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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1004QGF

有価証券報告書抜粋 富士精工株式会社 研究開発活動 (2015年2月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループにおきましては、取引先の加工現場における切削加工・研削加工上の問題点をニーズとして吸い上げ、これを解決しうる商品を開発し提供することを研究開発活動の基本方針としております。
直近では「超硬工具や工具保持具(ホルダー)、治具、さらにはこれら周辺装置とのコンビネーションによる加工精度の向上」「加工工程の集約」「慢性不具合の解消」などといったテーマを中心に取り組んでおり、当連結会計年度における研究開発費の総額は9千3百万円(売上高比率0.4%)であります。
当社グループは生産・販売体制を基礎とした地域別のセグメントから構成されており、研究開発活動は主に当社を中心とした日本セグメントで行っております。なお、当連結会計年度における主な研究開発の成果は、次のとおりであります。
(1) ATC式バルブシート加工用クイル
切削加工の現場におきまして、多品種生産への対応などの目的で、マシニングセンタによる生産ライン構成が主流となってきております。それにともない、自動で工具交換を行う設備仕様となりますが、工具の一部が摺動や拡張を行うなどの複雑な動きを要求される特化工程につきましては工具交換自動化の実現が困難と考えられ、そのような工程のみを専用機とするライン構成が行われる場合もありました。当社はそのような問題に対しても、自動交換可能な工具を開発し、お客様にご提案、提供しております。
例えば、エンジンのシリンダーヘッドのバルブシート部を加工する工具について、近年は根本的に仕様が異なる様々な設備での自動交換ニーズがあり、工具の先端部分のみ自動交換するタイプや工具全体を交換するものなど多岐に渡っています。それぞれの設備仕様に合わせた工具デザインは当社が得意とするところであり、当社が持つ要素技術を活用し内部構造を改良する事でお客様のニーズを具現化し、多種多様な設備でご使用いただいております。
(2) ブラシ内蔵フライスカッタ
フライス加工で仕上げた加工面に発生するバリを除去するためにブラシ加工が行われますが、一般的にフライスとブラシはそれぞれ別の工程とされております。当社はブラシをフライスカッタに内蔵させることでその2工程を集約し、工具交換時間の削減と設備で発生する電力量の低減を同時に実現するツールを開発しております。このツールは主にエンジンのコンロッドの加工で実績を上げております。
ブラシがツール内部に収納された状態でフライス加工を行い、ブラシ加工の際は設備側から供給されるクーラント圧によりブラシがせり出す機能を持っており、マシニングセンタの標準的な機能を利用しつつ付加価値を高めることを実現しております。他にも、クーラント圧を様々な用途にあわせて利用した高機能製品もご提案、提供しております。
(3) 新たな取り組み
お客様におかれましては、マシニングセンタ主体の生産ライン整備による対象製品の多品種化が進む中、それぞれの製品に合わせた治具の段取り替え作業をより正確に、より早く行う必要性が高まっております。当社はそれらのニーズに対して、従来はクレーンを使用しなくては段取り替えができなかった重量のある治具を、強度を確保した上で分割化し、作業者自身が持って簡易的に交換できるようにした、軽量化治具の開発を実現しております。
また、マシニングセンタ内のツールや治具だけでなく、その周辺装置にも目を向け、お客様の生産性向上につながる製品開発に取り組んでおります。


事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01503] S1004QGF)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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