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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100BZDW

有価証券報告書抜粋 株式会社アトラエ 事業の内容 (2017年9月期)


沿革メニュー従業員の状況

当社は、「世界中の人々を魅了する会社を創る」をビジョンに掲げ、ビッグデータの解析をはじめとしたテクノロジーを駆使することでHR領域(Human Resources=企業の人的資源)に変革を起こし、従来の人材サービスでは提供し得なかった本質的な価値を提供(後述する「①成功報酬型のビジネスモデル」及び「②ビッグデータの活用」等による価値の提供)するべく事業活動を行っております。
現時点では、インターネット上にて、転職を希望する求職者と求人企業のマッチング(求職者が求人企業へ入社することをいう。以下同じ。)を実現する求人メディアの運営を行っている他、並行して、長期的に成長し続ける企業であるために積極的に新規事業の展開を行っています。

これら当社事業の背景には日本的雇用慣行の変化があります。同一の企業で定年まで働き続ける「終身雇用」という日本的雇用慣行は終焉を迎え、グローバリゼーションやIT化の流れによって企業の存続年数はますます短くなり、さらには成長産業の中心が変化し続けていく時代背景の中、日本国内における人材の流動性は急速に高まっています。
一方で日本のHR領域におけるサービスの多くは、高コスト構造に陥りやすい旧態依然とした労働集約型のビジネスモデル(注1)や、情報を囲い込むことによって価値を生み出そうとするクローズドなビジネスモデル(注1)を中心に構成されてきたと考えています。

パソコン、タブレット端末、スマートフォン等の普及、さらにはFacebookやTwitter等のソーシャルメディアやブログを中心に個人が積極的に情報を発信する情報のオープン化が進む現代においては、HR領域においても、ビッグデータ解析等のテクノロジーを活用することによって、これまで以上に本質的な価値を提供することが可能になると考えています。また欧米先進国では既にこれらを活用した採用活動が盛んに行われており、日本においても今後その流れが加速することが予想されます。

当社は、創業当初より「Human Resources × Technology」をテーマに挑戦し続けてきたことにより、HR領域におけるノウハウ、経験、そして求職者及び求人企業の採用プロセスに関するあらゆるデータを蓄積してきました。この強みを最大限活かし、本質的な価値を提供することによって、今後、より多くの人が楽しく活き活きと働く世の中を実現していきたいと考えています。

(注)1.従来の人材紹介会社の多くは、求職者と求人企業を仲介するアドバイザーを多数雇用し、入社が決定した場合に手数料を得るビジネスモデルです。求職者と求人企業を仲介するアドバイザーを多数雇用する必要があるため、労働集約型のビジネスモデルであると考えています。また、多くの場合、アドバイザーは人材紹介会社が保有するデータベースに基づき、個人の経験を加味しながら、求職者と求人企業のマッチングを行います。人材紹介会社が保有するデータベースは求職者または求人企業に直接開示されることはないため、情報を囲い込むことで価値を生み出すクローズドなビジネスモデルであると考えています。

当社が提供する主要なサービスは以下のとおりです。当社は、HR事業の単一セグメントであるため、セグメント情報は記載せず、個別サービスについて記載しております。

(1)成功報酬型求人メディアGreen
当社の主力サービスである成功報酬型求人メディアGreen(以下、「Green」という。)は、ビッグデータ解析等のテクノロジーを駆使することによって、求職者と求人企業の最適なマッチングを実現するプラットフォームです。
Greenに登録している求職者のうち、アクティブユーザー数(注2)は23,434人(2017年9月単月)、またGreenに掲載されている求人数は11,404求人です(2017年9月末時点)。
Greenの主な特徴は以下のとおりです。

①成功報酬型のビジネスモデル
当社は、求人メディアとしては業界に先駆けて成功報酬型の料金体系を導入しました。従来の広告型求人メディアの多くは、採用の成否に関わらず、求人広告の掲載と同時に広告掲載料金が発生します。一方、Greenは、新規登録時に初期設定費としてシステム利用料や掲載記事作成料が必要となるものの、その後は求人広告の掲載期間や掲載求人数の制限がなく、採用が成功し、求職者が実際に入社した段階で成功報酬が発生する、いわゆる成功報酬型の料金体系を採用しています(注3)。
Greenを利用する企業は、広告掲載料金が掛け捨てになるリスクを取る必要がないため、従来の広告型求人メディアには掲載しづらく人材紹介会社に依頼する以外に採用する方法がなかった専門分野に特化した求人や期間限定の求人等であっても、積極的に求人広告を掲載することが可能です(注4)。またそれにより表に出てこなかった魅力ある求人情報が掲載されるようになり、さらに優秀な人材が集まり、それがまた優良な企業の利用を促すという好循環が生まれていると考えます。
また、成功報酬型というビジネスモデルのため、多くの企業が採用ニーズの強弱に関わらず、能動的に継続的な求人の掲載を行うことができ、従来の広告型求人メディア運営企業のように多数の営業人員を抱える必要がないことも大きな特徴です(注5)。さらに少数ながらも中途採用に関するノウハウを熟知したアドバイザーが求人企業に対して主にオンラインでサポートを行う体制も構築しております。

