有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10050CE
日野自動車株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)
事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループは「人、そして物の移動を支え、豊かで住みよい世界と未来に貢献する」ことを使命とし、「技術の継承と革新を続け、より高い技術の開発に取組み、世界の人々から信頼される商品やサービスを提供する」ことを基本理念とし、時代の変化を的確に捉え、社会との調和を図り、安全で環境に優しい商品や質の高いサービスを提供するため、積極的な研究開発活動を行っております。
当社の研究開発は、当社を中心に、子会社をはじめとする関係各社との緊密な連携のもとで推進されております。また、基礎研究分野において、技術研究所を中心として環境、安全、材料などの分野における研究開発に取り組んでおります。
当社は、環境や安全に対する取組みに加え、耐久性や燃費などの性能向上、プロダクト・ライフサイクル・コストの低減など、よりよい商品とサービスを世界の人々に提供する為に商品・技術開発を行っております。
セグメントごとの研究開発活動を示すと次のとおりであります。
(日本)
[最近の新製品]
1) 小型バス「日野リエッセⅡ」を改良して、2015年1月13日より発売いたしました。今回の改良では、燃費を向上させ110kW(150PS)エンジン搭載車は2015年燃費基準を達成しました。また客席シートにELR付3点式シートベルトを、補助席にはELR付2点式シートベルトを標準装備とするとともに、リクライニングの標準化、シート形状の改良により安全性と快適性を向上させました。幼児専用車の幼児用シートについてはシートバックの高さおよび厚さ拡大とシート前パイプ部等への保護パッド装着を実施し「幼児専用車の車両安全性向上のためのガイドライン」に対応しました。
今回発売した「日野リエッセⅡ」のうち、110kW(150PS)エンジン搭載のマニュアルトランスミッション車はエコカー減税対象車となり、自動車取得税が60%、自動車重量税が50%の減税となります。
2) モジュール化による市場適格車の第一弾となる中型トラックの新モデルを、2015年1月にインドネシアにおいて発表いたしました。モジュール化新商品は、基幹部品は日本で集中生産し、用途や積荷に合わせた車両へカスタマイズするための周辺部品はお客様に近い現地で調達・生産する設計になっており、これによりお客様の求める商品をより迅速に提供することが可能となります。今後、各地域・市場に適した形でモジュール化商品の導入先を広げてまいります。
[最近の主な成果]
1)新燃料電池システムを搭載したバスを豊田市での営業運行向けに提供
トヨタ自動車㈱と、新しい燃料電池システム「トヨタフューエルセルシステム*1」(以下、TFCS)を搭載した燃料電池バスを開発し、2015年1月9日から豊田市内を走る路線バス「とよたおいでんバス」の営業運行向けに提供しました。
TFCSは、燃料電池技術とハイブリッド技術を融合させ、燃料電池自動車(FCV)「MIRAI(ミライ)」向けに開発したシステムです。今回の燃料電池バスには、出力を高めるためにFCスタック及びモーターなどを2個搭載するほか、高圧水素タンクを8本搭載しています。さらに、外部電源供給(V2H*2)システムは、2013年11月より開始した実証試験等の結果を活かし改良しています。
トヨタ自動車㈱と日野自動車㈱は、燃料電池バスの実用化に向け、公共交通である路線バスの営業運行による実証試験を通じて、燃料電池バスの実用性や有用性を検証し、着実に研究開発を進めていきます。本実証試験は、経済産業省「次世代エネルギー・社会システム実証事業」として採択され「豊田市低炭素社会システム実証プロジェクト」の一環として2010年度から進めている燃料電池バスによる公道走行試験および非常時における外部への電力供給実証の一部であり、豊田市の協力を得て行うものです。
*1 FCスタック、モーター、高圧水素タンク、FC昇圧コンバーター、駆動用バッテリーなどで
構成される
*2 Vehicle to Homeの略。車両からの電力を施設の電気配線を通じて供給するシステムの一般的な
呼称
2)第64回自動車技術会賞「技術開発賞」を受賞
中小型ディーゼル車用の排出ガス後処理システム「新DPR」の開発において、第64回自動車技術会賞「技術開発賞」(主催:公益社団法人自動車技術会)を受賞しました。
2010年(ポスト新長期)排出ガス規制に適合した「日野レンジャー」、「日野デュトロ」など日野の中小型車に搭載されている「尿素水を必要としないNOx、PM同時低減システム」である「新DPR」は、車両走行用の燃料である軽油を用いてNOxを低減し、PMはフィルターによって捕集することでNOxとPMを同時に低減させます。「尿素SCR+PM捕集フィルター」のシステムに対し、尿素水を使用しないため、尿素水にかかわる費用が不要で、補給の手間もない等高い経済性、利便性を実現しています。また尿素水タンクやSCR触媒等も不要なためコンパクトで軽量なシステムとなっており、スペースや重量で制約の多い中小型ディーゼル車でも広汎な架装に対応することが可能で、お客様から高い評価を得ています。
以上、当連結会計年度の「日本」セグメントの研究開発費の総額は、501億42百万円であります。
(アジア)
該当事項はありません。
(その他)
該当事項はありません。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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