株式会社前田製作所 業績等の概要 (2015年3月期)

(1) 業績

当連結会計年度における日本経済は、政府による経済・金融政策を背景に緩やかな回復基調で推移いたしました。しかしながら、消費税引き上げに伴う消費マインドの低下、円安による素原材料価格の高騰など、依然国内景気を下押しするリスク要因が潜在し、先行き不透明な状況で推移いたしました。
当社グループの主要顧客である建設業界は、民間投資が企業収益の改善を背景に持ち直しの動きがみられたものの、建設資材・労務費高騰など建設コストの上昇、人手不足の深刻化から、厳しい状況で推移いたしました。
このような経営環境のもと、当社グループは中期3ヶ年経営計画の二年目である当連結会計年度において、顧客志向に基づくマーケティング、サービスへの取り組みにより、ビジネスモデルの変革とコアビジネス強化を推進し、マーケットシェアの向上に取り組んでまいりました。その結果、当連結会計年度の連結売上高は前年同期比3.8%増加の33,791百万円余、損益につきましては、連結営業利益は前年同期比6.4%増加の1,505百万円余、連結経常利益は前年同期比6.0%増加の1,485百万円余、連結当期純利益は前年同期比26.4%増加の1,146百万円余となりました。
なお、当連結会計年度のセグメント別売上高の概要は、次のとおりであります。
建設機械関連事業
建設機械関連事業の売上高は、前年同期比1.1%増加の21,651百万円余となりました。
建設機械関連商品は、建設機械の中古車需要が伸長したことから、前年同期比0.9%増加の12,135百万円余、建設機械関連レンタルは、前年同期比0.1%増加の4,202百万円余、建設機械関連サービスは、前年同期比2.1%増加の5,312百万円余となりました。
産業・鉄構機械等関連事業
産業・鉄構機械等関連事業の売上高は、前年同期比9.2%増加の9,963百万円余となりました。
産業機械関連製品は、主力自社商品である「かにクレーン」の海外輸出が増加したものの、「クローラクレーン」が減少したことから、全体では前年同期比3.8%減少の4,537百万円余となりました。 また、産業機械関連商品は、高所作業車の需要が伸長したことから、前年同期比116.7%増加の1,706百万円余となりました。
鉄構機械関連製品においては、前年同期比1.9%減少の2,208百万円余となりました。また、産業機械関連その他売上は、前年同期比10.4%増加の1,510百万円余となりました。
介護用品関連事業
介護用品関連事業の売上高は、前年同期比3.5%増加の1,138百万円余となりました。
その他
その他の事業の売上高は、前年同期比13.5%増加の1,038百万円余となりました。

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて808百万円余増加し2,983百万円余となりました。
① 営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、2,946百万円余(前年同期は2,331百万円余)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益1,479百万円余(前年同期は1,345百万円余)、減価償却費1,766百万円余(前年同期は1,676百万円余)の計上によるものであります。
② 投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フローは、△1,867百万円余(前年同期は△2,105百万円余)となりました。これは主に、貸与資産等有形固定資産の取得によるものであります。
③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フローは、△266百万円余(前年同期は△192百万円余)となりました。これは主に、設備関係割賦債務の返済によるものであります。