東京ラヂエーター製造株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)

トラックを中心とした商用車、乗用車及び産業・建設機械部品が主力製品であり、その中でも地球環境保全関連部品が多数あります。
当社は、地球環境保全への対応が企業に与えられた最重要課題であると認識し、世界の法規規制、市場動向及び顧客ニーズに適合した製品開発を行い、環境にやさしく、豊かな社会の発展に貢献する活動を行っています。
世界的に環境に対する規制が厳しくなる中で、環境保全に重要な役割を果たすディーゼルエンジン排出ガス規制強化及び燃費向上に対応する為のEGRクーラ、インタークーラ、SCRタンク(尿素水タンク)の高性能化、信頼性の向上、コスト低減の実現、及びHEVやガソリンエンジンの燃費向上に対応する為のEGRクーラの小型・高性能化を実現し、国内及び海外の顧客に採用していただいております。
今後の環境規制の更なる強化と燃費向上を両立させる技術開発は、基盤技術としての伝熱解析、構造解析、流体解析等に加え、当社製品群を中心とした熱マネージメントによる冷却システム開発に取り組み、冷却システムでの最適化提案を可能とするシミュレーション技術と実験評価技術の向上を図り、地球環境保全に積極的に取り組んで参ります。
また、市場拡大余地の大きい中国・新興国向けについても市場のニーズを調査しグローバルベンチマークの下、原価低減に取り組み、現地最適仕様化した製品を積極的に提案して参ります。
なお、当連結会計年度における研究開発は主に熱交換器関係で、金額は1億14百万円(日本セグメント)であります。