率化を図っております。
テイクアウトゾーンにおいては「築地銀だこ」と「銀のあん」、フードコートにおいては「築地銀だこ」とランチ・ディナータイムに強い「日本橋からり」の併設等により、ブランド力を強化するとともに、同一スペースにおける売上拡大を実現いたしました。さらに、2店舗1店長制の導入等により、店舗運営の効率化を図っております。
また、「COLD STONE CREAMERY」の広い店舗スペースに「銀のあん」を併設することにより、季節補完を図り、年間売上を拡大させることができました。

(b)同一ショッピングセンターにおける複数ブランド出店
近年のショッピングセンターの大型化にともない、同一ショッピングセンター内に当社が保有するブランドを複数同時出店し、ショッピングセンター内での売上拡大と、物流やスタッフの共用など経営資源の効率的活用を図っております。特に、地方エリアにおいては、大型ショッピングセンターの集客力が最も高いため、当社では地方エリア展開における最有力出店形態としております。

(c)コラボレーションによる「銀だこハイボール横丁」
当社の保有する様々なブランドを集積させた横丁タイプの旗艦店として「銀だこハイボール横丁」をJR浜松町駅前に出店(2010年7月)いたしました(現在は、JR五反田駅敷地内に移設)。
この「銀だこハイボール横丁」は当社最大の出店規模であり、最も高い売上を誇っています。複数のブランドが持つそれぞれの「強い単品力」が集積されることで、お客様により多くの楽しみを提供いたしております。それにともない「築地銀だこ」のさらなるブランド力向上を図っております。また、可動式の出店形態によって、都内・駅前等の一時的な遊休地を有効活用した期間限定営業を実現しております。

(d)「宅配銀だこ」におけるコラボレーション
「宅配銀だこ」は、当社のプラットフォームとして、たこ焼・焼きそばだけでなく、からあげなど「銀だこハイボール酒場」の人気メニューに加え、デザートとしての「銀のあん」や「COLD STONE CREAMERY」など全ブランドの商品をお届けすることで、ご家庭やオフィス等の様々なニーズやシーンに対応いたしております。

(注)コラボレーション出店とは
当社が契約した商業施設等や路面店において、当社が保有する複数のブランドを組み合わせた出店形態のこと。

③ 国内ブランド別店舗数(2014年12月末日現在)
ブランド出店形態合計
(店)
直営
(店)
PC
(店)
FC
(店)
築地銀だこテイクアウト・フードコート384105148131
銀だこハイボール酒場201271
宅配銀だこ761-
銀だこキッチン321-
銀だこハイボール横丁11--
小計415126157132
銀のあん銀のあん352258
クロワッサンたい焼専門店11182
小計4633310
COLD STONE CREAMERY-3432-2
大釜屋-2414-10
日本橋からり-16115-
やきとりのほっと屋-963-
その他-13841
合計-557200202155

(4)当社グループの海外における事業展開
当社の海外戦略は、国内で培った「築地銀だこ」をはじめとする「庶民的な日本の食べ物」をコンセプトとする各種外食事業を、直営店もしくはFC方式により展開していこうとするものです。
海外展開の第一ステージは、アジアを選択いたしました。そのための拠点として、香港にWAEN International Limitedを設立(2004年10月)し、「築地銀だこ」海外1号店をオープンいたしました。その翌年には台湾に出店、さらにその翌年の2006年12月にはタイにフランチャイズ1号店を出店いたしました。
現在、「築地銀だこ」以外には「銀カレー」「銀のあん」を主に展開しております。
中でも「銀カレー」は、香港における市場調査を徹底的に行った結果、日本の国民食であるカレーに絞り込み、品質にこだわり、低価格・実演販売・小スペースでテイクアウトもできる等の「銀だこスタイル」が奏功し多店舗化することができました。さらに当該事業の効率化を図るため、一次加工工場を稼働(2010年)させ、2011年には黒字化を果たしました。
一方、「築地銀だこ」の展開には高品質のたこ焼を焼ける職人技が必要で、時間をかけて現地の人材を育成してきましたが、その点が多店舗化の課題となっていました。しかし、2013年に自動たこ焼き機のノウハウを有する「大釜屋」を買収したことにより、そのノウハウを取り入れ、海外における安定した「築地銀だこ」のオペレーションを確立し、多店舗化の基盤を築くことができました。
その結果、2014年にシンガポールのSOLOMON SQUARE PTE.LTD.、韓国のSTARLUXE Corporationとエリアフランチャイズ契約を締結するに至りました。
さらに同年、カンボジアにおいては、国内の出店戦略である「1ショッピングセンター、複数ブランド同時出店(築地銀だこ、銀のあん、やきとりのほっと屋)」を実現いたしました。
また、「クロワッサンたい焼」の評判が海外にまで広がり、海外からのフランチャイズ希望者が増加している中で「銀のあん」に関するエリアフランチャイズ契約をタイのProposal Co.,Ltd.と同年締結いたしました。
これらの施策により、経営の効率化及び早期黒字化を実現し、海外展開を一層充実させております。

