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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1005ZU4

有価証券報告書抜粋 株式会社ナガオカ 研究開発活動 (2015年6月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当連結会計年度の研究開発活動は、従来より継続して、当社グループがこれまで培ってきたスクリーン製造・加工技術、スクリーンを使った固体/液体分離技術、サンド・コントロール等の取水技術、水処理に関する技術等をコア技術として、既存製品の改良や新しい分野への応用による新製品の開発を行っています。特に、地下水や海水の取水および水処理分野で、オンリーワンの技術と製品の開発を目指しています。
当社グループの研究開発活動は開発エンジニアリング部が担当しており、市場ニーズの収集・分析情報を持つ各営業部と連携しながら新製品・新技術の開発および既存製品の改良・改善・応用を行い、技術確立、製品化、事業化にスピード感をもって対応できる体制にしています。
なお、研究開発費は、報告セグメントに含まれないその他に属するものであり、当連結会計年度の研究開発費の総額は103,202千円となっています。

(1) 超高速無薬注生物処理装置(ケミレス)の改良・改善
薬品を使用せずに地下水処理を行う、ケミレスの改良・改善に取組んでいます。性能を維持・改善しながら装置構造等を簡素化し、設計時間や施工時間短縮によるコストダウンを図っています。また、マーケットのニーズに対し、よりきめ細かく対応できる製品の開発に取組んでいます。

(2) 海水淡水化
世界的に水不足が顕著化する中、日立造船株式会社と逆浸透法(RO膜法)海水淡水化プラントに適したハイシスを共同開発しています。当社は、地下水取水技術の集大成として、この海底浸透取水技術の開発に取組んでいます。
従来の海水淡水化プラントは、海水を海中から直接取水するシステムのため、初期費用・維持費用共に割高にならざるを得ない構造になっています。その結果、淡水から造水する場合と比較して、造水コスト(一定量の水を造り出すコスト)が高すぎて事業化の大きな障壁となっています。原因の1つは、取水設備の表面および内部に海洋性生物が付着・成長してしまうことです。それらを除去するために、塩素系薬剤を大量に海中へ投入する必要があります。塩素系薬剤の使用は、海域環境の汚染に繋がるだけでなく耐性菌の発生やプラント内部での海洋性生物の再増殖を起こし、前処理工程で各種薬剤の投入が必要になり、ランニングコストつまり造水コスト増加の一因となっています。また、各種薬剤は逆浸透膜の寿命を縮める原因となり、逆浸透膜を短い周期で交換する必要があります。更には、投入した薬品を中和するための設備、海洋性生物等の不純物を除去して処理する汚泥処理設備などの初期投資とランニングコストも必要です。
一方、ハイシスは、海底の取水ユニットでろ過しながら高速で海水を取水できますので、従来の直接取水システムの問題点を解決でき、以下の効果を生み出すことが期待されます。
① 浸透取水エリアの狭小化、機械設備、海洋土木工事等のイニシャルコストの低減
② 海洋性生物の発生、前処理薬剤の使用量の削減が可能であり、ランニングコストの低減、環境負荷の低減、淡水化用の逆浸透膜の寿命を長期化
2013年にAbu Dhabi Water & Electricity Authority (ADWEA:アブダビ水電力庁)と日立造船株式会社との契約に基づき、アラビア湾岸にハイシスのパイロット・プラントを建設し、2014年6月に実証実験を開始しました。また、2014年6月には北控水務集団有限公司の協力を得て、河北省唐山市曹妃甸工業区でハイシスのパイロット・プラントを建設し、2014年9月に実証実験を開始しています。


経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E31575] S1005ZU4)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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