丸一鋼管株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)

当社グループ(当社及び子会社)の研究開発活動は、市場開発活動を通じて、年々高度化・多様化する需要家のニーズ、動向を先取り把握することで新製品の開発を行うほか、生産技術の革新やコストの低減などについて、製造現場との意思の疎通を図りながらたえず幅広く行っております。
当連結会計年度の主要な技術開発は次のとおりです。
当社グループでは自動車、建築、エネルギー分野を主体として積極的に海外事業を展開しています。
自動車、自動二輪車用鋼管については、旺盛な需要が期待される地域において日本で培い開発した技術を各地で発展させています。
インドのKUMA社、ベトナムのマルイチ・サン・スチール・(ハノイ)・カンパニー・リミテッド、インドネシアのISTW社に続き、北米事業では、2013年4月にメキシコのMARUICHIMEX社でも炭素鋼鋼管と共に自動車、自動二輪車の排気系用を主体とするステンレス鋼管の製造・供給を可能としました。日系をはじめ海外部品メーカの高度で厳格な品質要求に応えるため、マザーラインである東京第二工場のステンレス専用ラインで蓄積した技術を世界の各拠点に展開しています。また同社では第一工場の敷地内に第二工場を建設中で、2014年末の稼動を予定しています。この工場では、これまで、中国で展開したのと同様に、鋼管の供給だけにとどまらず、自動車部品への加工のニーズに応えるため、日本国内の子会社で自動車部品加工を手がけるアルファメタルの保有技術、ならびに開発力を最大限活用することを検討中です。そのことにより、鋼管を使用する自動車部品の加工技術を短期間で立ち上げます。
アジア事業では、インドのKUMA社でバンガロールの第二工場を2014年末の稼動をめざしており、触媒部品に使用されるステンレス鋼管を含めて製造、供給する体制を構築しています。
エネルギー関連の鋼管については、日本、ベトナムに引き続いて、米国・シカゴのLeavitt社で2014年4月にAPI(アメリカ石油協会規格)の認証を取得いたしました。
建設・農業用鋼管においては、当社では高度化する耐食性のニーズに応えるための技術開発を推進しています。
なお、当連結会計年度における研究開発費の総額は135百万円であります。