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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1004ZJ1

有価証券報告書抜粋 株式会社タダノ 研究開発活動 (2015年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループ(当社及び連結子会社)の研究開発活動の殆どは、当社の開発部門で行われております。開発部門では、日本及び海外の市場ニーズに即したクレーン車、高所作業車及びそれらの応用製品の開発、新技術・先端技術の応用研究活動を行っております。なお、当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発活動に要した金額は、研究材料費、人件費等、総額48億7千6百万円であります。
当連結会計年度における各セグメント別の研究開発活動は、次のとおりであります。
(1)日本
・欧州で展開中のオールテレーンクレーンATF90G-4について、日本市場向けのアレンジを加え、吊上能力を100tにアップすることで、日本専用のATF100G-4として販売開始しました。クラス最長のブームの長さを確保しながら、ブーム・旋回体付きでの道路走行を可能とし、分解搬送に伴うコストや現場での組立時間を大幅に短縮することで、安全性をより一層高め、日本市場での拡販を図っています。
・海外市場向けラフテレーンクレーンの北米排出ガス規制対応機4機種(GR-1000XL-3、GR-750XL-3、GR-550XL-3、GR-350XL-3)を開発し、販売を開始しました。ユーザーから高い評価を受けていた北米向けラフテレーンクレーン4機種(GR-1000XL-2、GR-750XL-2、GR-550XL-2、GR-350XL-2)の基本性能・仕様を踏襲しながら、北米で2014年1月より施行されている排出ガス規制をクリアしています。更に、警告灯・警報機能の追加や燃料フィルタの点検作業容易化等により、品質と安全性・整備性を一層高め、北米市場での拡販を図っています。
・海外市場向け51tラフテレーンクレーンのGR-500EXL-3を開発し、今後の更なる成長が見込まれるインド・中東・アジア・南米・アフリカを中心とした地域への販売を開始しました。海外市場で主力となる左ハンドル仕様と日本中古機の有望市場であるアジアで浸透中の右ハンドル仕様を当社で初めて同時設定しました。更にクラス最長の42mブーム、狭い現場で優位性を発揮するコンパクトなキャリヤ、日本仕様と同様の環境対応機能であるエコ・モード、燃費モニタの装備等、高い機能を確保しながら従来機並みの価格を実現し、多様な顧客要望に応える製品とすることで、海外市場での拡販を図っています。
・電力電工市場及び一般レンタル市場向けの11m・10mクラス高所作業車2機種(AT-110TE-5、AT-100TG-5)を同時開発しました。当社の通信市場向け高所作業車をベースとして、過密市街地・狭い道路での作業性とコンパクト化に重点を置きながら、競合機種と同等の性能を有しています。更に、起動・停止時のブーム揺れを最小限にした操作性と燃費・騒音低減によって、作業性・利便性・環境性等を向上させ、市場での拡販を図っています。

当セグメントに係る研究開発費は34億4千4百万円であります。

(2)欧州
・欧州で展開中であるオールテレーンクレーンのATF90G-4後継機として、欧州排出ガス規制に対応し、吊上能力をアップしたATF100G-4を開発し、欧州及びその他の海外地域での販売を開始しました。動力系の見直しで欧州排出ガス規制をクリアしながら吊上能力100tを実現し、顧客要望を反映した製品としています。更に品質と安全性を一層高め、海外市場での拡販を図っています。
・欧州市場を中心に展開中であるATF70G-4をモデルチェンジし、欧州及びその他の海外地域での販売を開始しました。欧州排出ガス規制に対応するとともに、従来の44mブーム仕様に加えて52.1mブーム仕様を追加設定し、高揚程作業を望む顧客要望に応えながら、海外市場での拡販を図っています。

当セグメントに係る研究開発費は12億8千万円であります。

(3)米州
・120tの最大吊り上げ能力を有する伸縮ブーム式クローラークレーン GTC-1200-1を開発し、販売を開始しました。当社と当社子会社タダノ・マンティスCorp.との共同開発から生まれたブームや各油圧駆動装置、過負荷防止装置等によって、軽量化を実現しながら信頼性と安全性を大幅に向上させ、米州のみならず海外全域での拡販を図っています。

当セグメントに係る研究開発費は1億5千1百万円であります。

(4)その他
該当事項はありません。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


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