有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10051M1
アンリツ株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)
経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループは、安全・安心で豊かなグローバル社会の実現に貢献するため、日本、アメリカ、ヨーロッパに有する開発拠点でグローバルに“オリジナル&ハイレベル”な商品とサービスの研究開発を行っております。
計測事業は、当社、Anritsu Company(米国)、Anritsu Ltd.(英国)、Anritsu A/S(デンマーク)、Anritsu Solutions S.r.l.(イタリア)及びAnritsu Solutions SK, s.r.o.(スロバキア)において、保有する技術を相互補完することによりシナジー効果を上げるべく協調して開発を進めております。
産業機械事業はアンリツ産機システム㈱が研究開発を行っております。
国際会計基準(IFRS)の適用に伴い、当社グループでは開発投資の一部について資産化を行い、無形資産に計上しております。無形資産に計上された開発費を含む当連結会計年度の研究開発投資の内訳は次のとおりであります。
また、セグメント別の主な研究開発成果は次のとおりです。
(1)計測事業
1)MT1000A/MT1100A ネットワークマスタ プロ/フレックスの開発
スマートフォンの普及によりモバイル・データのトラフィック量は、増加の一途をたどっています。この大容量通信を支えるため、モバイル・フロントホール(注1)では光化が進み、モバイル・バックホール(注2)ではOTN(注3)、MPLS-TP(注4)、シンクロナス・イーサネット(注5)などの新しいテクノロジーが導入され、コア・メトロネットワークには100Gbps(注6)のイーサネットやOTNの実装が急速に進んでいます。これらは、伝送されるデータ容量と伝送規格の多さから、特に高い信頼性はもちろん、従来のネットワークであるSDH/SONET(注7)やPDH/DSn(注8)や、最新のネットワークであるストレージ系のネットワーク(ファイバ・チャネル)リンクなども含めた幅広い対応が求められています。
ネットワークマスタ プロ MT1000Aは、バッテリ駆動の小型で使いやすいプラットフォームに1.5Mbpsから10Gbpsまでの通信ネットワークの開通・保守に必要となる機能、性能を備え、検証試験を強力にサポートします。また、本体部とモジュール部を組み合わせられる構造になっており、将来に向けた拡張性を備えています。
ネットワークマスタ フレックス MT1100Aは、用途に合わせてモジュールを組み合わせることが可能で、1.5Mbpsから100Gbpsの通信ネットワークや伝送装置の研究・開発、製造、開通・保守での伝送試験を1台でサポートします。
(注1)モバイル・フロントホール
モバイル基地局のベース・バンド・ユニット(BBU:Base Band Unit)をネットワーク・センターに集約し、基地局(RRU:Remote Radio Unit)との間をつなぐアクセス・ネットワーク。
(注2)モバイル・バックホール
通信事業者の回線網などで、モバイル末端のアクセス・ネットワークと中心部の基幹通信網(バックボーン回線)を繋ぐ中継ネットワーク。
(注3)OTN:Optical Transport Network
光伝送技術の国際標準規格。強力なエラー検出・訂正機能と柔軟なフレーム構造を備えており、光ネットワー
クに広く利用される。
(注4)MPLS-TP:Multi-Protocol Label Switching Transport Profile
IETF(Internet Engineering Task Force)によって標準化されたパケットを用いたトランスポート技術。(注5)シンクロナス・イーサネット
モバイル・バックホールで使用されるイーサーネットの課題である基地局クロック同期を解決する方式の一つで、物理層同期に対応した方式を指す。他方ではPTP(Precision Time Protocol、IEEE1588.2008)などがある。
(注6)100Gbps:100 Giga bit per second
Gbpsは、データ伝送速度の単位。100Gbpsは、1秒間に1000億ビットのデータを伝送できる。
(注7)SDH/SONET:Synchronous Digital Hierarchy/Synchronous Optical NETwork
SDHは、国際的に統一されたデジタル伝送規格。SONETは、米国にて規定されたディジタル伝送規格であり、SDHとSONETは、相互接続ができる。
(注8)PDH/DSn:Plesiochronous Digital Hierarchy / Digital Signal level n
SDH/SONETが勧告されるより以前に日本、北米、ヨーロッパで採用されていたデジタル伝送規格。
2)MP1800Aシグナルクオリティアナライザのジッター評価機能強化及び32Gbpsクロックリカバリの開発
スマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、データセンタを活用したクラウド・サービスが飛躍的に進展しています。モバイル・データの爆発的増加とリッチ・コンテンツをサーバから配信するサービス高度化により、データ・センタ内のハイエンド・サーバやデータ・センタ間の伝送システムのトラフィック量は増加の一途を辿っており、ネットワークの高速化と伝送品質の維持を両立させることが課題となっています。この課題解決に向け、機器ベンダ及び半導体ベンダは、研究開発に注力しています。
当社は、MP1800Aシグナルクオリティアナライザ 32G BERT(注1、2)に伝送品質試験ソリューションとして、ジッター評価機能を強化するとともに32Gbpsクロックリカバリオプションを新たにラインアップしました。
ジッター評価機能は、より厳格に被測定物の耐力試験を可能とするため、発生可能なジッター量を大幅に増加しました。また、クロックリカバリオプションは、被測定物のデータ信号からクロックを抽出することで、ビット誤り率と伝送品質測定を32Gbpsまで可能としました。これによりIEEE802.3bj(100GbE Cupper, Backplane規格)やOIF CEI-28G(注3、4)規格に対応した伝送品質評価が可能となります。
いずれのソリューションも通信の大容量・高速化に向けた研究・開発に貢献できるラインアップとなっています。
(注1)32Gbps:32 Giga bit per second
Gbpsは、データ伝送速度の単位。32Gbpsは、1秒間に320億ビットのデータを伝送できる。
(注2)BERT:Bit Error Rate Tester
信号に含まれるビットエラーの割合を測定し、伝送品質を検証する試験器。
(注3)OIF:Optical Internetworking Forum
光伝送装置内の各種インタフェースの標準規格やプロトコルを制定することで,相互運用可能な製品とサービスの開発・展開を奨励している標準化団体。
(注4)CEI:Common Electrical I/O
OIFにより規格化されている超高速電気インタフェース。
3)MS2830A シグナルアナライザ用オーディオアナライザオプションの開発
当社は、MS2830Aシグナルアナライザと内蔵信号発生器オプションを用いたアナログ無線機の受信感度及び音質評価をするテスト・ソリューションを開発しました。
業務用無線機は、アナログ方式からデジタル方式への移行が進んでおりますが、2022年頃までアナログ無線機が継続して使用されるため、無線機保守用途を中心にアナログ無線器テスターの潜在需要が存在しております。そこで当社は、発売中のデジタル無線機(防災行政、消防救急、鉄道など)のテスト・ソリューションに、アナログ対応を付加する開発を進め、デジタル・アナログ両対応のテスターとしました。
本ソリューションは、アナログ或いはデジタルのみでも購入可能。さらに、購入後アナログ機能にデジタル機能を追加できるオプションのため、無線機方式がアナログからデジタルへ移行する市場状況に最適です。
本器のオーディオアナライザオプションは、無線機評価用途に特化し、アナログ無線機受信感度評価の種類であるSINAD(注1)方式、NQ(注2)方式に対応し、その他にも入力レベル、周波数特性、全高調波歪み率等が測定できます。合わせて無線機評価用に使われる特殊な音声フィルタも実装。また、別売のMN2555Aデュプレクサボックスと併用することで、PTT制御(無線機送受切替制御)を含めて、ワンタッチ全自動測定を実現しました。当社は、各種無線機測定ソリューションの幅を広げワイヤレス・デバイス市場全体の発展に寄与してまいります。
(注1)SINAD:Signal-to-Noise and Distortion Ratio(信号対雑音+歪み比)
FM方式の無線受信機の感度測定法のひとつ。
(注2)NQ:Noise Quieting(雑音抑圧)
FM方式の無線受信機の感度測定法のひとつ。
4)MT8852B Bluetooth テストセットのBluetooth 4.2対応
2014年12月 Bluetooth SIG(注1)は、Bluetooth Smart (注2)の最新仕様となるBluetooth 4.2を発表しました。
Bluetooth Smartは、ウェアラブル・デバイスやヘルスケア、スマートホームなどのIoT(注3)分野で広く採用されることが期待される無線通信技術で、今回策定された最新仕様では、これまで以上にIoTにとって理想的な通信環境を提供するための革新的な技術が盛り込まれています。
アンリツは、このBluetooth 4.2に対応した測定ソリューションを他社に先駆けていち早く開発し、MT8852B Bluetoothテストセットのソフトウェア・オプションとして2015年2月より通信機器メーカー様向けに供給を開始いたしました。
MT8852Bは、簡易な操作でBluetooth SIGが定めた手順に従って無線試験を実行できる業界標準の測定ソリューションとして、多くのお客様にご採用いただいている測定器です。今後、IoTの発展と共に、Bluetooth 4.2通信機能を搭載した「さまざまな"モノ”」がさまざまなメーカー様によってつくられ、増えていくことが予想されます。MT8852BはBluetooth 4.2通信デバイスの無線測定を通してこれらの「さまざまな”モノ”」の品質を支えることで、より快適で豊かな世界の実現に貢献してまいります。
