有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100593G
株式会社島精機製作所 研究開発活動 (2015年3月期)
経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社の企業グループにおきまして、研究開発活動を行っているのは当社のみであり、当連結会計年度における研究開発費の総額は、25億88百万円であります。
セグメントに関連付けた研究開発費については、当社の研究開発活動が開発課題に対応したプロジェクトを必要に応じてフレキシブルに編成して取組んでおり、セグメント別に関連付けることが困難であるため記載しておりません。
当連結会計年度における主な研究開発活動の概要は次のとおりであります。
当社グループのコア・ビジネスである横編機分野におきましては、中国における継続的な人件費高騰を受け、ベトナム等のASEAN諸国やバングラデシュが日米欧に向けたニット製品生産拠点として大きなウエイトを占めるようになる一方で、中国市場においては、国内消費向け生産への転換や生産効率および品質向上により競争力の強化を図る動きもみられています。日本におきましても、円高是正により生産回帰が進んでおります。このような市場環境の中、当社の各開発部門において、新機種の開発及び機能充実に注力しました。
ホールガーメント横編機の開発におきましては、1995年の「SWG-V」の発売以来、20年目の節目を迎える完全無縫製横編機の集大成として、世界で初めて可動型シンカー装置を搭載したホールガーメント横編機「MACH2XS」を開発、発売いたしました。4枚ベッド機構には搭載不可能といわれた可動型シンカー装置は当社が培ってきた加工、組立技術により搭載を実現しました。これまで性能向上により生産性を高めてまいりましたが、この新製品では、生産性向上はもとより、従来では対応が難しかったより立体的なデザインを安定的に編成することが可能になりました。
また、成型編み機についてもユーザーの要望に応え、既存機種のラインアップの拡充を図ってまいりました。なかでもループプレッサーベッド機構を搭載した「SRY123LP」にロングベッドタイプの「SRY183LP」を加えました。同製品の特徴を生かした編み方であるインレイ柄は、ニット本来の伸縮性を抑えることができ、織物のような編地を表現できることから、ユーザーからの評価も非常に高く、これまでにないニットドレスなど横編みニットの領域を拡げる付加価値の高い製品が生み出されてくると期待されます。
一方、「All in One」コンセプトのもと開発されたデザインシステム「SDS-ONE APEX3」は、さらに進化を遂げ、高速かつ極めて高精細な3Dバーチャルシミュレーションの開発を行い、糸などの素材の質感を忠実に再現できるようになりました。ホールガーメント横編機「MACH2XS」との組み合わせにより、無限の可能性をもつホールガーメント製品を現物サンプルを必要とすることなく企画・提案する事ができ、従来に比べ大幅に低コスト・短納期で商品を店頭に投入する革新的なモノづくりを実現させることができます。さらに、トータルソリューションシステムとして横編み業界は勿論のこと、織物・丸編・プリント・タオル・インテリア・刺繍業界においても企画プロセスを改善し、サンプリングのコスト、時間、材料の削減に活用されており、当期も機能の充実により業界への浸透を図りました。
また、インク循環脱気システムを搭載したインクジェットプリンティングマシンの「SIP-160F3」シリーズを新たに開発し、発売を開始しました。同製品は当社製品コンセプトである「トータルファッションシステム」の一角を担う製品であり、ホールガーメント製品へのプリントのみならず、製版を必要としないことから少量生産にも対応し、高いファッション性と高付加価値を実現させます。インクについても反応染料、顔料に加え、酸性染料にも対応させることで活用用途を拡げました。そしてコントローラーには23インチワイドタッチパネル式の大型モニターを採用し、機能ならびに操作性を大幅に向上させました。
これらの新機種、新機能の開発に合わせ、ニット編成面の開発を進めるトータルデザインセンターにおいては、最先端の横編み技術を駆使し、独創的で魅力あふれるニットファッションの開発を行ってまいりました。特に、「MACH2XS」のホールガーメントのサンプル開発を進め、機械が持つ特性を十二分に生かしたオリジナルサンプルの制作に注力し、本年11月に開催される繊維機械の国際見本市「ITMA2015」に向け更なる開発を進めています。また、当期においても、多種多様な消費者のニーズを見据えつつ、製造に要するコストや時間など、製品としての経済性も考慮し、糸、素材の選択から企画・デザイン・編成まですべて社内で制作したオリジナルサンプルを掲載した冊子「SHIMA SEIKI ニットコレクション」を発行しました。
近年、アパレル業界以外での採用が進む自動裁断機の「P-CAM」シリーズは、幅広い産業での需要に対応するための開発を行ってまいりました。炭素繊維やガラス繊維などの産業用資材の裁断に対応した機種を軸にシリーズの拡充を図っており、性能の向上に加え、お客様の要望に合わせたオプション開発を継続することで、航空宇宙関連をはじめ自動車産業、産業資材など様々な業界での評価を受け、市場への浸透を図っています。
以上のように、当社では、創業以来、「EVER ONWARD(限りなき前進)」の経営理念のもと、「創造性にもとづく独自の技術開発」を基本に、ハードウェア、ソフトウェアを自社開発し、常に顧客の立場に立った製品及びノウハウを生み出すための研究開発に努めております。
