有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100596V
株式会社テクノ菱和 研究開発活動 (2015年3月期)
経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社では空調衛生設備工事に関して、「空気と水のテクノロジー」を基本理念として、お客様のニーズに応える最適な環境システムの提供を目指しております。従来からの主力開発分野であるクリーンルーム関連技術及び静電気障害対策に関して、個別のニーズに適応した開発活動を継続しつつ、産業用空調分野における省エネルギー空調システム、エネルギーの遠隔監視や分析・設備診断技術、また環境負荷低減技術として廃棄物再循環技術、植物生育環境制御技術の研究開発にも注力しております。
この結果、当連結会計年度における研究開発投資総額は174百万円でした。
なお、子会社においては、研究開発活動は特段行われておりません。
また、冷熱機器販売事業及びその他の事業に関する研究開発活動は行っておりません。
主な研究開発成果
○ 熱風乾燥システムの省エネルギー対策に関する研究開発
紙や各種製品洗浄後の乾燥工程をはじめ乾燥食品の水分除去工程など、熱風乾燥は幅広い分野で採用されていますが、多量の外気を取り入れて熱風を発生させるために多大なエネルギーが消費されており、そのエネルギー量の削減が強く望まれております。
この従来システムでは、外気の水分量すなわち絶対湿度が最も高くなる夏季の外気条件でも被乾燥物の乾燥度が所定の値になるよう、乾燥温度と取り入れ外気量を設定しています。通常これらの設定値は年間を通して変更されないことが多く、外気の絶対湿度が低くなる冬季では所定の乾燥度よりも多く乾燥し、無駄にエネルギーを消費しておりました。
そこで当社では、無駄の原因である取り入れ外気量を適正に制御し、より効果的な省エネルギーを図る方法として、以下に示す2つのシステムを用いることとしました。
(1) 乾燥室内の相対湿度で乾燥空気の給排気量を制御して外気量を削減する
(2) 乾燥温度を上げて外気量を削減する
各々単独での使用も可能ですが、両システムを組み合わせることで最大限の省エネルギー効果を発揮いたします。現在は実績データの収集を図るべく、既存の客先を中心に技術提案を行っております。
○ 医薬品製造業界向け中央監視システムの開発
当社で開発した中央監視システム「TECBEAMS」は、主に電子デバイス製造工場や化学工場をはじめ、医薬品製造工場にも多数納入されております。しかし近年医薬品製造業界では薬事法改定などにより、使用するコンピューターシステムが正しく開発され運用されていることを証明できる厳格なコンピュータ管理、すなわちコンピュータシステムバリデーション(CSV)が求められております。
そこで、従来の中央監視システム「TECBEAMS」の基本機能に、ISPE(国際製薬技術協会)が発行している実質世界標準のCSV実践ガイドラインGAMP5に準拠し、米国FDA(食品医薬品局)が発効した電子記録、電子署名に関する規約21CFR Part11に対応させた医薬品製造業向け中央監視システム「TECBEAMS+P」を開発しました。各ユーザの業務プロセスに合せてソフトウエアを構成するシステムとなっており、標準的なCSVドキュメントをパッケージ化しております。
また、「TECBEAMS+P」は中央監視としての機能に温度、湿度、室圧などの環境モニタリング機能を付加した一元化システムとしており、導入コストも圧縮しております。
経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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