有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10052E5
高田機工株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)
経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社では、急変する事業環境に対応していくため、橋梁事業につきましては技術研究所の開発スタッフ及び設計部の担当者を中心として研究開発に取り組んでおります。鉄構事業につきましては鉄構本部の担当者を中心に実工事に対応しながら研究開発に取り組んでおります。
当事業年度における各セグメント別の主たる研究の目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は以下のとおりであり、研究開発費の総額は30,276千円であります。
(1)橋梁事業
① 支圧板方式による鋼ポータルラーメン橋の開発
既設鋼橋の桁端部には、鋼桁や支承の腐食、疲労亀裂などの問題点があり、これらの桁端部の問題を解消できる構造として、我が国では鋼ポータルラーメン橋の採用が増加しております。当社では、施工品質向上及び剛結部の合理化を目指すとともに、維持管理の確実性と容易さに配慮した孔あき鋼板ジベルを配置した支圧板方式による鋼ポータルラーメン橋を、東日本高速道路株式会社、大阪市立大学と共同で研究・開発いたしました。2014年7月には国内で初めて、同形式の常磐自動車道鈴ヶ入橋(建設時:坂元2号橋)が無事竣工致しました。今後は、多くの発注が予定される公共工事での適用が期待されます。
② 耐震に関する技術開発
東日本大震災により、あらためて耐震補強のニーズが高まりました。特に従来技術では施工困難な橋梁において耐震性能を向上できるデバイスのニーズが高まっております。当社ではそのようなニーズに対応するべく、耐震関連デバイスの開発・改良研究に取り組んでまいります。
③ 鋼橋の製作技術及び品質検査技術の開発
イ.効率的かつ一定の品質水準を保持した鋼橋製作を目指し、有効な技術資料を作成し、積極的に社内で共有化しております。また従来、経験データで対処していた溶接及び加熱を伴う工程における鋼板の変形抑止、制御について大学機関と共同で長年にわたり先進的な数値解析を行っています。これにより、勘と経験に依存していたノウハウ的加工から、解析に裏付けされた手順・加工方法へ統合化することにより、更に一定の品質水準を保つ製品の生産を目指しております。
ロ.製品の品質保証として、デジタル計測機器による最新の溶接部非破壊検査を今後適用していきます。業界において、秀逸な検査技術を率先して適用すべく、準備を進めております。
ハ.橋梁のRC床版、PC床版に対して、そのコンクリートの品質を最新の非破壊試験法にて検証する取り組みを行っております。有効かつ相応な欠陥検出精度を有する非破壊検査方法を見出すことが課題であります。一方、鋼板部材とコンクリート部材を有する合成床版に対する完成後品質検査として、非破壊検査法開発を進めており、前者と併せて、現場架設時における種々のコンクリート構造物の品質保証を行うことを目指しております。
ニ.技術研究所内の載荷実験装置として、業界でも有数であるサーボ制御方式1000kNアクチュエータを保有しております。前述の耐震・制震装置及び新開発構造物に対する性能評価実験時に、本アクチュエータによる有効なデータを取得しております。今後も、各種載荷実験に適用し、自社による迅速な開発データが得られる優位性を活かしていきたいと考えております。
(2)鉄構事業
① 建築鉄骨の高性能化に対応した溶接技術の開発
近年の大型都市再開発プロジェクトにおける建築鉄骨は、耐震を目指した単なる高強度化だけではなく、制震・免震といった言葉に代表される様に、高品質化・高性能化への高い要求があります。
鋼材においても、JIS規格品及び大臣認定品に加えて、各鋼材メーカーによる独自の新規鋼材の開発も続いており、それに追随する形で溶接材料メーカーによる新溶接材料の開発も進んでおります。
