有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1004Y69
マツダ株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)
事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループは、「“Zoom-Zoom”(ズーム・ズーム:子供の時に感じた動くことへの感動)」に体現されるマツダのブランド価値を、さらに進化・向上して行く技術開発長期ビジョンとして2007年に「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言」を策定しました。これは「走る歓び」と「優れた環境・安全性能」を、限られたマーケットや限られたお客様だけでなく、すべてのお客様に提供することを宣言したものです。
また、お客様のニーズに応えるための「多様化」と、効率化のための「共通化」という相反する課題を、単にベストバランスを探るのではなく、ブレークスルーによって高次元で両立させることを狙いとする「モノ造り革新」により、商品競争力の向上と開発・生産効率の向上の高い次元での両立に取り組んでいます。
セグメントごとの研究開発体制は、日本では「本社R&D部門」と「マツダR&Dセンター横浜」にて新商品の企画・デザイン・設計・実験研究、並びに新技術の先行研究を行っています。海外では、北米は米国の「マツダモーターオブアメリカ, Inc.」、欧州はドイツの「マツダモーターヨーロッパGmbH」、その他の地域は中国の「マツダ(中国)企業管理有限公司」の各R&D部門と連携し、それぞれの市場特性に適合した商品の研究開発に取り組んでいます。
当連結会計年度の新商品は、新型「デミオ」及び新型「CX-3」です。
新型「デミオ」は、新世代技術「SKYACTIV技術」(*1)と新デザインテーマ「魂動(こどう)」を全面的に採用した新世代商品の第4弾となるコンパクトカーです。“車の価値はボディサイズに比例する”という既成概念を打ち破ることを目指して開発され、あらゆる領域での品質を徹底的に追求し、「CX-5」以降の新世代商品で一貫して培ってきた新しいマツダの技術やデザインの考え方のすべてをコンパクトなボディに凝縮させました。
新型「CX-3」は、新世代商品の第5弾となるコンパクトクロスオーバーSUVです。都会での街乗りからアウトドアまでシーンを問わずお客様の創造的なライフスタイルをサポートすることを目指して開発され、圧倒的に上質かつ洗練されたデザインとお客様の使いやすさを追求したパッケージング、マツダが一貫して追求する意のままの走りなど、人がクルマに求める本質的な価値を高次元で融合させました。
新型「デミオ」と新型「CX-3」には、新たに開発した小排気量クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」を搭載しています。「SKYACTIV-D 1.5」は、高価なNOx後処理装置なしで高い環境性能を実現しながら、2.5Lガソリンエンジン並みのトルクフルな走りと高回転までリニアに加速する優れた動力性能を実現したエンジンです。アイドリングストップ技術「i-stop(アイ・ストップ)」、減速エネルギー回生システム「i-ELOOP(アイ・イーループ)」と高効率トランスミッション「SKYACTIV-DRIVE」や「SKYACTIV-MT」と組み合わせることにより、「走る歓び」の実現とともにハイブリッド車、軽自動車を除く、内燃機関搭載車として最高のモード燃費(*2)と大幅な実用燃費の改善を図り、すべてのお客様に「走る歓び」と「優れた環境・安全性能」をお届けするという「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言」の実現を目指しています。
また、日本市場向けの新型「CX-3」に搭載される「SKYACTIV-D 1.5」には、ディーゼルエンジンのノック音を大幅に低減する「ナチュラル・サウンド・スムーザー」を採用しております。これは、ノック音の発生原因となるピストンの振動を吸収することにより、発進時などで聞こえやすいノック音を抑制する世界初の技術です。これにより走行時の静粛性を高めるとともに、エンジン音質の向上を実現しています。
安全技術面では、LEDアレイ方式グレアフリー(防眩)ハイビームを備えた新世代ヘッドランプ「アダプティブ・LED・ヘッドライト」を開発し、「アテンザ」、「CX-5」に搭載しました。これは、LEDによるハイビームの光源を4つのブロックに分割し、個別に点消灯することを可能としたもので、対向車や先行車のドライバーを眩惑させることなく、常時ハイビームでの走行を可能とした技術です。
マツダは、2006年から「モノ造り革新」に取り組んできました。これは、生産プロセスに留まらず、開発や購買を横断する全社的な構造改革活動です。現在までに、開発効率化30%以上、生産設備投資改善20%以上を達成し、高性能かつトレンドに合った商品の効率的な開発や、タイムリーな市場導入、売れ筋商品の急変などの環境変化に柔軟に対応できる高効率な生産体制を構築するなど、「SKYACTIV技術」を搭載した商品の開発及び導入のみならず、経営面でも多大な成果を収めています。
当連結会計年度の研究開発費の総額は1,084億円で、セグメントごとの研究開発費は、日本は1,041億円、北米は17億円、欧州は20億円、その他の地域は6億円であります。なお、当社のセグメントは、生産・販売の管理体制を基礎とした地域別のセグメントから構成されており、研究開発活動の大部分を日本セグメントで行っているため、セグメントごとの研究開発活動の状況につきましては、記載を省略しております。
