前澤給装工業株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)

当社グループは、環境や市場の変化に迅速に対応して、より安全な水道水の供給を追求した水道用給水装置、屋内給水給湯配管システム関連部材、住環境に配慮した暖房システム関連部材の開発を進めております。また、樹脂材料・金属材料に関して、金型設計製作・樹脂成形・銅合金鋳造・機械加工・組立・検査といった製品製造技術の開発もあわせて進めております。
当連結会計年度において特に重点を置きました各セグメント別の製品開発は、以下のとおりであります。
(1) 埋設事業
埋設事業である水道用給水装置におきましては、耐震性を向上した水道用ポリエチレン管用継手や耐衝撃性を向上した逆止弁などを開発してきました。
また、弊社のメイン製品であるサドル付分水栓の止水機構部を小型化し、コストダウンを図るとともに、資源の有効利用による環境負荷低減を実施しました。
水道本管からの分岐製品・器具では、サドル付分水栓の改良による施工性の向上、防食コアのコストダウン化等の開発を行ってきました。
そのほか全国事業体の要望に応えるメータセット、複式メータセット、各種止水栓などの開発も行いました。
埋設事業に係る研究開発費は1億86百万円であります。
(2) 地上事業
地上事業である屋内給水給湯配管の関連部材におきましては、融着式ユニット配管のシステムとして必要な付属部品や顧客の要望に合わせた各種継手の開発を行いました。
暖房システム関連部材におきましても、エネファーム向け連絡管用継手のQSジョイントクリアの呼び径10mmの種類拡大を実施してきました。
地上事業に係る研究開発費は1億16百万円であります。
当連結会計年度における研究開発費の総額は、3億2百万円であります。なお、2015年3月31日現在における国内の産業財産権は、総数106件(うち出願中19件)であります。