(注)2.アクティブユーザーとは、Greenに登録する求職者のうち1か月に1回以上ログインを行っている求職者を意味しています。
3.従来の人材紹介会社のように求職者と求人企業を仲介するアドバイザーを多数雇用する必要が無いことから、従来の人材紹介会社と比較して安価な成功報酬を実現することが可能となります。成功報酬は年収や職種に関わらず定額制の料金モデルを採用しています。
4.従来の広告型求人メディアは、不特定多数の求職者の中から人材を採用できる点に利点がありますが、広告掲載料金が掛け捨てになるリスクがあるため、専門分野に特化した人材よりも、一般的な職種を希望する求職者を広く募集することに適していると考えています。
5.従来の広告型求人メディアは、求人広告の掲載料を収益源とするため、求人広告を掲載する企業を獲得するために、多数の営業人員を抱える傾向にあります。

②ビッグデータの活用
成功報酬型というビジネスモデルの特性上、求職者と求人企業の採用プロセスに関するあらゆるデータを保有しています(注6)。どのような職務経歴、専門能力、経験年数の求職者が、どのような業種、職種、規模、社風の企業にアプローチを行ったか、書類選考を通過したか、何次面接まで進んだか、内定もしくは入社まで至ったか、といった求人企業の採用活動または求職者の転職活動に関するあらゆるデータが蓄積されています。
この蓄積されたデータを解析することによって、転職を考える求職者には最適化された求人情報を、採用を考える求人企業には最適化された求職者情報を届けられるレコメンドシステム(注7)を実現しており、書類選考通過率の向上に努めております。(注8)。
このマッチングのテクノロジーに磨きをかけ、継続的にデータを蓄積することによって、従来、人材紹介会社のアドバイザーがアナログかつクローズドに仲介していた求職者と求人企業のマッチングを、より低価格かつ効率的に実現していきます。

③IT・Web業界をターゲットとした求人メディア
当社の主力サービスであるGreenは、IT・Web業界において採用ニーズの高いエンジニアやWebデザイナー等が多く登録する求人メディアです。またGreenを利用して採用を行った求人企業のうち、約9割がIT・Web業界に属しています(2017年9月期)。

(注)6.従来の広告型求人メディアは、求人広告の掲載料を収益源とするため、求職者一人ひとりの採用プロセスを把握する必要がなく、データとして蓄積されにくい傾向があります。当社のような成功報酬型の求人メディアだからこそ、採用プロセスに関するデータの蓄積が可能となります。
7.レコメンドシステムとは、求職者がGreenを利用して求人企業を検索する際に、Greenの解析システムが求職者のプロフィールデータからより入社確率の高い求人企業を提示する機能です。求人企業が求職者を検索する際も同様に、求人企業への入社確率の高い求職者を提示することが可能です。また、Green独自の機能として「気になる/会いたい」機能があります。求職者から求人企業へまたは求人企業から求職者へ「気になる/会いたい」を送信することで、気軽に面談希望の意思を伝えることができます。求職者及び求人企業の心理負担を下げた「気になる/会いたい」機能の導入が、書類選考通過率向上の一つの要因であると考えています。
8.当社の管理指標の1つに「書類選考通過率」があります。書類選考通過率は「書類選考に通過する件数÷書類選考に応募する件数」を意味します。当社の書類選考通過率の推移は、2013年9月期が13.00%、2014年9月期が18.55%、2015年9月期が26.09%、2016年9月期が28.42%,2017年9月期が29.29%となっています(「書類選考に通過する件数の1年間の総数」÷「書類選考に応募する件数の1年間の総数」にて算出)。

(2)新規事業
当社は、長期に渡り成長し続ける組織であるために、複数の事業を収益化させ、発展・拡大させていくことが極めて重要だと考えています。
本書提出日現在、開始しているサービスは、組織改善プラットフォーム「wevox(以下、「wevox」という。)、完全審査制AIビジネスマッチングアプリ「yenta」(以下、「yenta」という。)です。

wevoxは、組織に対する愛着心・信頼等の組織の現状を、独自のサーベイを用いて定量的かつ多角的に把握することで、組織を改善していくサイクルを生み出すエンゲージメント機能と、厚生労働省より義務化されているストレスチェック機能の二つの機能で構成されるサービスとなっております。
人材の流動化が高まり、より知識産業化が進む世の中において、組織は今まで以上に人材を採用し、育成し、定着化させることに力を費やす必要性が向上していくことを想定し、そういった環境の中でなくてはならないツールになることを想定しております。

yentaにつきましては、従来よりサービス提供を行っているTalentBaseが保有するデータベース(ビジネスパーソンのプロフィールデータやソーシャルメディア上のアクションデータ等)及び解析アルゴリズムを活用し、ビジネスパーソンに出会いの機会を提供するスマートフォンアプリyentaを2016年1月にリリースしております。yentaは、完全審査制のもと、ビジネスパーソン同士の様々な目的(採用、転職、情報交換、情報収集、人脈形成、営業活動等)での出会いを実現するスマートフォンアプリです。yentaは、2017年3月に一部の個人ユーザに対し、有料プランをリリースしております。

企業の採用活動において、Green、yentaを用いて転職顕在層から潜在層までのあらゆる人材の採用活動を可能とし、またその人材によって組織された企業内部の改善を可能とするwevoxを展開しております。HR領域において、あらゆる課題を一気通貫で解決できるよう、今後も新たな事業を展開していくことを検討しております。

当社の事業系統図は下記のとおりであります。
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沿革従業員の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E32400] S100BZDW)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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