(注1)Bluetooth SIG:Bluetooth Special Interest Group
Bluetooth規格の策定や、Bluetooth技術利用に対する認証を行う国際的な非営利団体。
(注2)Bluetooth Smart:規格名称はBluetooth Low Energy (Bluetooth LE)
Bluetoothの拡張仕様の一つで、従来の1/3程度の極低電力で通信し、小型電池ひとつで非常に長い期間稼働できる。
(注3)IoT:Internet of Things/モノのインターネット
世の中の様々なモノがインターネットに接続され、相互に通信することにより、自動認識や自動制御、遠隔計測などを行うこと。又はそれによりもたらされる社会の変革のこと。
5)MD8430A シグナリングテスタのLTE-Advance対応モデル開発
映像や動画などのリッチコンテンツの利用拡大にともない、モバイル回線の高速大容量化が必須となっています。この対応策として、キャリア・アグリゲーション技術を利用してLTEを高速大容量化するLTE-Advancedのサービスが通信事業者により開始されました。また、通信規格を策定する標準化団体においては、更なる高速大容量化のため、キャリア・アグリゲーションの拡張や小基地局(スモールセル)導入時の性能改善技術などLTE-Advancedの機能拡張が引き続き行われています。
本開発では、内蔵ハードウェアの性能を大幅に向上した機能拡張モデル(ETM: Enhanced Test Model)をMD8430Aに追加して、次のLTE-Advancedの拡張技術に対応しました。
・3キャリア(周波数チャンネル)のキャリア・アグリゲーションによる通信速度の高速化(450Mbps)
・LTE-FDD方式とLTE-TDD 方式(注1)をジョイントしたキャリア・アグリゲーション
・4x4MIMO(注2)による1キャリアあたりの通信速度の高速化(1キャリアで300Mbps)
・大小の基地局が混在する環境での通信速度・容量を改善する技術であるCoMP(注3)やeICIC/FeICIC(注4)
今後も、新規に開発したハードウェアの性能を活用して最先端技術の評価環境を提供し、実用化を早め、これからのモバイル通信の進化・成長に貢献いたします。
(注1)LTE-TDD (TD-LTE)
LTEはFDD方式とTDD方式が規格化されている。FDD方式は、使用する周波数帯域を送信用と受信用に分割し、同時に送受信する方式。TDD方式は、送信信号と受信信号を同じ周波数で短い時間間隔で分割し、交互に伝送する方式。
(注2)4x4 MIMO:4x4 Multiple Input Multiple Output
MIMOは複数アンテナを使用して同時にデータを送受信し、データ通信の高速化を図った技術のこと。4x4 MIMOは、送信用、受信用で各4本のアンテナを使用したもの。
(注3) CoMP :Coordinated Multipoint transmission and reception
隣接するセルが協調してデータを送受信することによりセル端でのデータ通信速度を改善する技術。
(注4) eICIC/FeICIC :Further enhanced Inter-Cell Interference Cancellation
送信電力が大きいセルからの干渉波を除去する技術。
6)ME7873/ME7834 LTE RF/プロトコル・コンフォーマンス試験(注1)・CAT(注2)システムの機能拡充
世界各国の主要通信事業者はLTEを導入することでモバイル・ブロードバンドを実現し、更なる通信の高速化、高度化を目指してLTE-Advancedへの発展を進めています。また、通信事業者は通信サービスの品質を保つため世界的な評価基準であるコンフォーマンス試験に加え、独自の端末受入試験であるCATの運用を拡大しています。
今回、これまでのLTE及びLTE-Advanced向けコンフォーマンス試験に加えて、CATにおいてもLTE-Advanced向け試験、音声サービスに求められるVoLTE(注3)試験、LTE上での同時配信技術であるeMBMS試験等に対応し、試験システムの機能を拡充しました。
当社は、CATをいち早く採用している米国、日本に加えて、TD-LTE(注4)を主要技術としている中国での試験ソリューションを提供、拡充します。さらに、進化し続けるLTE機能の市場・顧客ニーズに合致したソリューションを提供するため、試験システムを進化させ、2015年にサービス開始が予定されているキャリア・アグリゲーションの高度化である3CAについても対応します。
ME7873/ME7834は、最先端技術であるLTE-AdvancedまでのRF/プロトコル・コンフォーマンス試験からCATまでをワンストップ・ソリューションで提供することで、LTE/LTE-Advanced端末の効率的な開発、品質維持に貢献し快適な通信環境の実現に貢献していきます。
(注1)RF/プロトコル・コンフォーマンス試験