海外ブランド別店舗数
2014年12月末日現在、海外に直営店22店、FC店9店を展開しております。
出店エリアブランド合計
(店)
直営
(店)
FC
(店)
香港築地銀だこ11-
銀カレー1313-
小計1414-
台湾築地銀だこ33-
銀カレー22-
小計55-
韓国銀のあん4-4
タイ築地銀だこ3-3
シンガポール築地銀だこ2-2
カンボジア築地銀だこ11-
銀のあん11-
やきとりのほっと屋11-
小計33-
合計31229

(5)当社チェーンの人材戦略
① 当社の人材教育について
当社の企業理念は「日本一うまい食を通じて、ほっとした安らぎと笑顔いっぱいのだんらんを提供できることを最上の喜びとする。」であります。その理念を実践するための人材教育の場として、2000年10月に、銀心(ぎんごころ 注)研修センターを群馬県桐生市に設立いたしました(現在は、東京本社ビル内に移設)。銀心研修センターでは、職人としての技術力とお客様にご満足いただく商人としての心をあわせ持つ人材を育成するために、当社・加盟店・業態を問わず全ての人材に対して、銀だこマニュアル等当社独自の教育プログラムに従って、6週間にわたって、実践的な教育を徹底しております。

(注)「銀心」とは、常に向上心を持ち続ける「職人の誇り」とお客様に対する謙虚さと感謝の気持ちを持ち合わせる「商人の心」と定義しております。

研修を終えたスタッフは、店舗に配属され、マイスター(当社基準技術習得者)、CEO(時間帯責任者)、副店長を経て、店長へと昇格し、複数店の店長を経験した後に、独立資格を取得することができます。独立資格を取得した後、SV(スーパーバイザー)を経てMGR(マネージャー)を目指す道とIPCとして独立を目指す道のいずれかを選択できます。入社志望動機の多くは、社員独立制度を利用して開業することであり、独立開業を果たしたオーナーを多数輩出し(78名)、さらに独立開業資格保有者が多数おります(139名)。
独立を果たしたオーナーは、その後、2店舗目以降をFC展開するために会社を設立し(31社)、事業規模を拡大させています。オーナー自らが現場経験者であるため、理念と技術とを兼ね備えており、加盟店のスタッフにまで継承しております。
※カッコ内の数値は2014年12月末日現在
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② ホットランドオーナー会を中心とするチェーンの人材育成について
独立・開業したオーナーが中心となり、自主的に2000年に銀だこオーナー会を設立、その後、複数ブランドに対象を広げたホットランドオーナー会に発展いたしました。2014年12月末日現在の会員数は100名(内、独立開業オーナー76名)となっております。
ホットランドオーナー会は、ホットランドグループ全ブランドのさらなる向上を目的として、「地域貢献委員会」「チェーン連携委員会」「意識活性化委員会」「共存共栄委員会」「経営力研修委員会」「総務広報委員会」の6つの委員会で現在、積極的に活動を行っております。
「チェーン連携委員会」は当社と連携して、お客様の期待度が年々高まっていることを受け、更なる技術の向上を目的とした「あつあつグランプリ(注)」をこれまでに8回開催することにより、ブランドのさらなる向上を図っております。

(注)当社グループ内の世界一の焼き手・販売員を競う店舗スタッフ全員参加型の2年に1度開催される大会。 国内8つのエリアで、店舗予選、地区予選・エリア予選を勝ち抜いた者が本選に出場できます。2004年
から、世界の各エリアの代表も加わって世界大会として開催しております。

「地域貢献委員会」は、たこ焼を通じて、児童・養護施設等の子どもたちやお年寄りに笑顔を広げる目的で、ボランティア活動「銀だこカーが行く(沖縄~北海道)」を2008年10月より開始し、2014年12月末日現在までに134回開催いたしました。
東日本大震災時にも、いち早く数多くの被災地を回り、「銀だこカー」による炊き出しを行いました。
当社は、理念を共有するオーナー会と共存共栄の精神を持って、ブランド向上に向けた努力を行うのみならず、社会貢献を通じて、加盟店スタッフに対しても理念の浸透・実践を図っております。

