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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10051ZS

有価証券報告書抜粋 リオン株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループ企業の中において、当社以外は特筆すべき研究開発活動を行っておりません。
当社では、医療機器事業及び環境機器事業の各分野において、顧客満足度の向上を図り、常に信頼され続ける新製品の開発を目指し、法規制の順守、品質第一を念頭において研究活動を行ってまいりました。
将来の基盤となる技術開発を行うR&Dセンターにおいては、医療機器事業関連で世界初の軟骨伝導補聴器の研究が進み、試作器による臨床試験を奈良県立医科大学で進めております。また、今後の補聴器にかかる事業活動の基盤となる、難聴者のライフステージに則した補聴器開発とその製品ラインナップを構築する手法の研究を完了し、事業部における製品開発に展開することとなりました。これにより、難聴者の生活の質の向上に、より一層貢献できる補聴器の開発と供給を永続的に展開することが可能になりました。環境機器事業関連では、これまでの微粒子計測技術を基盤に、浄水分野におけるピコプランクトンカウンタの開発や、医療分野における人工透析液のモニタリング装置の開発など、生物粒子計測技術の確立を進めております。また、補聴器、音響・振動計測器の基本構成部品であるマイクロホンについては、耐環境性能に優れたMEMSエレクトレットマイクロホンを一般財団法人NHKエンジニアリングシステム並びに一般財団法人小林理学研究所と共同で実用化に取り組み、その応用については東北大学と共同で研究を進めております。製品開発活動においては、顧客の新たなニーズを積極的に掘り起こし、かつ市場における当社製品の優位性を確保するよう、これまでに蓄積してきた技術ノウハウを生かした製品の開発を行いました。これらの研究開発活動で支出した当連結会計年度の研究開発費の総額は1,716百万円であり、売上高の9.1%に相当します。


セグメントごとの研究開発活動は次のとおりであります。
[医療機器事業]
医療機器事業では、主に補聴器と医用検査機器に関する研究開発を行っており、研究開発費は884百万円であります。
補聴器においては、2014年7月に発売された防水耳かけ型補聴器を、リオネット補聴器の最高価格帯シリーズの「リオネットマジェス」をはじめとした各ラインナップへ展開を行い、リオネット補聴器製品群の強化を行いました。2014年12月には、主に眼鏡店での販売・調整を考慮した軽・中等度向けのRIC(Receiver in Canal)式補聴器を発売いたしました。低価格で補聴器も小型で目立たない、フィッティングも簡易に行えるものとなっております。2015年2月には、重度難聴向けの高出力補聴器「ハイパワーシリーズⅡ」を発売いたしました。従来製品と比較して、ハウリングキャンセラー機能をはじめとした諸機能が大幅に改善され、当社補聴器の独自機能であるSSS(サウンド・スペクトル・シェイピング)機能も搭載しております。
医用検査機器においては、1,000Hzのプローブ音を搭載し、新生児に適したチンパノメトリーが可能なインピーダンスオージオメータ「RS-H1」を2014年12月に発売いたしました。本製品は、臨床・研究用として多様な検査に対応する様々な機能を備え、さらに従来製品に比して電子カルテとの連携機能の向上、タッチパネルの採用による操作性の向上並びに省スペース化などを実現しております。また、聞こえをサポートする補聴支援機器として、2014年7月にポータブルタイプのフラット/シングルループアンプ「GH-66」を発売いたしました。このほか、健診用オージオメータ並びにOAEスクリーナーについては中国市場への投入を実現し、さらに次の製品展開についても準備を進めております。

[環境機器事業]
環境機器事業では、主に音響・振動計測器と微粒子計測器に関する研究開発を行っており、研究開発費は831百万円であります。
音響・振動計測器においては、2014年10月にタブレット型の多機能計測システム「SA-A1」を発売いたしました。当製品は騒音・振動などの多チャンネル同時分析をこれまでにないB5サイズというコンパクトな筐体で実現しました。また、オペレーティングシステムはアンドロイド(Android)をベースとし、お客様のご要望に沿ったアプリケーションの提供が可能です。このオープンプラットフォーム化により、騒音・振動をはじめ様々な計測システム分野とのコラボレーションによる需要拡大が期待されます。また、新型の多チャンネル強震計測装置「SM-29」を発売いたしました。当製品は、従来からの地震発生時の波形記録と常時波形記録(データロガー機能)を同時に行うことができる高機能な地震計となっております。この機能を有したことで、地震発生時の状況だけでなく、発生前後の状況も分かるようになります。また、イーサネット等の通信機能も充実したことで、今後の地震対策に需要拡大が期待できます。
微粒子計測器においては、多点監視用パーティクルセンサ「KA-05」を発売いたしました。医薬品の製造における品質管理基準であるPIC/S GMPガイドラインに準拠した、定格流量28.3L/minという大流量を実現した小型のセンサです。当製品により、現場でより短時間での粒子計測を実現できることから、無菌製剤製造の製薬会社や製剤周辺機器メーカーへの多点監視システムの導入が期待できます。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01842] S10051ZS)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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