携帯端末の送受信特性等の無線機性能及び携帯端末と基地局間の通信手順が、標準規格に適合していることを確認するための試験。
(注2)CAT:Carrier Acceptance Test
RF/プロトコル・コンフォーマンス試験とは別に各通信事業者が独自に設けている端末受入試験。
(注3)VoLTE:Voice over LTE
LTE上での音声通話を実現する技術。
(注4)TD-LTE:Time Division Duplex LTE
上り(端末→基地局)と下り(基地局→端末)の通信を同一周波数で時分割にすることによりLTE通信する技術。
(2)産業機械事業
生産性向上に貢献する品質検査機器の開発
食品流通の発達に伴い「食の安全と安心」に関する消費者の意識が世界的に高まっており、その潮流は市場をリードするトップ層の企業から中堅企業層へ、先進国市場から新興国市場へと拡大を続けております。グローバルに事業を展開する食品企業にとって、各国の多様な食文化に適応し、世界中何処でも変わらない「安全と安心」を保証しながら生産性を向上することが重要な課題になっています。
産業機械事業では、このようなお客様の課題に注目し、更なる品質検査技術の追求とお客様のニーズにマッチする製品ラインナップの充実に取り組んでおります。
異物検出機につきましては、新たに高感度検出器とⅩ線発生源を搭載することで、消費電力削減と長寿命を実現した「XR75シリーズⅩ線検査機」を開発し、お客様の設備保有コストの削減に貢献しました。
また、金属検出機につきましては、同時2周波磁界検出方式による高感度検出に加え、耐環境性と操作性を追求することで扱い易さを向上させた「M5シリーズ金属検出機」を開発し、生産ラインの生産性向上に貢献いたしました。
これらの品質検査機器は、食品・医薬品企業の多様な生産ラインにおいて、品質保証の高度化と生産性の向上に貢献いたします。
(3)その他の事業
1)情報通信事業 10Gbps 対応トラフィックシェーパー PureFlow GSX NF7101Cの開発
増加を続ける通信データとともに、ネットワークの広帯域化が進み、10Gbpsネットワークが普及しています。広帯域化するネットワーク環境でも正確にトラフィックを制御したいという社会的要請に応え、2012年度に商品化した10Gbps対応トラフィックシェーパーPureFlow GSX NF7101A の機能強化開発を行い、大規模ネットワークへの適応性の向上と海外安全規格への適合を実施し、NF7101CとしてPureFlowシリーズのラインアップに追加いたしました。
近年、データセンタではクラウド・サービスが普及しつつあります。PureFlow GSX NF7101Cはクラウド・サービス基盤と連動したトラフィック制御を実現するためアプリケーションインタフェースを提供、進化するクラウド環境をリードし、世界中のネットワークで安全・安心な通信環境を提供してまいります。
また、本製品はPureFlowシリーズとして2014年度グッドデザイン賞を受賞いたしました。
2)産業用イーサネットスイッチ NA2000シリーズの開発
鉄道、空港、上下水道設備、電力、道路河川設備などの社会インフラ設備や、工場やプラントなどの産業施設の通信ネットワークは、屋外や腐食ガスの発生する環境における、長期間の安定した運用が求められます。
今回、耐環境性能を強化したレイヤ2スイッチ 産業用イーサネットスイッチNA2000シリーズを開発、リリースしました。NA2000シリーズは、ファンレス、通風孔レス筐体により耐環境性を強化し、オプションで腐食ガス対策品を加えることにより、過酷な環境に対応しシステム全体の長期運用を実現します。また、高速経路切替多段接続プロトコルAQR++、FL-net用推奨HUB(一般社団法人日本電機工業会(JEMA)のネットワーク認証試験に合格)、QoS機能など運用に役立つ機能を実装し、導入後も安定した通信インフラが確保できます。
今後も産業用イーサネットスイッチの機能強化を行い、安全・安心な社会づくりに貢献してまいります。
3)情報閲覧装置 NC5200シリーズ(登録商標 SightVisor)の開発
今日、主要道路や河川に監視カメラの整備が進み、各地で発生する事故や災害の状況を映像で把握することができるようになりました。また、気象情報や河川の状況を提供するWEBサーバなどから、刻々と変化する最新情報がリアルタイムで配信されています。SightVisorは、監視カメラからのH.264、MPEG2エンコード信号をネットワークから受信し、1つの画面に最大で6つの映像を同時に表示できるマルチデコード、マルチ表示対応装置です。
今回、SightVisorのH.264ライセンスの強化開発を行い、H.264 HD(High Definition 高精細画質映像)を従来の1画面表示から、最大4画面表示に対応いたしました。本ライセンスを既存のSightVisorに導入することによって、ハイビジョンカメラの映像を鮮明に表示して、従来より見落としのない監視環境を実現できます。
今後、他製品との組合せによる映像ソリューションの充実を図り、安全・安心な社会づくりに貢献してまいります。