③ 事業拡大に向けた外部からの人材登用について
「銀だこスタイル」の確立に向けて、川上から川下まで自社で完結できる専門性を有する人材を幅広く登用することで、今後の海外展開及び新たなブランド展開なども見据えながら、事業拡大に向けた組織の強化を図っております。
当社は、本部スタッフの強化を図るため、業界内外から専門性の高い人材を積極的に登用してまいりました。また、M&Aを積極的に行うことにより、人材の更なる強化も図っております。1999年12月、たこ焼き機などの専用機械を独自開発・製造する技術を有する有限会社佐憲鉄工所の吸収合併をはじめとし、近年では、たこの新たな調達・加工に関するノウハウを有する株式会社みんなひとつコーポレーション(現・大釜屋)を子会社化(2013年10月)、さらに、銀心に通じる高いホスピタリティを持ち、語学力など国際感覚にも優れた人材を有するコールド・ストーン・クリーマリー・ジャパン株式会社(CSCJ)を完全子会社化(2014年1月)いたしました。なお、CSCJは「働きがいのある会社(注)」として2011年~2013年では従業員25~249名部門において3年連続で第1位、2014年では従業員100~999名部門において第7位を獲得しております。

(注)従業員が勤務する会社や経営者・管理者を信頼し、自分の仕事に誇りを持ち、一緒に働いている人たちと
連帯感が持てる会社の従業員25~249名部門(平成23~2013年)、従業員100~999名部門(2014年)
(Great Place to Work(R) Institute Japan社調べ)

(6)当社グループの生産体制
① 「築地銀だこ」・「大釜屋」の主原料(たこ)
当社は、世界でも有数のたこを使用(原料ベースで年間約3,000トン)する外食企業であります。その強みを活かし、国内外での原料調達から、加工、流通までを自社完結させるとともに、たこの完全養殖を目指した取り組みを行っております。

(a)モロッコ・モーリタニアでの原料調達
両国は、世界有数の漁場を持ち、真だこの水揚げ量が世界で最も高い地域です。従来、商社にて買い付けを行っておりましたが、2013年1月より当社グループが直接買い付けも行うことで、中間マージンを排除し、原料価格の低減を実現しております。

(b)中国・ベトナム・インドネシアでの調達・加工
業務提携先の日照栄興食品有限公司(中国山東省日照市)と、2002年から取引を開始し、同社の銀だこ専用工場にて年間2,000トンの加工を行っております。さらに安定的な量と価格の確保、様々なリスク分散を図るため、新たなOEM先として、中国・ベトナム・インドネシアなどの各地で原料調達から加工まで展開しております。

(c)国内における加工工程の確立
国内加工工場で加工されたたこを店舗でカットするオペレーションを確立したことで、原価率の低減を実現いたしました。

(d)宮城県石巻市における真だこ養殖の研究
世界初となる陸上における真だこの完全養殖を目的とした包括連携協定を宮城大学と締結(2012年12月)し、さらに東北大学・東海大学・石巻養殖業者も加え、科学技術振興機構に申請受諾(2013年3月)され、その後、当社は石巻水産研究所を開設して、現在共同研究に取り組んでおります。

(e)熊本県上天草市での真だこ養殖の産業化
養殖施設(魚貝類)を多数保有する上天草市と包括連携協定を締結(2013年12月)し、石巻水産研究所で開発された技術を使い、真だこ養殖の産業化に向けて取り組んでおります。

② 「銀のあん」の主原料(あんこ)
北海道産十勝小豆を使った「銀のあん」用あんこを、当社桐生工場において一貫生産することで、安定的な品質と仕入加工コストの低減を実現しております。

③ 「日本橋からり」・「やきとりのほっと屋」の主原料
「日本橋からり」の主要食材(エビ・イカ・アナゴ)は、上記①(a)~(c)の調達・加工を共有することで、仕入コスト軽減を実現しております。また、「やきとりのほっと屋」の焼き鳥・からあげ等は、自社工場で一括して仕入れから仕込みまでを行うことで、店舗経費の軽減を図っております。

④ 「築地銀だこ」・「大釜屋」・「銀のあん」の自社製専用機械
独自の品質と製法を作り出すために食品機械メーカー有限会社佐憲鉄工所を吸収合併(1999年12月)し、現在、当社エンジニアリング工場として、以下の主力厨房機器を開発し、製造販売しております。
銀だこ :たこ焼き機製造・専用厨房器材製造・メンテナンス
銀のあん:両面加熱型たい焼き機(特許第4338502号)の製造・専用厨房器材製造・メンテナンス
大釜屋 :自動たこ焼き機製造・専用厨房器材、メンテナンス
当社は、上記の主力機械を自社開発製造することで、同業他社への参入障壁を築き上げるとともに、店舗オペレーションの効率化を図り、メンテナンスをエンジニアリング工場で一括して行うことで、店舗人件費の節減、品質の維持を実現しております。また、機械のリサイクル化により、出店コストの低減を実現しております。
国内外におけるフランチャイズ加盟店等が拡大することで、機械販売やメンテナンス収入による売上増加に寄与しております。

[国内 事業系統図]
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[海外 事業系統図]
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沿革関係会社の状況


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