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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10057HQ

有価証券報告書抜粋 TDK株式会社 業績等の概要 (2015年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当連結会計年度における世界経済は、原油価格の下落や為替の変動に伴う影響があったものの全体としては回復基調が続いております。米国経済は、雇用の拡大や堅調な個人消費等に支えられる形で引き続き経済成長が見られ、欧州経済も堅調な個人消費が続く中、緩やかな回復が続いております。中国やインド等の新興国経済は、経済成長率が若干低下傾向にあるものの、引き続き先進国より高い成長率を維持しております。わが国経済においては、為替の円安を端緒とした企業収益の拡大や設備投資の回復の動きが見られる等、需要の拡大を支えに緩やかな回復を続けております。
そのような経済環境の中、当社の連結業績に影響を与えるエレクトロニクス市場を概観しますと、その生産水準はセット製品(最終財)により異なっております。スマートフォンの生産は、中国市場における需要拡大や大手メーカーから新型端末が発売されたこと等により前連結会計年度の水準を大幅に上回りました。自動車の生産は、米国での堅調な販売に支えられ、前連結会計年度に比べ増加しました。パソコンの生産は、昨年4月から年末にかけてWindows XPサポート終了に伴う買い替え需要が底堅く推移した結果、前連結会計年度と同じ水準となりました。また、ハードディスクドライブ(HDD)の生産は、パソコン及びゲーム機の需要増やデータセンター市場が徐々に拡大してきたことに伴い、当初市場で想定されていた生産減少に反して、前連結会計年度とほぼ同水準で推移しました。
このような経営環境の中、当社の連結業績は、売上高1,082,560百万円(前連結会計年度984,525百万円、前連結会計年度比10.0%増)、営業利益72,459百万円(前連結会計年度36,616百万円、前連結会計年度比97.9%増)、継続事業税引前当期純利益74,517百万円(前連結会計年度39,772百万円、前連結会計年度比87.4%増)、当社株主に帰属する当期純利益49,440百万円(前連結会計年度16,288百万円、前連結会計年度比203.5%増)、1株当たり当社株主に帰属する当期純利益392円78銭(前連結会計年度129円47銭)となりました。
当連結会計年度における対米ドル及びユーロの平均為替レートは、109円84銭及び138円88銭と前連結会計年度に比べ対米ドルで9.6%、対ユーロで3.3%のそれぞれ円安となりました。この為替変動により、約797億円の増収、営業利益で約150億円の増益となりました。
当社グループの事業セグメントは、「受動部品」、「磁気応用製品」及び「フィルム応用製品」の3つの報告セグメントとそれらに属さない「その他」に分類されます。
受動部品セグメントは、①コンデンサ事業 ②インダクティブデバイス事業 ③その他受動部品 で構成され、当セグメントの連結業績は、売上高が前連結会計年度の471,673百万円から14.7%増加の541,205百万円、セグメント利益が前連結会計年度の15,449百万円から145.3%増加の37,891百万円となりました。
当セグメントの売上概況を事業別にみますと、次のとおりであります。
コンデンサ事業は、セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ及びフィルムコンデンサから構成され、売上高は前連結会計年度の139,615百万円から6.7%増加し148,960百万円となりました。セラミックコンデンサの販売は、自動車市場向けで増加し、アルミ電解コンデンサ及びフィルムコンデンサの販売は、自動車市場及び産業機器市場向けで増加しました。
インダクティブデバイス事業の売上高は、前連結会計年度の140,309百万円から9.9%増加し154,223百万円となりました。自動車市場及びICT(情報通信技術)市場向けの販売が増加しました。
その他受動部品は、高周波部品、圧電材料部品・回路保護部品及びセンサで構成されており、売上高は前連結会計年度の191,749百万円から24.1%増加し238,022百万円となりました。高周波部品及び圧電材料部品・回路保護部品の販売は、自動車市場及びICT市場向けで増加しました。センサの販売は、自動車市場向けで増加しました。
磁気応用製品セグメントは、①記録デバイス事業 ②その他磁気応用製品 で構成され、当セグメントの連結業績は、売上高が前連結会計年度の364,291百万円から1.4%増加の369,221百万円、セグメント利益が前連結会計年度の28,120百万円から2.0%増加の28,692百万円となりました。
当セグメントの売上概況を事業別にみますと、次のとおりであります。
記録デバイス事業は、主にHDD用ヘッドとHDD用サスペンションから構成され、売上高は、前連結会計年度の256,703百万円から1.5%増加の260,506百万円となりました。HDD用ヘッドは、販売数量は微減となったものの、データセンター向けヘッド需要が伸び始めたことによる製品構成の良化や米ドルに対する円安の影響により増収となりました。
その他磁気応用製品は、電源及びマグネットで構成されており、売上高は、前連結会計年度の107,588百万円から1.0%増加し108,715百万円となりました。電源の販売は、産業機器市場向けで増加しました。マグネットの販売は、自動車市場向けで減少しました。
フィルム応用製品セグメントは、エナジーデバイス(二次電池)及びアプライドフィルムで構成され、当セグメントの連結業績は、売上高が前連結会計年度の129,304百万円から17.0%増加の151,275百万円、セグメント利益が前連結会計年度の13,352百万円から83.9%増加の24,558百万円となりました。
エナジーデバイスの販売は、ICT市場向けで増加しました。
3つの報告セグメントに属さないその他は、メカトロニクス(製造設備)等で構成され、売上高は前連結会計年度の19,257百万円から8.3%増加の20,859百万円、セグメント利益が前連結会計年度の損失3,196百万円から275百万円の黒字に転じました。
地域別売上高の状況は、次のとおりであります。
国内における売上高は、前連結会計年度の94,005百万円から0.8%減の93,212百万円となりました。磁気応用製品セグメントは減少しました。
米州地域における売上高は、前連結会計年度の82,966百万円から8.3%増の89,871百万円となりました。受動部品セグメント及び磁気応用製品セグメントは増加しました。
欧州地域における売上高は、前連結会計年度の139,716百万円から4.5%増の146,016百万円となりました。受動部品セグメントは増加しました。
中国における売上高は、前連結会計年度の491,975百万円から14.9%増の565,257百万円となりました。受動部品セグメント、磁気応用製品セグメント及びフィルム応用製品セグメントは増加しました。
アジア他の地域における売上高は、前連結会計年度の175,863百万円から7.0%増の188,204百万円となりました。受動部品セグメント及びフィルム応用製品セグメントは増加しました。
この結果、海外売上高の合計は、前連結会計年度の890,520百万円から11.1%増加の989,348百万円となり、連結売上高に対する海外売上高の比率は、前連結会計年度の90.5%から0.9ポイント増加し91.4%となりました。
(2)キャッシュ・フロー
各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によって得たキャッシュ・フローは、142,850百万円となり、前連結会計年度比15,542百万円増加しました。これは主に、非支配持分控除前当期純利益の増加によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動に使用したキャッシュ・フローは、127,312百万円となり、前連結会計年度比71,874百万円増加しました。これは主に、固定資産の取得及び貸付による支出の増加によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動に使用したキャッシュ・フローは、35,243百万円となり、前連結会計年度比20,875百万円減少しました。これは主に、長期借入債務の返済額及び短期借入債務の増減(純額)の減少によるものです。
これらに為替変動の影響を加味した結果、当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度比14,256百万円増加して265,104百万円となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01780] S10057HQ)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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