計測事業は、当社、Anritsu Company(米国)、Anritsu Ltd.(英国)、Anritsu A/S(デンマーク)、Anritsu Solutions S.r.l.(イタリア)及びAnritsu Solutions SK, s.r.o.(スロバキア)において、保有する技術を相互補完することによりシナジー効果を上げるべく協調して開発を進めております。
産業機械事業はアンリツ産機システム㈱が研究開発を行っております。
国際会計基準(IFRS)の適用に伴い、当社グループでは開発投資の一部について資産化を行い、無形資産に計上しております。無形資産に計上された開発費を含む当連結会計年度の研究開発投資の内訳は次のとおりであります。
当連結会計年度 | 売上収益比率 | ||
計測事業 | 10,189百万円 | 13.9 % | |
産業機械事業 | 1,708百万円 | 10.5 % | |
その他の事業 | 611百万円 | 6.6 % | |
基礎研究開発 | 857百万円 | - | |
合 計 | 13,366百万円 | 13.5 % |
また、セグメント別の主な研究開発成果は次のとおりです。
(1)計測事業
1)MT1000A/MT1100A ネットワークマスタ プロ/フレックスの開発
スマートフォンの普及によりモバイル・データのトラフィック量は、増加の一途をたどっています。この大容量通信を支えるため、モバイル・フロントホール(注1)では光化が進み、モバイル・バックホール(注2)ではOTN(注3)、MPLS-TP(注4)、シンクロナス・イーサネット(注5)などの新しいテクノロジーが導入され、コア・メトロネットワークには100Gbps(注6)のイーサネットやOTNの実装が急速に進んでいます。これらは、伝送されるデータ容量と伝送規格の多さから、特に高い信頼性はもちろん、従来のネットワークであるSDH/SONET(注7)やPDH/DSn(注8)や、最新のネットワークであるストレージ系のネットワーク(ファイバ・チャネル)リンクなども含めた幅広い対応が求められています。
ネットワークマスタ プロ MT1000Aは、バッテリ駆動の小型で使いやすいプラットフォームに1.5Mbpsから10Gbpsまでの通信ネットワークの開通・保守に必要となる機能、性能を備え、検証試験を強力にサポートします。また、本体部とモジュール部を組み合わせられる構造になっており、将来に向けた拡張性を備えています。
ネットワークマスタ フレックス MT1100Aは、用途に合わせてモジュールを組み合わせることが可能で、1.5Mbpsから100Gbpsの通信ネットワークや伝送装置の研究・開発、製造、開通・保守での伝送試験を1台でサポートします。
(注1)モバイル・フロントホール
モバイル基地局のベース・バンド・ユニット(BBU:Base Band Unit)をネットワーク・センターに集約し、基地局(RRU:Remote Radio Unit)との間をつなぐアクセス・ネットワーク。
(注2)モバイル・バックホール
通信事業者の回線網などで、モバイル末端のアクセス・ネットワークと中心部の基幹通信網(バックボーン回線)を繋ぐ中継ネットワーク。
(注3)OTN:Optical Transport Network
光伝送技術の国際標準規格。強力なエラー検出・訂正機能と柔軟なフレーム構造を備えており、光ネットワー
クに広く利用される。
(注4)MPLS-TP:Multi-Protocol Label Switching Transport Profile
IETF(Internet Engineering Task Force)によって標準化されたパケットを用いたトランスポート技術。(注5)シンクロナス・イーサネット
モバイル・バックホールで使用されるイーサーネットの課題である基地局クロック同期を解決する方式の一つで、物理層同期に対応した方式を指す。他方ではPTP(Precision Time Protocol、IEEE1588.2008)などがある。
(注6)100Gbps:100 Giga bit per second
Gbpsは、データ伝送速度の単位。100Gbpsは、1秒間に1000億ビットのデータを伝送できる。
(注7)SDH/SONET:Synchronous Digital Hierarchy/Synchronous Optical NETwork
SDHは、国際的に統一されたデジタル伝送規格。SONETは、米国にて規定されたディジタル伝送規格であり、SDHとSONETは、相互接続ができる。
(注8)PDH/DSn:Plesiochronous Digital Hierarchy / Digital Signal level n
SDH/SONETが勧告されるより以前に日本、北米、ヨーロッパで採用されていたデジタル伝送規格。
2)MP1800Aシグナルクオリティアナライザのジッター評価機能強化及び32Gbpsクロックリカバリの開発
スマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、データセンタを活用したクラウド・サービスが飛躍的に進展しています。モバイル・データの爆発的増加とリッチ・コンテンツをサーバから配信するサービス高度化により、データ・センタ内のハイエンド・サーバやデータ・センタ間の伝送システムのトラフィック量は増加の一途を辿っており、ネットワークの高速化と伝送品質の維持を両立させることが課題となっています。この課題解決に向け、機器ベンダ及び半導体ベンダは、研究開発に注力しています。
