有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10054IM
ダイダン株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)
経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当連結会計年度における研究開発は、従来からの基本理念である「地球とひとに優しい環境の創造」をめざし、ビルや工場の空調をはじめとする省エネルギー関連技術、半導体・医薬品対応のクリーン関連技術、廃棄物削減等の資源の有効利用技術を中心に取り組んでまいりました。具体的な研究成果は、以下のとおりであります。
子会社においては、研究開発活動は行われておりません。なお、研究開発費は461百万円でありました。
(研究開発の内容)
(1)二次電池産業向け 省エネクリーン&ドライシステム
電気自動車やハイブリッド自動車には,出力の高いリチウムイオン二次電池が使用されています。このリチウムイオン二次電池の製造には、水分を嫌う工程があるため、室内の水分を可能な限り取り除いた超低露点室が必要となりますが、超低露点を実現する除湿システムは膨大なエネルギーを使用するため省エネルギー化が課題となっております。
当社では、除湿機の内部にある水分を含んだ吸着剤をヒートポンプで加熱した空気を使用することにより再生する技術、加えて、室内の露点温度を常に最適にするための制御技術について継続的に研究を行ってきました。
この成果により従来の除湿システムと比較して約60%の省エネルギーを可能といたしました。
(2)細菌・ニオイを抑制した気化式加湿システム
近年、空調システムの加湿に気化式加湿器が採用されるケースが増えています。これは、蒸気加湿に比べて省エネで、設置スペースも小さいという利点があるためです。しかしながら、気化式加湿器は、常時加湿エレメントが濡れているため、微生物の繁殖に適した環境となっており、微生物汚染が生じやすく、適切なメンテナンスが行われていない場合、加湿エレメントに菌が繁殖して臭気が発生し、浮遊細菌が生じます。
そこで当社では、気化式加湿器のエレメントに微酸性電解水を定期的に供給することで、エレメントに繁殖した菌を殺菌するシステムを開発いたしました。このシステムで利用する微酸性電解水は、次亜塩素酸を主成分とした水で、厚生労働省から殺菌料として認可(官報3378号)されているものです。
この成果により、微生物による汚染が問題となる医療施設、製薬工場、食品工場及び不特定多数の人が出入りするオフィスビル、さらには換気が必須となる地下街の空調等において安心して気化式加湿器を使用することが可能となりました。
(3)ハイブリッド手術室向け空調システム
近年、より安全で正確な治療環境を整えるために、手術室機能とX線撮影機能をひとつにまとめたハイブリッド手術室を導入している病院施設が増えております。
当社が開発した「ハイブリッド手術室向け空調システム」は、感染防止の観点から術野の清浄度の向上と照明の配置を考慮し、当社独自の照明器具とHEPAフィルタユニットを内蔵したスクリーンメッシュ吹出ユニットを採用しております。吹出しユニットを天井走行レール間に設置することにより、一般の手術室と同じ垂直層流方式が可能になり、術野の清浄度と均一な照度を確保することができます。
(4)再生可能エネルギー利用技術
建築設備で消費するエネルギーの削減に貢献するため、再生可能エネルギーの有効利用に関する研究を強化しております。その一環として、太陽光発電や地中熱等の再生可能エネルギーを主として利用するモデルオフィスを構築しました。年間を通して安定した温度の地中熱を利用する天井放射空調システムを採用することで省エネルギーを図るとともに、快適なオフィス空間を提供します。
さらに、再生可能エネルギーを最大限活用するため、技術研究所敷地内の建物間で相互に熱を融通する再生可能エネルギーループの構築及び太陽光発電システム、太陽熱利用システムの増強を実施しています。
これらから得られる研究成果を、再生可能エネルギーを利用した省エネ設備システムとして提案してまいります。
(5)空調用高性能エアフィルタの洗浄再生技術の開発
クリーンルーム等で使用する高価で高性能なケミカルエアフィルタは、一般的に使用後に廃棄され、産業廃棄物として処理されています。当社では、環境問題への取組みとして、超臨界二酸化炭素を用いてこれらのフィルタを洗浄、再利用する技術を実用化し、実績を積み重ねてまいりました。直近の成果として厨房設備等からの排気に使用する脱臭用フィルタの洗浄・再生を実用化いたしました。東京オリンピックにむけて進む都市の再開発プロジェクト等において、商業施設の厨房設備等からの排気用の脱臭フィルタを洗浄・再利用することで3Rに貢献してまいります。