(*1)「SKYACTIV技術」とは、「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言」に基づいて、「走る歓び」と「優れた環境・安全性能」を高次元で両立することを目標に開発したエンジン(ガソリン・ディーゼル)、トランスミッション、ボディ、シャシーなどの新世代技術の総称。
(*2)JC08モード燃費。SKYACTIV-D搭載デミオ6MT車。
また、お客様のニーズに応えるための「多様化」と、効率化のための「共通化」という相反する課題を、単にベストバランスを探るのではなく、ブレークスルーによって高次元で両立させることを狙いとする「モノ造り革新」により、商品競争力の向上と開発・生産効率の向上の高い次元での両立に取り組んでいます。
セグメントごとの研究開発体制は、日本では「本社R&D部門」と「マツダR&Dセンター横浜」にて新商品の企画・デザイン・設計・実験研究、並びに新技術の先行研究を行っています。海外では、北米は米国の「マツダモーターオブアメリカ, Inc.」、欧州はドイツの「マツダモーターヨーロッパGmbH」、その他の地域は中国の「マツダ(中国)企業管理有限公司」の各R&D部門と連携し、それぞれの市場特性に適合した商品の研究開発に取り組んでいます。
当連結会計年度の新商品は、新型「デミオ」及び新型「CX-3」です。
新型「デミオ」は、新世代技術「SKYACTIV技術」(*1)と新デザインテーマ「魂動(こどう)」を全面的に採用した新世代商品の第4弾となるコンパクトカーです。“車の価値はボディサイズに比例する”という既成概念を打ち破ることを目指して開発され、あらゆる領域での品質を徹底的に追求し、「CX-5」以降の新世代商品で一貫して培ってきた新しいマツダの技術やデザインの考え方のすべてをコンパクトなボディに凝縮させました。
新型「CX-3」は、新世代商品の第5弾となるコンパクトクロスオーバーSUVです。都会での街乗りからアウトドアまでシーンを問わずお客様の創造的なライフスタイルをサポートすることを目指して開発され、圧倒的に上質かつ洗練されたデザインとお客様の使いやすさを追求したパッケージング、マツダが一貫して追求する意のままの走りなど、人がクルマに求める本質的な価値を高次元で融合させました。
新型「デミオ」と新型「CX-3」には、新たに開発した小排気量クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」を搭載しています。「SKYACTIV-D 1.5」は、高価なNOx後処理装置なしで高い環境性能を実現しながら、2.5Lガソリンエンジン並みのトルクフルな走りと高回転までリニアに加速する優れた動力性能を実現したエンジンです。アイドリングストップ技術「i-stop(アイ・ストップ)」、減速エネルギー回生システム「i-ELOOP(アイ・イーループ)」と高効率トランスミッション「SKYACTIV-DRIVE」や「SKYACTIV-MT」と組み合わせることにより、「走る歓び」の実現とともにハイブリッド車、軽自動車を除く、内燃機関搭載車として最高のモード燃費(*2)と大幅な実用燃費の改善を図り、すべてのお客様に「走る歓び」と「優れた環境・安全性能」をお届けするという「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言」の実現を目指しています。
また、日本市場向けの新型「CX-3」に搭載される「SKYACTIV-D 1.5」には、ディーゼルエンジンのノック音を大幅に低減する「ナチュラル・サウンド・スムーザー」を採用しております。これは、ノック音の発生原因となるピストンの振動を吸収することにより、発進時などで聞こえやすいノック音を抑制する世界初の技術です。これにより走行時の静粛性を高めるとともに、エンジン音質の向上を実現しています。
安全技術面では、LEDアレイ方式グレアフリー(防眩)ハイビームを備えた新世代ヘッドランプ「アダプティブ・LED・ヘッドライト」を開発し、「アテンザ」、「CX-5」に搭載しました。これは、LEDによるハイビームの光源を4つのブロックに分割し、個別に点消灯することを可能としたもので、対向車や先行車のドライバーを眩惑させることなく、常時ハイビームでの走行を可能とした技術です。
マツダは、2006年から「モノ造り革新」に取り組んできました。これは、生産プロセスに留まらず、開発や購買を横断する全社的な構造改革活動です。現在までに、開発効率化30%以上、生産設備投資改善20%以上を達成し、高性能かつトレンドに合った商品の効率的な開発や、タイムリーな市場導入、売れ筋商品の急変などの環境変化に柔軟に対応できる高効率な生産体制を構築するなど、「SKYACTIV技術」を搭載した商品の開発及び導入のみならず、経営面でも多大な成果を収めています。
当連結会計年度の研究開発費の総額は1,084億円で、セグメントごとの研究開発費は、日本は1,041億円、北米は17億円、欧州は20億円、その他の地域は6億円であります。なお、当社のセグメントは、生産・販売の管理体制を基礎とした地域別のセグメントから構成されており、研究開発活動の大部分を日本セグメントで行っているため、セグメントごとの研究開発活動の状況につきましては、記載を省略しております。
(*1)「SKYACTIV技術」とは、「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言」に基づいて、「走る歓び」と「優れた環境・安全性能」を高次元で両立することを目標に開発したエンジン(ガソリン・ディーゼル)、トランスミッション、ボディ、シャシーなどの新世代技術の総称。
(*2)JC08モード燃費。SKYACTIV-D搭載デミオ6MT車。
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