当社は、MP1800Aシグナルクオリティアナライザ 32G BERT(注1、2)に伝送品質試験ソリューションとして、ジッター評価機能を強化するとともに32Gbpsクロックリカバリオプションを新たにラインアップしました。
ジッター評価機能は、より厳格に被測定物の耐力試験を可能とするため、発生可能なジッター量を大幅に増加しました。また、クロックリカバリオプションは、被測定物のデータ信号からクロックを抽出することで、ビット誤り率と伝送品質測定を32Gbpsまで可能としました。これによりIEEE802.3bj(100GbE Cupper, Backplane規格)やOIF CEI-28G(注3、4)規格に対応した伝送品質評価が可能となります。
いずれのソリューションも通信の大容量・高速化に向けた研究・開発に貢献できるラインアップとなっています。
(注1)32Gbps:32 Giga bit per second
Gbpsは、データ伝送速度の単位。32Gbpsは、1秒間に320億ビットのデータを伝送できる。
(注2)BERT:Bit Error Rate Tester
信号に含まれるビットエラーの割合を測定し、伝送品質を検証する試験器。
(注3)OIF:Optical Internetworking Forum
光伝送装置内の各種インタフェースの標準規格やプロトコルを制定することで,相互運用可能な製品とサービスの開発・展開を奨励している標準化団体。
(注4)CEI:Common Electrical I/O
OIFにより規格化されている超高速電気インタフェース。
3)MS2830A シグナルアナライザ用オーディオアナライザオプションの開発
当社は、MS2830Aシグナルアナライザと内蔵信号発生器オプションを用いたアナログ無線機の受信感度及び音質評価をするテスト・ソリューションを開発しました。
業務用無線機は、アナログ方式からデジタル方式への移行が進んでおりますが、2022年頃までアナログ無線機が継続して使用されるため、無線機保守用途を中心にアナログ無線器テスターの潜在需要が存在しております。そこで当社は、発売中のデジタル無線機(防災行政、消防救急、鉄道など)のテスト・ソリューションに、アナログ対応を付加する開発を進め、デジタル・アナログ両対応のテスターとしました。
本ソリューションは、アナログ或いはデジタルのみでも購入可能。さらに、購入後アナログ機能にデジタル機能を追加できるオプションのため、無線機方式がアナログからデジタルへ移行する市場状況に最適です。
本器のオーディオアナライザオプションは、無線機評価用途に特化し、アナログ無線機受信感度評価の種類であるSINAD(注1)方式、NQ(注2)方式に対応し、その他にも入力レベル、周波数特性、全高調波歪み率等が測定できます。合わせて無線機評価用に使われる特殊な音声フィルタも実装。また、別売のMN2555Aデュプレクサボックスと併用することで、PTT制御(無線機送受切替制御)を含めて、ワンタッチ全自動測定を実現しました。当社は、各種無線機測定ソリューションの幅を広げワイヤレス・デバイス市場全体の発展に寄与してまいります。
(注1)SINAD:Signal-to-Noise and Distortion Ratio(信号対雑音+歪み比)
FM方式の無線受信機の感度測定法のひとつ。
(注2)NQ:Noise Quieting(雑音抑圧)
FM方式の無線受信機の感度測定法のひとつ。
4)MT8852B Bluetooth テストセットのBluetooth 4.2対応
2014年12月 Bluetooth SIG(注1)は、Bluetooth Smart (注2)の最新仕様となるBluetooth 4.2を発表しました。
Bluetooth Smartは、ウェアラブル・デバイスやヘルスケア、スマートホームなどのIoT(注3)分野で広く採用されることが期待される無線通信技術で、今回策定された最新仕様では、これまで以上にIoTにとって理想的な通信環境を提供するための革新的な技術が盛り込まれています。
アンリツは、このBluetooth 4.2に対応した測定ソリューションを他社に先駆けていち早く開発し、MT8852B Bluetoothテストセットのソフトウェア・オプションとして2015年2月より通信機器メーカー様向けに供給を開始いたしました。
MT8852Bは、簡易な操作でBluetooth SIGが定めた手順に従って無線試験を実行できる業界標準の測定ソリューションとして、多くのお客様にご採用いただいている測定器です。今後、IoTの発展と共に、Bluetooth 4.2通信機能を搭載した「さまざまな"モノ”」がさまざまなメーカー様によってつくられ、増えていくことが予想されます。MT8852BはBluetooth 4.2通信デバイスの無線測定を通してこれらの「さまざまな”モノ”」の品質を支えることで、より快適で豊かな世界の実現に貢献してまいります。
(注1)Bluetooth SIG:Bluetooth Special Interest Group