子会社においては、研究開発活動は行われておりません。なお、研究開発費は461百万円でありました。
(研究開発の内容)
(1)二次電池産業向け 省エネクリーン&ドライシステム
電気自動車やハイブリッド自動車には,出力の高いリチウムイオン二次電池が使用されています。このリチウムイオン二次電池の製造には、水分を嫌う工程があるため、室内の水分を可能な限り取り除いた超低露点室が必要となりますが、超低露点を実現する除湿システムは膨大なエネルギーを使用するため省エネルギー化が課題となっております。
当社では、除湿機の内部にある水分を含んだ吸着剤をヒートポンプで加熱した空気を使用することにより再生する技術、加えて、室内の露点温度を常に最適にするための制御技術について継続的に研究を行ってきました。
この成果により従来の除湿システムと比較して約60%の省エネルギーを可能といたしました。
(2)細菌・ニオイを抑制した気化式加湿システム
近年、空調システムの加湿に気化式加湿器が採用されるケースが増えています。これは、蒸気加湿に比べて省エネで、設置スペースも小さいという利点があるためです。しかしながら、気化式加湿器は、常時加湿エレメントが濡れているため、微生物の繁殖に適した環境となっており、微生物汚染が生じやすく、適切なメンテナンスが行われていない場合、加湿エレメントに菌が繁殖して臭気が発生し、浮遊細菌が生じます。
そこで当社では、気化式加湿器のエレメントに微酸性電解水を定期的に供給することで、エレメントに繁殖した菌を殺菌するシステムを開発いたしました。このシステムで利用する微酸性電解水は、次亜塩素酸を主成分とした水で、厚生労働省から殺菌料として認可(官報3378号)されているものです。
この成果により、微生物による汚染が問題となる医療施設、製薬工場、食品工場及び不特定多数の人が出入りするオフィスビル、さらには換気が必須となる地下街の空調等において安心して気化式加湿器を使用することが可能となりました。
(3)ハイブリッド手術室向け空調システム
近年、より安全で正確な治療環境を整えるために、手術室機能とX線撮影機能をひとつにまとめたハイブリッド手術室を導入している病院施設が増えております。
当社が開発した「ハイブリッド手術室向け空調システム」は、感染防止の観点から術野の清浄度の向上と照明の配置を考慮し、当社独自の照明器具とHEPAフィルタユニットを内蔵したスクリーンメッシュ吹出ユニットを採用しております。吹出しユニットを天井走行レール間に設置することにより、一般の手術室と同じ垂直層流方式が可能になり、術野の清浄度と均一な照度を確保することができます。
(4)再生可能エネルギー利用技術
建築設備で消費するエネルギーの削減に貢献するため、再生可能エネルギーの有効利用に関する研究を強化しております。その一環として、太陽光発電や地中熱等の再生可能エネルギーを主として利用するモデルオフィスを構築しました。年間を通して安定した温度の地中熱を利用する天井放射空調システムを採用することで省エネルギーを図るとともに、快適なオフィス空間を提供します。
さらに、再生可能エネルギーを最大限活用するため、技術研究所敷地内の建物間で相互に熱を融通する再生可能エネルギーループの構築及び太陽光発電システム、太陽熱利用システムの増強を実施しています。
これらから得られる研究成果を、再生可能エネルギーを利用した省エネ設備システムとして提案してまいります。
(5)空調用高性能エアフィルタの洗浄再生技術の開発
クリーンルーム等で使用する高価で高性能なケミカルエアフィルタは、一般的に使用後に廃棄され、産業廃棄物として処理されています。当社では、環境問題への取組みとして、超臨界二酸化炭素を用いてこれらのフィルタを洗浄、再利用する技術を実用化し、実績を積み重ねてまいりました。直近の成果として厨房設備等からの排気に使用する脱臭用フィルタの洗浄・再生を実用化いたしました。東京オリンピックにむけて進む都市の再開発プロジェクト等において、商業施設の厨房設備等からの排気用の脱臭フィルタを洗浄・再利用することで3Rに貢献してまいります。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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