愛知電機株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)

当社グループは、顧客ニーズと将来の製品・技術動向を見据え、多岐にわたる分野において研究開発に取り組んでおります。
当社においては、2014年度の開発方針として、「品質の向上」と「製品競争力の強化」を掲げ、研究開発を推進いたしました。
また、再生可能エネルギー普及・拡大、高齢化の進展という市場動向を踏まえ、自動電圧調整器、配電システムの高度化、介護用機器関連製品、アクチエータ関連製品の拡充などを重点開発項目として取り組んでまいりました。
グループ会社においても、それぞれの事業に対応した研究開発を進めており、当連結会計年度における研究開発費の総額は13億9千3百万円であります。
セグメントごとの研究開発活動の内容及び成果は次のとおりであります。

(1) 電力機器

今年度に市場投入した製品は、「逆潮流対応型のサイリスタ式自動電圧調整器(TVR)」「系統故障検出装置(逆潮流保護)」「FRT機能付き250kWパワコン」などがあります。
変圧器関連では、トップランナー変圧器、自動電圧調整器への取り組み強化を行っております。推進中の製品開発としては、「海外SVR用タップ切換器」「無効電力補償装置(STATCOM)」などがあります。
制御機器関連では、保護継電装置の適用拡大、配電自動化システムの高度化、太陽光発電向けパワコンの適用拡大などを行っております。推進中の製品開発としては、「特高保護継電装置」「次世代配電自動化システム(親局装置、子局装置)」「50kWパワコン」などがあります。

(2) 回転機

今年度に市場投入した製品は、「眠りスキャン(モデルチェンジ)」「ベッドパンウォッシャー(単相電源タイプ)」「機械式危害防止装置対応シャッター開閉機」などがあります。
介護用機器関連では、アクチエータの適用拡大・多様化の取り組み強化を行っております。推進中の製品開発としては、「昇降用アクチエータ」があります。
その他の機器関連では、粉体機器、畜舎用換気扇、空調機用インバータモジュールの適用拡大などの取り組みを行ってまいりました。推進中の製品開発としては、「介護浴槽ストレッチャ用非接触給電装置」「中国市場向け車載空調機用インバータモジュール」などがあります。