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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10055U8

有価証券報告書抜粋 株式会社名村造船所 業績等の概要 (2015年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、増税後の消費者心理にも底打ち感が出始め、円安の進行や原油・鉄鉱石等資源価格の急落を背景に貿易収支の改善が見られるなど総じて緩やかな景気回復基調で推移しました。ただ、中国やASEAN諸国経済の成長減速、EU経済圏のデフレ化懸念、資源産出国経済の悪化、歴史的金融緩和政策からの脱却のタイミングを計る米国の動向など、海外経済の先行きには不透明感が高まっております。
日本造船工業会によりますと、2014年暦年の世界新造船竣工量は64,442千総トン(前年対比8.6%減)、新造船受注量は2014年7月契約から適用される船内騒音規制を前にした駆け込み受注などにより押し上げられ82,582千総トン(前年対比20.0%減)と竣工量を上回った結果、2014年12月末における世界の新造船手持工事量は197,389千総トン(前年対比7.9%増)に増加しております。しかしながら、中国経済の鈍化傾向による海上荷動き量の伸び悩みにより海運市況、特にドライマーケットは著しい低迷が続いており、中国の2015年1~3月の新造船受注量が前年同期比で77%減と6ヶ月連続で前年同月を大きく下回るなど新造船需要が急激に冷え込んできている上に海洋部門の需要不振もあって、日韓中造船所が僅かな商船需要を奪い合う熾烈な競争を強いられる状況となっております。
このような厳しい環境下において、顧客ニーズや市場環境の急激な変化に迅速・柔軟に対応し、かつ開発・建造コストの削減を実現し生存競争に勝ち残るためには、事業基盤の拡大・強化が当企業集団にとって必須であると考え、株式交換により2014年10月1日付けで佐世保重工業株式会社を完全子会社といたしました。
当連結会計年度の業績は、第3四半期連結会計期間より佐世保重工業株式会社が連結対象子会社となった結果、売上高は135,635百万円(前年同期比8.9%増)となり、損益面では、期初の予想を上回る円安傾向が持続したことによる増収効果に加えて未竣工船を対象とする工事損失引当金の大幅な取崩しや為替差益の計上等により、営業利益は21,589百万円(前年同期比3.1%減)、経常利益は22,134百万円(前年同期比6.5%減)となりました。当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は特別損失2,107百万円の投資有価証券評価損を計上して19,732百万円(前年同期比14.1%減)、当期純利益は工事損失引当金取崩しに伴う課税対象額の減少により14,652百万円(前年同期比15.5%増)となりました。

セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

① 新造船事業
当連結会計年度におきましては、大型鉱石運搬船4隻、中型撒積運搬船5隻(内3隻は佐世保重工業株式会社の2014年10月1日以降の完工船)、ハンディ型撒積運搬船16隻、小型船8隻の合計33隻を完工し、当連結会計年度の売上高は106,851百万円(前年同期比6.8%増)となりました。損益面では低採算船の売上計上が増える一方で、工事損失引当金の大幅取崩しの結果、営業利益は22,023百万円(前年同期比3.8%減)となりました。
受注面につきましては、大型撒積運搬船4隻、中型撒積運搬船10隻、中型油送船1隻、ハンディ型撒積運搬船など小型船13隻の合計で28隻を受注し、佐世保重工業株式会社が当社の完全子会社になる前の第1、第2四半期に受注した中型撒積運搬船6隻を含めますと当連結会計年度末の受注残高は293,030百万円(前年同期比21.9%増)となります。
当連結会計年度における売上計上の米ドル額は891百万米ドルであり、その平均レートは1米ドル当たり109円22銭であります。


② 修繕船事業
函館どつく株式会社に加えて、佐世保重工業株式会社が新たに加わり、グループとして日本の北と南に船舶の修繕拠点を構えることとなりました。当連結会計年度の売上高は10,502百万円(前年同期比13.2%増)となりましたが、国内外のヤードとの厳しい価格競争と佐世保重工業株式会社の操業量不足により営業利益は331百万円(前年同期比25.5%減)となりました。
なお、当連結会計年度末受注残高は、5,808百万円(前年同期比13.5%増)であります。

③ 機械事業
オリイメック株式会社に加えて、佐世保重工業株式会社の機械事業が新たに加わり、産業機械のみならず船舶用機器等の分野にも事業範囲が拡大し、当連結会計年度の売上高は10,848百万円(前年同期比24.3%増)となりました。損益面につきましてはオリイメック株式会社の海外販売子会社において新興国の経済減速による新規設備需要の低迷の影響を受けたことや佐世保重工業株式会社において取り組んでおりました舶用LPGタンクシステムの採算が厳しく、営業利益は636百万円(前年同期比10.0%減)となりました。
なお、当連結会計年度末受注残高は、5,545百万円(前年同期比57.7%増)であります。

④ 鉄構陸機事業
橋梁工事を主に当連結会計年度の売上高は3,124百万円(前年同期比7.2%減)となりました。コスト削減への取り組みなど体質改善が実を結びつつあり、減収にもかかわらず営業利益は99百万円(前年同期133百万円の営業損失)を確保いたしました。
なお、当連結会計年度末受注残高は、2,982百万円(前年同期比3.0%減)であります。

⑤ その他事業
佐世保重工業株式会社および同社子会社が新たに加わった影響もあって当連結会計年度の売上高は4,310百万円(前年同期比37.5%増)となり、営業利益は553百万円(前年同期比107.1%増)と増収増益を達成しました。
なお、当連結会計年度末受注残高は、810百万円(前年同期比31.6%減)であります。

(2) キャッシュ・フローの状況
現金及び現金同等物につきましては、佐世保重工業株式会社およびその子会社を連結対象としたこともあり前連結会計年度末に比べ23,843百万円増加し、101,263百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、8,172百万円の資金の増加となりました。前連結会計年度末に比べ2,739百万円減少しており、これは主に税金等調整前当期純利益が減少したことなどによるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、881百万円の資金の減少となりました。前連結会計年度末に比べ2,297百万円増加しており、これは主に投資有価証券の取得による支出が減少したことなどによるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、4,892百万円の資金の減少となりました。前連結会計年度末に比べ3,295百万円減少しており、これは主に借入金の返済による支出が増加したことなどによるものであります。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02129] S10055U8)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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