セグメントに関連付けた研究開発費については、当社の研究開発活動が開発課題に対応したプロジェクトを必要に応じてフレキシブルに編成して取組んでおり、セグメント別に関連付けることが困難であるため記載しておりません。
当連結会計年度における主な研究開発活動の概要は次のとおりであります。
当社グループのコア・ビジネスである横編機分野におきましては、中国における継続的な人件費高騰を受け、ベトナム等のASEAN諸国やバングラデシュが日米欧に向けたニット製品生産拠点として大きなウエイトを占めるようになる一方で、中国市場においては、国内消費向け生産への転換や生産効率および品質向上により競争力の強化を図る動きもみられています。日本におきましても、円高是正により生産回帰が進んでおります。このような市場環境の中、当社の各開発部門において、新機種の開発及び機能充実に注力しました。
ホールガーメント横編機の開発におきましては、1995年の「SWG-V」の発売以来、20年目の節目を迎える完全無縫製横編機の集大成として、世界で初めて可動型シンカー装置を搭載したホールガーメント横編機「MACH2XS」を開発、発売いたしました。4枚ベッド機構には搭載不可能といわれた可動型シンカー装置は当社が培ってきた加工、組立技術により搭載を実現しました。これまで性能向上により生産性を高めてまいりましたが、この新製品では、生産性向上はもとより、従来では対応が難しかったより立体的なデザインを安定的に編成することが可能になりました。
また、成型編み機についてもユーザーの要望に応え、既存機種のラインアップの拡充を図ってまいりました。なかでもループプレッサーベッド機構を搭載した「SRY123LP」にロングベッドタイプの「SRY183LP」を加えました。同製品の特徴を生かした編み方であるインレイ柄は、ニット本来の伸縮性を抑えることができ、織物のような編地を表現できることから、ユーザーからの評価も非常に高く、これまでにないニットドレスなど横編みニットの領域を拡げる付加価値の高い製品が生み出されてくると期待されます。
一方、「All in One」コンセプトのもと開発されたデザインシステム「SDS-ONE APEX3」は、さらに進化を遂げ、高速かつ極めて高精細な3Dバーチャルシミュレーションの開発を行い、糸などの素材の質感を忠実に再現できるようになりました。ホールガーメント横編機「MACH2XS」との組み合わせにより、無限の可能性をもつホールガーメント製品を現物サンプルを必要とすることなく企画・提案する事ができ、従来に比べ大幅に低コスト・短納期で商品を店頭に投入する革新的なモノづくりを実現させることができます。さらに、トータルソリューションシステムとして横編み業界は勿論のこと、織物・丸編・プリント・タオル・インテリア・刺繍業界においても企画プロセスを改善し、サンプリングのコスト、時間、材料の削減に活用されており、当期も機能の充実により業界への浸透を図りました。
また、インク循環脱気システムを搭載したインクジェットプリンティングマシンの「SIP-160F3」シリーズを新たに開発し、発売を開始しました。同製品は当社製品コンセプトである「トータルファッションシステム」の一角を担う製品であり、ホールガーメント製品へのプリントのみならず、製版を必要としないことから少量生産にも対応し、高いファッション性と高付加価値を実現させます。インクについても反応染料、顔料に加え、酸性染料にも対応させることで活用用途を拡げました。そしてコントローラーには23インチワイドタッチパネル式の大型モニターを採用し、機能ならびに操作性を大幅に向上させました。
これらの新機種、新機能の開発に合わせ、ニット編成面の開発を進めるトータルデザインセンターにおいては、最先端の横編み技術を駆使し、独創的で魅力あふれるニットファッションの開発を行ってまいりました。特に、「MACH2XS」のホールガーメントのサンプル開発を進め、機械が持つ特性を十二分に生かしたオリジナルサンプルの制作に注力し、本年11月に開催される繊維機械の国際見本市「ITMA2015」に向け更なる開発を進めています。また、当期においても、多種多様な消費者のニーズを見据えつつ、製造に要するコストや時間など、製品としての経済性も考慮し、糸、素材の選択から企画・デザイン・編成まですべて社内で制作したオリジナルサンプルを掲載した冊子「SHIMA SEIKI ニットコレクション」を発行しました。
近年、アパレル業界以外での採用が進む自動裁断機の「P-CAM」シリーズは、幅広い産業での需要に対応するための開発を行ってまいりました。炭素繊維やガラス繊維などの産業用資材の裁断に対応した機種を軸にシリーズの拡充を図っており、性能の向上に加え、お客様の要望に合わせたオプション開発を継続することで、航空宇宙関連をはじめ自動車産業、産業資材など様々な業界での評価を受け、市場への浸透を図っています。
以上のように、当社では、創業以来、「EVER ONWARD(限りなき前進)」の経営理念のもと、「創造性にもとづく独自の技術開発」を基本に、ハードウェア、ソフトウェアを自社開発し、常に顧客の立場に立った製品及びノウハウを生み出すための研究開発に努めております。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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