株式会社マーケットエンタープライズ 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2015年6月期)

文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。

(1) 重要な会計方針及び見積り

当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者はこれらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社の財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 重要な会計方針」に記載しております。

(2) 財政状態の分析

① 資産の部

流動資産は、前事業年度末と比べて646,030千円(前期比120.6%)増加し、1,181,744千円となりました。これは主に、現金及び預金の増加414,388千円、売掛金の増加42,690千円、仕入規模拡大に伴う商品の増加183,713千円によるものであります。
固定資産は前事業年度末と比べて45,186千円(前期比61.0%)増加し、119,320千円となりました。これは主に、新規拠点開設等に伴う敷金及び保証金の増加27,627千円によるものであります。
この結果、当事業年度末における資産合計は、前事業年度末に比べ691,216千円(前期比113.3%)増加し、1,301,065千円となりました。

② 負債の部

流動負債は、前事業年度末と比べて35,470千円(前期比11.8%)増加し、336,822千円となりました。これは主に、未払法人税等の増加13,189千円、未払費用の増加19,431千円によるものであります。
固定負債は前事業年度末と比べて50,004千円(前期比38.0%)減少し、81,663千円となりました。これは、長期借入金の返済50,004千円によるものであります。
この結果、当事業年度末における負債合計は、前事業年度末に比べ14,533千円(前期比3.4%)減少し、418,485千円となりました。

③ 純資産の部

純資産合計は、前事業年度末と比べて705,749千円(前期比399.1%)増加し、882,580千円となりました。これは主に、新規株式の発行による資本金及び資本準備金の増加569,010千円や当期純利益の計上による利益剰余金の増加136,739千円によるものであります。

(3) 経営成績の分析

① 売上高

当事業年度における売上高は、3,988,688千円(前期比35.6%増)となりました。これは主に、商品保証サービスの拡充や大手企業との事業提携、新規拠点の開設による仕入エリアの拡大等により売り手、買い手双方の顧客満足を追求する一方、社内施策として業務プロセスの高品質化と標準化を推進する等、様々な経営施策が奏功したことによるものであります。

② 売上原価、売上総利益

当事業年度における売上原価は、2,090,327千円(前期比38.8%増)となりました。これは主に、新規拠点開設による仕入エリア拡大やブランド品等の高額商品の取り扱いが増加したことによるものであります。この結果、売上総利益は、1,898,360千円(前期比32.3%増)となりました。

③ 販売費及び一般管理費、営業利益

当事業年度における販売費及び一般管理費は、1,660,677千円(前期比23.0%増)となりました。これは主に、業容拡大による従業員の増加や新規拠点開設による諸経費の増加等によるものであります。この結果、営業利益は、237,683千円(前期比182.8%増)となりました。

④ 営業外損益、経常利益

当事業年度における営業外損益は、営業外収益が2,665千円(前期比52.1%減)、営業外費用が12,840千円(前期比351.2%増)となりました。この結果、経常利益は、227,508千円(前期比162.2%増)となりました。

⑤ 特別損益、当期純利益

当事業年度における特別利益及び特別損失は発生しておりません。また、当事業年度における法人税等合計は、90,769千円(前期比59.3%増)となりました。
この結果、当期純利益は、136,739千円(前期比19.1%増)となりました。

(4) キャッシュ・フローの状況の分析

キャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「1 業績等の概要 (2) キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

(5) 経営戦略の現状と見通し

現在、当社は主に国内主要都市に事業拠点を構え、サービスを展開しておりますが、今後も更なる拠点展開を行うと共に、新サービスのリリースや既存サービスの更なる利便性の向上に努め、安心・安全にリユース品の売買ができる環境を構築してまいります。
また、今後は海外展開も視野に入れ、日本先進のリユースマーケットを海外にも構築し、更なる収益基盤の構築に向け、積極的に取り組んでまいります。

(6) 経営者の問題認識と今後の方針について

経営者の問題認識と今後の方針については、「第2 事業の状況 3 対処すべき課題」に記載のとおりであります。