Bluetooth規格の策定や、Bluetooth技術利用に対する認証を行う国際的な非営利団体。
(注2)Bluetooth Smart:規格名称はBluetooth Low Energy (Bluetooth LE)
Bluetoothの拡張仕様の一つで、従来の1/3程度の極低電力で通信し、小型電池ひとつで非常に長い期間稼働できる。
(注3)IoT:Internet of Things/モノのインターネット
世の中の様々なモノがインターネットに接続され、相互に通信することにより、自動認識や自動制御、遠隔計測などを行うこと。又はそれによりもたらされる社会の変革のこと。
5)MD8430A シグナリングテスタのLTE-Advance対応モデル開発
映像や動画などのリッチコンテンツの利用拡大にともない、モバイル回線の高速大容量化が必須となっています。この対応策として、キャリア・アグリゲーション技術を利用してLTEを高速大容量化するLTE-Advancedのサービスが通信事業者により開始されました。また、通信規格を策定する標準化団体においては、更なる高速大容量化のため、キャリア・アグリゲーションの拡張や小基地局(スモールセル)導入時の性能改善技術などLTE-Advancedの機能拡張が引き続き行われています。
本開発では、内蔵ハードウェアの性能を大幅に向上した機能拡張モデル(ETM: Enhanced Test Model)をMD8430Aに追加して、次のLTE-Advancedの拡張技術に対応しました。
・3キャリア(周波数チャンネル)のキャリア・アグリゲーションによる通信速度の高速化(450Mbps)
・LTE-FDD方式とLTE-TDD 方式(注1)をジョイントしたキャリア・アグリゲーション
・4x4MIMO(注2)による1キャリアあたりの通信速度の高速化(1キャリアで300Mbps)
・大小の基地局が混在する環境での通信速度・容量を改善する技術であるCoMP(注3)やeICIC/FeICIC(注4)
今後も、新規に開発したハードウェアの性能を活用して最先端技術の評価環境を提供し、実用化を早め、これからのモバイル通信の進化・成長に貢献いたします。
(注1)LTE-TDD (TD-LTE)
LTEはFDD方式とTDD方式が規格化されている。FDD方式は、使用する周波数帯域を送信用と受信用に分割し、同時に送受信する方式。TDD方式は、送信信号と受信信号を同じ周波数で短い時間間隔で分割し、交互に伝送する方式。
(注2)4x4 MIMO:4x4 Multiple Input Multiple Output
MIMOは複数アンテナを使用して同時にデータを送受信し、データ通信の高速化を図った技術のこと。4x4 MIMOは、送信用、受信用で各4本のアンテナを使用したもの。
(注3) CoMP :Coordinated Multipoint transmission and reception
隣接するセルが協調してデータを送受信することによりセル端でのデータ通信速度を改善する技術。
(注4) eICIC/FeICIC :Further enhanced Inter-Cell Interference Cancellation
送信電力が大きいセルからの干渉波を除去する技術。
6)ME7873/ME7834 LTE RF/プロトコル・コンフォーマンス試験(注1)・CAT(注2)システムの機能拡充
世界各国の主要通信事業者はLTEを導入することでモバイル・ブロードバンドを実現し、更なる通信の高速化、高度化を目指してLTE-Advancedへの発展を進めています。また、通信事業者は通信サービスの品質を保つため世界的な評価基準であるコンフォーマンス試験に加え、独自の端末受入試験であるCATの運用を拡大しています。
今回、これまでのLTE及びLTE-Advanced向けコンフォーマンス試験に加えて、CATにおいてもLTE-Advanced向け試験、音声サービスに求められるVoLTE(注3)試験、LTE上での同時配信技術であるeMBMS試験等に対応し、試験システムの機能を拡充しました。
当社は、CATをいち早く採用している米国、日本に加えて、TD-LTE(注4)を主要技術としている中国での試験ソリューションを提供、拡充します。さらに、進化し続けるLTE機能の市場・顧客ニーズに合致したソリューションを提供するため、試験システムを進化させ、2015年にサービス開始が予定されているキャリア・アグリゲーションの高度化である3CAについても対応します。
ME7873/ME7834は、最先端技術であるLTE-AdvancedまでのRF/プロトコル・コンフォーマンス試験からCATまでをワンストップ・ソリューションで提供することで、LTE/LTE-Advanced端末の効率的な開発、品質維持に貢献し快適な通信環境の実現に貢献していきます。
(注1)RF/プロトコル・コンフォーマンス試験
携帯端末の送受信特性等の無線機性能及び携帯端末と基地局間の通信手順が、標準規格に適合していることを確認するための試験。
(注2)CAT:Carrier Acceptance Test
RF/プロトコル・コンフォーマンス試験とは別に各通信事業者が独自に設けている端末受入試験。
(注3)VoLTE:Voice over LTE
LTE上での音声通話を実現する技術。
