中央発條株式会社 業績等の概要 (2015年3月期)

(1)業績

当連結会計年度の当社の主要な取引先の国内自動車生産台数は、消費税増税などの影響により前年度に比べ減少となりました。海外における当社の主要な取引先の自動車生産台数は、政治的混乱などの影響のあったタイやインドネシアでは前年度に比べ減少となったものの、北米や中国では前年度を上回る結果となりました。
このような状況のなか、当社グループでは生産性の向上や廉価材の採用など、原価低減活動に取り組むとともに、海外では取引先の現地生産に対応する体制を整備するなど積極的投資を行い収益体質の強化を進めてまいりました。
当連結会計年度の売上高につきましては、855億3千3百万円となり、前連結会計年度に比べ6億2千8百万円の増収(前年同期比0.7%増)となりました。
営業利益は前連結会計年度に比べ5億6千2百万円減益(同31.5%減)の12億2千4百万円となりました。経常利益は前連結会計年度に比べ9千8百万円減益(同4.0%減)の23億9千2百万円となりました。また、当期純利益は前連結会計年度に比べ8億8百万円増益(同99.8%増)の16億1千9百万円となりました。

セグメント別の業績は次のとおりであります。なお、売上高はセグメント間の売上高を含んでおります。

〔日本〕

消費税増税などの影響により国内の自動車販売台数が減少した結果、売上高640億6千8百万円(前年同期比4.6%減)、営業利益19億1千1百万円(同37.7%減)となりました。

〔北米〕

北米の自動車販売台数が増加したことなどにより、売上高108億4千7百万円(前年同期比12.5%増)、営業利益4億5千2百万円(同84.8%増)となりました。

〔中国〕

天津隆星弾簧有限公司の連結子会社化及び中国の自動車販売台数が増加したことなどにより、売上高68億5千5百万円(前年同期比29.0%増)、営業利益1億3百万円(同638.7%増)となりました。

〔アジア〕

タイにおける政治的混乱などにより自動車販売台数が減少したものの、インドネシア子会社の業績改善及び為替の影響などにより、売上高107億7千3百万円(前年同期比0.8%増)、営業利益2億9千6百万円(同62.4%増)となりました。

(2)キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、118億3百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億7千1百万円の増加(前年同期比7.0%増)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は43億2千万円(前年同期比33.2%増)となりました。これは主に、減価償却費34億7千2百万円、税金等調整前当期純利益21億6千5百万円などの資金の増加と法人税等の支払額7億9千8百万円、製品保証引当金の減少額7億5千1百万円などの資金の減少によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は37億1千3百万円(前年同期比16.8%減)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出31億7千9百万円、関係会社出資金の払込による支出5億2千6百万円によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は3億3百万円(前年同期は19億6千7百万円の獲得)となりました。これは主に、セール・アンド・リースバックによる収入10億2千9百万円などの資金の増加と短期借入金の純減少額5億3千7百万円、配当金の支払額5億1百万円及びファイナンス・リース債務の返済による支出1億6千万円などの資金の減少によるものであります。