そういった状況下、首都圏の著名再開発案件に参画し続ける中で、鋼材と溶接材料の各種組合せにより実施した施工試験結果を分析し、更には鋼材メーカー・溶接材料メーカーから提供された技術情報と当社からの技術提案等の意見交換を重ねることで、高性能化に対応出来る溶接技術の開発に努めております。
当事業年度における各セグメント別の主たる研究の目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は以下のとおりであり、研究開発費の総額は30,276千円であります。
(1)橋梁事業
① 支圧板方式による鋼ポータルラーメン橋の開発
既設鋼橋の桁端部には、鋼桁や支承の腐食、疲労亀裂などの問題点があり、これらの桁端部の問題を解消できる構造として、我が国では鋼ポータルラーメン橋の採用が増加しております。当社では、施工品質向上及び剛結部の合理化を目指すとともに、維持管理の確実性と容易さに配慮した孔あき鋼板ジベルを配置した支圧板方式による鋼ポータルラーメン橋を、東日本高速道路株式会社、大阪市立大学と共同で研究・開発いたしました。2014年7月には国内で初めて、同形式の常磐自動車道鈴ヶ入橋(建設時:坂元2号橋)が無事竣工致しました。今後は、多くの発注が予定される公共工事での適用が期待されます。
② 耐震に関する技術開発
東日本大震災により、あらためて耐震補強のニーズが高まりました。特に従来技術では施工困難な橋梁において耐震性能を向上できるデバイスのニーズが高まっております。当社ではそのようなニーズに対応するべく、耐震関連デバイスの開発・改良研究に取り組んでまいります。
③ 鋼橋の製作技術及び品質検査技術の開発
イ.効率的かつ一定の品質水準を保持した鋼橋製作を目指し、有効な技術資料を作成し、積極的に社内で共有化しております。また従来、経験データで対処していた溶接及び加熱を伴う工程における鋼板の変形抑止、制御について大学機関と共同で長年にわたり先進的な数値解析を行っています。これにより、勘と経験に依存していたノウハウ的加工から、解析に裏付けされた手順・加工方法へ統合化することにより、更に一定の品質水準を保つ製品の生産を目指しております。
ロ.製品の品質保証として、デジタル計測機器による最新の溶接部非破壊検査を今後適用していきます。業界において、秀逸な検査技術を率先して適用すべく、準備を進めております。
ハ.橋梁のRC床版、PC床版に対して、そのコンクリートの品質を最新の非破壊試験法にて検証する取り組みを行っております。有効かつ相応な欠陥検出精度を有する非破壊検査方法を見出すことが課題であります。一方、鋼板部材とコンクリート部材を有する合成床版に対する完成後品質検査として、非破壊検査法開発を進めており、前者と併せて、現場架設時における種々のコンクリート構造物の品質保証を行うことを目指しております。
ニ.技術研究所内の載荷実験装置として、業界でも有数であるサーボ制御方式1000kNアクチュエータを保有しております。前述の耐震・制震装置及び新開発構造物に対する性能評価実験時に、本アクチュエータによる有効なデータを取得しております。今後も、各種載荷実験に適用し、自社による迅速な開発データが得られる優位性を活かしていきたいと考えております。
(2)鉄構事業
① 建築鉄骨の高性能化に対応した溶接技術の開発
近年の大型都市再開発プロジェクトにおける建築鉄骨は、耐震を目指した単なる高強度化だけではなく、制震・免震といった言葉に代表される様に、高品質化・高性能化への高い要求があります。
鋼材においても、JIS規格品及び大臣認定品に加えて、各鋼材メーカーによる独自の新規鋼材の開発も続いており、それに追随する形で溶接材料メーカーによる新溶接材料の開発も進んでおります。
そういった状況下、首都圏の著名再開発案件に参画し続ける中で、鋼材と溶接材料の各種組合せにより実施した施工試験結果を分析し、更には鋼材メーカー・溶接材料メーカーから提供された技術情報と当社からの技術提案等の意見交換を重ねることで、高性能化に対応出来る溶接技術の開発に努めております。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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