ダイコク電機株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)

(1)研究開発体制と開発内容
開発スタッフ203名により「情報システム事業」及び「制御システム事業」各々の研究開発を行っております。当連結会計年度における研究開発費の総額は38億34百万円であり、セグメントの研究開発活動及び研究開発費の金額は次のとおりとなっております。

(情報システム事業)
当連結会計年度における情報システム事業の研究開発活動の実績は以下のとおりであり、開発スタッフ28名、研究開発費は26億99百万円であります。
①ホールコンピューティングシステム「CⅡ」の主な開発活動
・最大18種類の貸玉レート(500円125玉貸、500円116玉貸等)を管理できる営業管理ソフトを開発しました。
・異なる貸玉レート(500円125玉貸、500円116玉貸等)の貯玉を相互乗入できる営業管理ソフトを開発しました。

②情報公開製品の主な開発活動
・インパクトのある大きなフルカラー7セグ表示と、煌びやかなランプ部を搭載した低価格版の呼出ランプ「HD-01」を開発しました。
・台毎液晶端末「BiGMO PREMIUM」や島端液晶TOPランプ「DESTIA」を中心とした情報公開機器において、Aタイプパチスロ遊技機向けの機能強化を中心とした開発を行いました。

③プリペイドカードシステムの主な開発活動
・警察庁の意向にもとづき、異なる貸玉レート(500円125玉貸、500円116玉貸等)の貯玉を相互乗入できる「プリペイドシステム」を開発しました。
・ゲームセンターで使用されているメダルの持ち込みを排除できるように、小径メダル排除対応のCRユニット「VEGASIA」を開発しました。
・CRユニット「VEGASIA」において、消費税払出方式(玉減算方式)における払出玉数パターンの要望を実現する追加開発を行いました。


(制御システム事業)
当連結会計年度における制御システム事業の研究開発活動の実績は以下のとおりであり、開発スタッフ175名、研究開発費は11億34百万円であります。
・パチンコ遊技機仕様のボリューム増及び複雑化に対応すべく、ソフト開発面における開発体制の見直しを図り、機種開発のプロジェクト強化に努めました。加えて、開発工程、開発環境の見直し・改善を行い、開発効率とソフト品質の向上に取組みました。
・ハードウエアの提供に加え、開発用基本ソフトウエアとそのサポートサービスの提供を継続的に行い、顧客サイドでの開発における利便性を高める取組みを行いました。
・成熟した遊技機市場でのシェアを確保するため、機構開発体制の強化、新規デバイスの開拓など、事業領域の拡大、提案力の強化に向けた活動を推進するとともに、継続的な価値を創造していくため、次世代表示ユニット等の企画及び設計に取組みました。
・パチンコ遊技機の新規開発獲得のため、有力コンテンツの発掘及び企画提案活動に取組みました。
・パチスロ遊技機の搭載部品と内部構造を見直し、不正対策のさらなる向上を図るとともに、筐体原価低減を推進しました。また、同時並行で開発できる開発ライン数の増加に向け、開発体制及び開発プロセスを見直しました。
・アミューズメントコンテンツでは、市場のニーズに合った新商品の開発を目的とし、スマートフォン向けの開発強化を中心に、ライブラリ開発及びデザインツール開発を行い、開発の効率化並びにクオリティの向上に向けた開発環境の整備に取組みました。

2015年3月期の実績

主な新製品:	① CR COBRA THE DRUM	(株式会社ニューギン)	2014年 8月
	② CR ぱちんこAKB48 バラの儀式	(京楽産業.株式会社)	2014年 8月
	③ ささみさん@がんばらないすろっと	(DAXEL株式会社)	2014年 9月
	④ CR 弾球黙示録カイジ3	(株式会社高尾)	2015年 2月
	⑤ CR 嘘喰い	(タイヨーエレック株式会社)	2015年 3月
	⑥ まじかるすいーとプリズム・ナナエース	(DAXEL株式会社)	2015年 3月

(2)知的財産権に関する活動
年々、知的財産権の重要性が高まる中、当社は特に特許権に関しては最重要の経営資源と位置付け、企業利益に貢献する活動を行っております。
その基本方針としましては以下のとおりであります。

① 散発的な出願ではなく、戦略的系統的な出願をする。
② 特許報奨制度のインセンティブ付与により出願の質を高める。
③ 社内への知的財産権に関する危機管理の浸透をはかる。
④ 適切な特許権行使をする。