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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1002E45

有価証券報告書抜粋 日特建設株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループは、斜面・のり面対策などの環境防災技術、既設構造物の維持補修技術、地盤改良・薬液注入といった都市再生技術など、数多くの経験と実績を積むとともに、その時代のニーズに対応した技術の開発・改良に積極的に取り組んでおります。また、技術開発の効率化や相乗効果を目的として大学や公的機関、民間会社等との共同研究にも力を入れております。
当連結会計年度における当社グループが支出した研究開発費の総額は163百万円であり、全て建設事業セグメントに係るものです。
(1)環境防災技術
① ジオファイバー工法
コンクリートを使用しない法面保護工である「ジオファイバー工法」は、全面緑化が可能な環境配慮型法面保護工として陸域の法面から河川やダムの護岸など幅広く適用されています。また、砂質系現地発生土などのリサイクル材料をはじめ、森林表土利用工や自然侵入促進工といった植生工の利用も可能なことから、斜面の安定だけでなく、周辺環境との調和、生物多様性や生態系保全への対応、循環型社会の形成、コスト縮減など、さまざまな機能をあわせ持つ工法として数多くの実績があります。当工法の更なる品質向上やコスト競争力の強化を目指し、改良・改善のための継続的な研究開発を行っています。
② グラウンドアンカー試験・緊張管理システム(Licos)
グラウンドアンカーの各種試験において任意に設定した載荷と除荷速度を自動で制御できるシステムです。リフトオフ試験時での利用から、新設アンカーの引抜き試験・多サイクル試験等にも対応可能に改良しまし
た。2012年5月に改定された”グラウンドアンカー設計施工基準・同指針”における新基準の各種試験についても容易に対応可能です。
③ 既設アンカー緊張力モニタリングシステム(Aki-Mos)
供用中のアンカー健全度を継続的に評価するために、アンカー荷重計の取り付け・交換を容易に行うことができるシステムを共同開発しました。当社のグラウンドアンカー試験・緊張管理システム(Licos)と連動させることにより、既設アンカーの維持管理・健全性評価に欠かせない技術が確立できました。

(2)維持補修技術
① ニューレスプ工法
既設モルタル吹付法面をはつり取らずに補修・補強する「ニューレスプ工法」は、地山表層の補強を図る補強鉄筋工、既設モルタル吹付と新設モルタル吹付を一体化するせん断ボルト工、耐久性の高い法面を形成する繊維補強モルタル工を組合せた複合工法です。吹付法面の健全度診断システム「Slope Doctor」との組合せにより、最適な法面補修・補強対策を選定するといった、法面の延命化や維持管理コストの低減に関する技術の改良・改善も継続的に行っています。
② パフェグラウト工法
構造物や基礎地盤の空洞・空隙充填を行う「パフェグラウト工法」で使用する新たな充填材料を共同開発しました。材料には、火力発電所から大量に排出されるフライアッシュを有効利用し廃棄物の削減にも貢献します。当充填材料は、水中不分離性と可塑性を備え、長距離圧送が可能であるため、ダム魚道下部や導水路背面の空洞充填などに適用され、構造物の長寿命化を実現します。
③ キロ・フケール工法
1,000mを超える長距離圧送が可能な高強度モルタル吹付「キロ・フケール工法」について、施工性・安全性の向上、コスト競争力の強化を目的に、改良・改善を行いました。吹付材料は、流動すると粘性が低下し静置すると粘性が増加するチクソトロピー性を有することから、長距離圧送が可能であるとともに、吹付ノズルで急結剤を混合することにより急結性が高くなることから、さまざまな角度・形状の対象物への吹付けが可能です。このため、施工位置までの距離が長い導水路トンネルや山間部の橋脚の断面補修・増厚に適用が可能です。

(3)都市再生技術
① 軽量型親杭パネル壁工法
切土・掘削量が少なく景観性に優れた土留め式擁壁「軽量型親杭パネル壁工法」を開発しました。当工法は、急峻地形の道路拡幅や路肩決壊の復旧などにおいて適用されるH鋼にコンクリートパネルを差し込む薄肉の土留め擁壁「親杭パネル壁工法」を改良したもので、パネルの軽量化、パネルと親杭の連結方法の改良により、適用範囲の拡大、作業安全性の向上が可能となりました。
② Ein Bandドリル
国内最大級のスペックを持つ「Ein Bandドリル」による削孔技術を確立しました。本技術は、従来機と比べて削孔能力は2倍以上、トルク力は約3倍あり、口径216mm、深さ100mを精度を保ちながら削孔することが可能です。大口径で大深度のグラウンドアンカー工事においては、アンカー本数が減らせるため工期短縮・コスト削減につながります。港湾やコンクリートダム・砂防ダムの耐震補強、地熱利用向け掘削などへの適用も可能です。
③ Win BLADE工法
既設構造物周辺や直下での地盤撹拌改良技術として「Win BLADE工法」を共同開発しました。拡翼型の撹拌装置を用いてセメントミルクと地山を機械的に撹拌することにより、品質のばらつきが少ない改良体を形成するとともに、地中への高圧流体の供給や圧入工程がないことから、地表面の変状を抑制することが可能な工法です。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00142] S1002E45)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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