コンバム株式会社 業績等の概要 (2014年12月期)

(1)業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済政策及び日本銀行による金融緩和政策を背景に、企業業績や雇用情勢の改善、設備投資に伸びが見られるなど、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、中国をはじめとする新興国の景気減速懸念、円安の影響、原油価格の下落等、依然として先行きは不透明な状況にあります。
このような環境下、当社グループは、製品開発部門と営業部門を組織統合することにより、顧客ニーズに応える迅速な新製品開発と拡販の体制をより強固にするとともに、海外生産の拡充によるコストダウン及び製品供給力強化に取り組んでまいりました。
この結果、当連結会計年度の業績につきましては、連結売上高は2,370,975千円(前年同期比113.1%)、連結経常利益は405,167千円(前年同期比114.6%)、連結当期純利益は234,845千円(前年同期比104.2%)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
① 日本
輸出関連業界、スマートフォン向け電子部品業界の設備投資需要の改善などにより、売上高は1,578,165千円(前年同期比103.1%)となりました。営業利益については263,347千円(前年同期比106.7%)となりました。
② 韓国
現地調達率の拡大により、コストダウン及び製品供給体制の強化を図り、既存顧客の深耕及び新規顧客の開拓を推し進めてまいりました。この結果、売上高は443,732千円(前年同期比143.7%)となりました。営業利益については78,188千円(前年同期比148.6%)となりました。
③ 中国
成長鈍化による景気減速懸念がありましたが、販売体制を強化し、拡販を推し進めてまいりました。スマートフォン関連設備向けへの拡販に努めた結果、売上高は253,915千円(前年同期比141.3%)となりました。グループ間の取引価格を見直した結果、営業利益については33,037千円(前年同期比67.7%)となりました。
④ その他
タイ国を中心に、東南アジア市場への拡販活動を推し進めてまいりました。この結果、売上高は95,161千円(前年同期比124.2%)となりました。営業利益については334千円(前年同期は営業利益33千円)となりました。

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、資金という)は、前連結会計年度末に比べて68,227千円減少し、624,962千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
① 営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益406,484千円に加え、減価償却費209,460千円等の増加要因に対し、売上債権の増加87,590千円、法人税等の支払額176,625千円等の減少要因により282,034千円の資金収入(前年同期比46.7%)となりました。
② 投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の払戻による収入34,967千円等の増加要因に対し、定期預金の預入による支出59,569千円、有形固定資産の取得による支出210,100千円等の減少要因により278,984千円の資金支出(前年同期比86.5%)となりました。
③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フローは、自己株式の取得による支出13,601千円及び配当金の支払70,923千円の減少要因により84,525千円の資金支出(前年同期比98.8%)となりました。