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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10056ZX

有価証券報告書抜粋 井関農機株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループは、創業以来「お客様に喜ばれる製品」の提供を企業理念の一つに掲げ、お客様に満足して使っていただける、お求めやすい商品をタイムリーに提供することをモットーに研究開発活動を展開しております。お客様のニーズに応えるため、徹底した調査に基づき開発初期段階からコストダウンを図るとともに、省エネ・低コスト農業、環境保全・農作業安全の配慮など積極的に取り組んでおります。
国内においては、主力である稲作機械のほか、省力化ニーズの高い畑作・野菜作分野への機械化に注力しております。また、農業の大規模化等に伴い、農業のIT化や農業機械のロボット化、植物工場など先端技術開発にも積極的に取り組んでおります。海外においては北米・欧州向けガーデン市場への新商品投入、拡大が続く中国市場にはコンバインや田植機など、国内外を問わず新市場への商品開発にも積極的に取り組んでおります。
また、大学や研究機関とも連携し、新技術、新分野テーマについて共同研究を進めております。なお、このような技術革新に対応するため、2014年4月に先端技術戦略会議を新設し、又、2015年4月には、先端技術開発の一層の強化を図るため、開発ソリューション推進部内から開発戦略企画室を分離し、先端技術推進部として独立させました。
なお、当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費は4,580百万円であり、主たる研究成果は次のとおりであります。

農業関連事業

(トラクタ)
・国内排ガス3次規制エンジンに適合し、圧倒的な存在感の中に力強さ・高性能さを感じさせる新デザインを採用した62馬力から98馬力までをカバーする「TJVシリーズ」、108馬力と120馬力の「TJWシリーズ」を発売しました。農家の大規模化、作業者の多様化に対応すべく、タブレット端末などを通して、お客様の機械を最適なコンディションで使用いただけるよう機械の状態や作業管理の情報を簡単に確認・記録することができ、農業経営を強力にサポートする「ISEKIアグリサポート」を標準装備しております。
・欧州市場においては、プライベートユーザーや小規模景観整備市場向けに、モダンなデザインに一新し、軽量コンパクトで、女性や高齢者でも快適に作業が行えるパワーステアリング仕様を設定した小型トラクタ(TM3185)を開発しました。また、プロ用景観整備市場向けとして、高性能、高馬力で集草作業性に優れた大型リアディスチャージフロントモーアを市場投入し品揃えを
充実させました。

(コンバイン)
・充実した装備に加え、作業能率を維持しつつ軽量化を図り、条件適応性(湿田・倒伏)を更に向上させた本格4条刈、大型の脱穀部を搭載し処理能力を大幅に向上させたコンパクト5条刈の「フロンティアファイター HFRシリーズ」を市場に投入しました。
(田植機)
・作業の効率化、営農コストの削減がますます叫ばれる中、農家の皆様からは、高能率作業を低コストで行える田植機が求められており、このような要望に応えるべく、業界初の新機能や、従来から好評いただいている疎植37株植えの更なる作業効率向上を図り、アジア共通設計により価格を抑えた、5条植えから8条植えの「さなえ NPシリーズ」を投入しました。業界初の新機能「さなえピタ植え」は、機体を停止させた状態で、レバーを「ピタ植え」に入れると、植込杆がくるりと回転し、あぜ際からでもピッタリ植付けでき、圃場の隅での手植え作業を軽減できます。これらの新機能、新技術でニッポンの田植えを応援します。
(その他商品)
・農業従事者の高齢化に伴い、より使い易く操作が簡単な籾摺り機の要望に応えるため、「日本の籾摺りをもっと簡単にする」を基本コンセプトとし、操作を教えてくれる「おしらせナヴィ」機能を更に進化させ、レバー1回動かすだけで作業を可能にした「おしらせナヴィ+」を搭載した、搖動籾摺り機「スーパーメイト」MG33、MGJ33シリーズを発売しました。
・大学との共同開発では、今後急速に伸びていく植物工場市場に向けて、ハードとソフトの両面から植物工場を支援する商品として、業界初の「植物生育診断装置」を商品化しました。この装置は、企業的な経営を目指す栽培管理者の皆様をサポートする装置で、植物が発するクロロフィル蛍光を画像計測することで、目には見えない光合成機能の違いを数値評価し、日々の変化の記録や解析に利用できます。その解析結果をもとに、お客様が早期に病気に対応したり、栽培環境を改善できることで、一定品質の農作物が高効率に生産できます。
・農業経営の大規模化に伴い、農地の大区画化への対応や省力化が求められています。トラクタ作業において作業経路は通常、目視による確認を必要とし、オペレータの熟練度により効率や資材費は大きく左右されていました。今回ICTを活用し作業の省力化・軽減化の要望に応えるため「ヰセキトラクタ用走行アシスト リードアイ」を商品化しました。高精度GPSを利用し、より最適な走行経路を誘導するGPSガイダンスに従い操作することで、正確で効率的な作業が可能になります。

当社は2004年度より「知的財産報告書」において当社グループの研究開発の考え方、活動、成果としての知的財産の活用等について情報開示を行っております。2015年版「特許行政年次報告書」(特許庁編)によれば、当社は全産業を対象とした特許査定率で2004年から2010年まで7年連続1位、2011年は2位でしたが、2012年から本年度の2014年まで連続して1位となりました。
また、特許公開件数でも「その他の特殊機械分野」で2007年から2013年と7年連続1位となっております。なお、特許行政年次報告書は2009年版から分野編成が変更され「農水産分野」は「その他の特殊機械分野」に包含されました。当社は分野編成変更前の「農水産分野」で2000年から2006年において7年連続1位。したがって、通算14年連続1位であります。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01563] S10056ZX)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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