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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1002DSN

有価証券報告書抜粋 虹技株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループ(当社及び連結子会社)は鋳物関連分野及び機械、環境関連分野において多彩な技術を追求する企業として、絶えず個性的技術や商品を創り出すことを企業目標にして研究開発に取り組んでおります。鋳物関連技術では、新しい鋳造プロセス技術の開発や新しい機能を有した合金鋳鉄材や特殊鋳鋼材などの材料開発、商品開発及び生産技術の向上に取り組んでおります。鋳物関連技術以外では、新しい機械、環境関連技術や商品開発などを積極的に推し進めております。
現在、研究開発活動は、当社の開発部と各事業部の技術スタッフで実施しております。研究開発に専ら携わっている人数は当社グループ全体で5名であります。
当連結会計年度における全社の研究開発費は69百万円であります。なお、研究開発費については開発部で行っている熱解析、流動解析、応力解析などのためのシミュレーション技術の開発や全社的な基礎的研究など、各事業に配分できない研究開発費用の3百万円が含まれております。
当連結会計年度における各セグメント別の研究目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は、次の通りであります。

1 鋳物関連事業
主に開発部と、関連事業部の技術グループが研究開発活動を実施しております。開発部では、新規事業化を目指して、高強度、高精度で大量生産向きレオキャストというセミソリッドを利用した全く新しい鋳造プロセスの技術開発に取り組んでおります。すでに、チキソキャストプロセスは確立し終えて、2010年度よりこの技術を利用して事業化を開始し、順調に生産、販売を続けており、さらに、このチキソキャストプロセスよりも大幅なコストダウンとより機械的性質において信頼性の高い製品を造ることを目指して開発を進めております。また、これまでの合金鋳鉄材だけでなく特殊鋳鋼材にも適用した成形装置及び成形方法の技術確立を重点的に取り組んできた結果、鋼材部品まで対象を拡大できる見通しをさらに前進させることができました。そして、このプロセスに最適な鋳鋼材の成分、組成の検討も機械的性質を視野に入れて進め、一定の評価を終えることができました。これと平行してこのプロセスの対象部品であります弱電製品分野、自動車分野や機械装置メーカーなどのユーザーと試作など共同で取り組みをさらに推し進めております。量産用技術として、このプロセスの実用化にさらに一層開発の速度を上げて進めてまいります。また、鋳物製造の将来の新しいプロセスの応用研究として、大型精密鋳造法の技術確立を推進してきました。基礎的な技術確立を終えて、特許出願までにいたっております。
このようなプロセス開発以外に、新しい機能や環境に優しい鋳鉄材の開発や生産性向上のための技術開発にも取り組んでおります。これまでに、製鉄用圧延ロール材として硬度と靭性を併せ持つ鉄系高合金鋳造材や高強度鋳鉄材などを開発し、材料特許として出願しており一部は商品化されております。また、高価な合金量を減らし、より安価な合金元素添加による構造用鋳鉄材や熱処理方法を大きく改善して高強度、高靭性を有した材料開発を行い、実機試作するまでに至っております。また、独自の新商品として、公共の土木や建築用の新型人孔鉄蓋や電線共同溝用鉄蓋の開発も続けており特許出願と同時に、商品化によって拡販に効果が出始めております。
大型鋳物製品においてはこれまで培ってきたフルモールド法の技術をさらに発展させて、組織制御技術を取り入れて難度の高い複雑形状で高品質の鋳物の製造技術を確立して金型や産業機械鋳物分野に適用しつつあります。また、連鋳棒生産装置の完全自動化を目指した開発も進めております。当事業に掛かった研究開発費は54百万円であります。

2 その他
機械関連事業では、主に開発部と関連事業部の技術スタッフで実施しております。主に自動車の摩擦材のフィラー材として使われているメタルファイバーの新材質の開発や新サイズや新形状の加工技術の開発、生産性を大きく向上させる技術の開発に取り組んでおります。新材質の開発には金属だけでなく有機材のファイバー加工も実施しております。国内の主な既存ユーザーや特に新分野のユーザーなどに提供して、評価して頂いております。また、従来にないサイズや異形状のメタルファイバー加工技術も開発し、評価のために摩擦材メーカーだけでなく、セメントメーカーや樹脂メーカーなどに提供しております。これらの一部はすでに商品化しております。
セラミックス関連では有形成形技術と製品開発を実施しております。耐熱性、耐スポーリング性、加工性を併せ持つカーボンセラミックス材は新たに高温用潤滑構造材としてIT関連の製造装置の部品に使われ、順調に売り上げに貢献しつつあります。また、加工技術の更なる向上により短納期対応やコストダウンに効力を発揮しております。さらに、新規用途及び新規顧客拡大のためにガラス製品製造用の治具材や高温軸受け材、耐熱容器材への適用を重点的に推し進めております。
工場用送風機装置では、高効率ファンと高圧ファンの開発は機種によっては終了して商品化の段階に入りました 。特に高効率ファンでは78%以上の性能を持ったファンの開発を他機種に拡大して実施し、拡販に寄与しつつあります。また、大型送風機の製造技術確立により、受注が増えつつあります。さらに、独自の羽根形状の開発と新材質ファンの製造技術も他機種に拡大しながら市場シェア拡大に貢献しつつあります。
環境関連事業では、この事業部の技術スタッフが中心になって、これまで培ってきたストーカ方式の焼却炉に改良を加えた新ストーカ炉を開発して、これまでに2基の実機試験を数年かけて行っており、現在まで順調に運転できております。この6トン/日以下の新ストーカ炉は大幅な省エネやCO2削減が実現でき、今後の拡販が大いに期待されます。焼却炉の補修、改修事業の受注拡大とともに、新型ストーカ炉の新規受注を目指してまいります。また、これらの焼却炉以外に、容器や複合のプラスチック廃棄物のリサイクル(分離や油化)装置などのエンジニアリング技術の基礎的な開発に取り組んでおります。まだ、ミニプラントレベルではありますが、独自のシステムを開発した企業と共同で、国内外の市場調査とともに、実機レベルの装置の製造を目指しております。これらの事業に掛かった研究開発費は12百万円であります。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01269] S1002DSN)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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