(注4)TD-LTE:Time Division Duplex LTE
上り(端末→基地局)と下り(基地局→端末)の通信を同一周波数で時分割にすることによりLTE通信する技術。
(2)産業機械事業
生産性向上に貢献する品質検査機器の開発
食品流通の発達に伴い「食の安全と安心」に関する消費者の意識が世界的に高まっており、その潮流は市場をリードするトップ層の企業から中堅企業層へ、先進国市場から新興国市場へと拡大を続けております。グローバルに事業を展開する食品企業にとって、各国の多様な食文化に適応し、世界中何処でも変わらない「安全と安心」を保証しながら生産性を向上することが重要な課題になっています。
産業機械事業では、このようなお客様の課題に注目し、更なる品質検査技術の追求とお客様のニーズにマッチする製品ラインナップの充実に取り組んでおります。
異物検出機につきましては、新たに高感度検出器とⅩ線発生源を搭載することで、消費電力削減と長寿命を実現した「XR75シリーズⅩ線検査機」を開発し、お客様の設備保有コストの削減に貢献しました。
また、金属検出機につきましては、同時2周波磁界検出方式による高感度検出に加え、耐環境性と操作性を追求することで扱い易さを向上させた「M5シリーズ金属検出機」を開発し、生産ラインの生産性向上に貢献いたしました。
これらの品質検査機器は、食品・医薬品企業の多様な生産ラインにおいて、品質保証の高度化と生産性の向上に貢献いたします。
(3)その他の事業
1)情報通信事業 10Gbps 対応トラフィックシェーパー PureFlow GSX NF7101Cの開発
増加を続ける通信データとともに、ネットワークの広帯域化が進み、10Gbpsネットワークが普及しています。広帯域化するネットワーク環境でも正確にトラフィックを制御したいという社会的要請に応え、2012年度に商品化した10Gbps対応トラフィックシェーパーPureFlow GSX NF7101A の機能強化開発を行い、大規模ネットワークへの適応性の向上と海外安全規格への適合を実施し、NF7101CとしてPureFlowシリーズのラインアップに追加いたしました。
近年、データセンタではクラウド・サービスが普及しつつあります。PureFlow GSX NF7101Cはクラウド・サービス基盤と連動したトラフィック制御を実現するためアプリケーションインタフェースを提供、進化するクラウド環境をリードし、世界中のネットワークで安全・安心な通信環境を提供してまいります。
また、本製品はPureFlowシリーズとして2014年度グッドデザイン賞を受賞いたしました。
2)産業用イーサネットスイッチ NA2000シリーズの開発
鉄道、空港、上下水道設備、電力、道路河川設備などの社会インフラ設備や、工場やプラントなどの産業施設の通信ネットワークは、屋外や腐食ガスの発生する環境における、長期間の安定した運用が求められます。
今回、耐環境性能を強化したレイヤ2スイッチ 産業用イーサネットスイッチNA2000シリーズを開発、リリースしました。NA2000シリーズは、ファンレス、通風孔レス筐体により耐環境性を強化し、オプションで腐食ガス対策品を加えることにより、過酷な環境に対応しシステム全体の長期運用を実現します。また、高速経路切替多段接続プロトコルAQR++、FL-net用推奨HUB(一般社団法人日本電機工業会(JEMA)のネットワーク認証試験に合格)、QoS機能など運用に役立つ機能を実装し、導入後も安定した通信インフラが確保できます。
今後も産業用イーサネットスイッチの機能強化を行い、安全・安心な社会づくりに貢献してまいります。
3)情報閲覧装置 NC5200シリーズ(登録商標 SightVisor)の開発
今日、主要道路や河川に監視カメラの整備が進み、各地で発生する事故や災害の状況を映像で把握することができるようになりました。また、気象情報や河川の状況を提供するWEBサーバなどから、刻々と変化する最新情報がリアルタイムで配信されています。SightVisorは、監視カメラからのH.264、MPEG2エンコード信号をネットワークから受信し、1つの画面に最大で6つの映像を同時に表示できるマルチデコード、マルチ表示対応装置です。
今回、SightVisorのH.264ライセンスの強化開発を行い、H.264 HD(High Definition 高精細画質映像)を従来の1画面表示から、最大4画面表示に対応いたしました。本ライセンスを既存のSightVisorに導入することによって、ハイビジョンカメラの映像を鮮明に表示して、従来より見落としのない監視環境を実現できます。
今後、他製品との組合せによる映像ソリューションの充実を図り、安全・安心な社会づくりに貢献してまいります。
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このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01774] S10051M1)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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