有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10051E3
ミツミ電機株式会社 業績等の概要 (2015年3月期)
(1) 業績
当連結会計年度における世界経済の情勢を概観しますと、米国では堅調な個人消費と企業の設備投資の増加により経済の拡大基調は持続しましたが、欧州では景気が低迷し、新興国の経済成長のペースが鈍化したことに加えて資源産出国においても資源価格の下落により景気が悪化した結果、世界経済全体としては緩やかな回復となりました。日本経済におきましては、消費税率引上げに伴う個人消費の低迷は続いておりますが、企業の業績改善と設備投資の増加により、景気は緩やかな回復基調が続いております。
当電子部品業界におきましては、パソコン、デジタルカメラなどの市場が低迷する一方で、これらの製品の機能を取り込んだスマートフォンやタブレットPCなどの情報通信端末市場は引き続き成長が継続しております。また車載関連製品の市場につきましても自動車の電装化が進行していることにより市場の拡大が加速しております。
このような経営環境の下、当社グループにおきましては、カメラモジュール用アクチュエータ、車載関連製品等の売上高は増加したものの、アミューズメント関連製品の売上高が減少したことなどにより、当連結会計年度の売上高は、1,530億4千5百万円(前年同期比97.3%)となりました。
損益につきましては、営業利益は9億5千2百万円(前年同期比151.2%)、経常利益は39億8千万円(前年同期比151.2%)、当期純利益は38億2千6百万円(前年同期比118.5%)となりました。
当連結会計年度の製品集計区分ごとの概況は、次のとおりであります。
① 半導体デバイス
半導体デバイスにつきましては、リチウムイオン二次電池用半導体などの受注が増加したことにより、売上高は286億4千9百万円(前年同期比112.3%)となりました。
② 光デバイス
光デバイスにつきましては、主要製品であるカメラモジュールにつきまして、特定顧客向け半完成品やアミューズメント用製品などの受注が減少したことにより、売上高は68億9千1百万円(前年同期比59.9%)となりました。
③ 機構部品
機構部品につきましては、スマートフォン用製品の受注は増加したものの、アミューズメント関連製品の受注が減少したことにより、売上高は750億5千8百万円(前年同期比95.5%)となりました。
④ 高周波部品
高周波部品につきましては、車載関連製品の受注が増加したことにより、売上高は236億6千万円(前年同期比115.0%)となりました。
⑤ 電源部品
電源部品につきましては、組込型電源製品は増加しましたが、アミューズメント用及び日系顧客向けスマートフォン用アダプタ製品の受注が減少したことにより、売上高は187億8千5百万円(前年同期比88.5%)となりました。
(2) キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ117億2千3百万円減少し、当連結会計年度末には336億8千9百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
税金等調整前当期純利益47億9千6百万円の計上などがあったものの、売上債権の増加、たな卸資産の増加などにより1億7千3百万円の支出(前年同期は87億3千9百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
定期預金の預入、有形固定資産の取得による支出などにより178億7千万円の支出(前年同期は100億2千6百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
短期借入金の返済、配当金の支払いによる支出があったものの、短期借入れによる収入などにより25億3千2百万円の収入(前年同期は5百万円の支出)となりました。
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