株式会社バッファロー 研究開発活動 (2015年3月期)

当社グループは、お客様が求めている製品をタイムリーに提供すること、また今後求められると思われる製品をお客様の視点から提案することを開発の主眼に置いております。
現在の研究開発は、主に当社の主要な子会社である株式会社バッファローの開発部で行っております。研究開発スタッフは、グループ全体で170名にのぼり、これは総従業員数の約22%に当たっております。当連結会計年度の主な製品別の活動内容は、次のとおりであります。

従来不可能であったテレビ・レコーダー交換後の録画番組再生を可能にするSeeQVault技術や第三者がハードディスク内の情報にアクセスすることを防ぐ“かんたんロック”機能等、ストレージ製品の基本機能である「データ保存」をさらに便利・快適・安全にする技術を開発し、製品として上市しました。
※SeeQVaultは、NSM Initiatives LLCの商標です。

無線LANの高速規格「11ac」対応製品のラインナップを拡充し、市場の拡大に努めました。また、無線LAN中継器を新たな成長市場と捉え、導入・設定が容易な製品を上市し、新たな市場の創出に成功しました。

外出先からスマートフォンやタブレットで自宅にある録画番組を視聴できる技術(“DLPA※リモートアクセスガイドライン2.0”準拠)を開発し、製品として上市しました。また、監視カメラ録画に最適化した製品、万一の災害でも速やかにデータを復旧できる製品等、法人ユーザーの品質・仕様要求に応える製品を上市しました。
※一般社団法人デジタルライフ推進協会(DLPA)は、デジタルライフの健全な発展を目指し設立された協会で、著作権保護映像の利便性向上を目指し、ホームネットワーク技術の研究及びガイドラインの策定などに取り組んでいます。

産業機器向けの高信頼・高品質フラッシュメモリの開発・導入を実施しました。

ハイレゾリューション(ハイレゾ)音源に対応したネットワークオーディオ機器「DELA」(呼称:デラ)を上市しました。原音に近い音源ファイルを保存・伝送するため、一切の妥協を排し、持てる技術の全てを集約し、マスターサウンドを楽しむための究極のオーディオ専用機器として設計されています。発売後、国内外の評論家、販売店、オーディオファンの方々から高評価をいただきました。
なお、研究開発費の総額は、28億76百万円となっております。