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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10056ZD

有価証券報告書抜粋 武蔵精密工業株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループは、世界に信頼されるムサシブランド商品の創造と提供を、長期ビジョン「ムサシ・グローバル・ビジョン2020」の主題として掲げ、独創的な商品開発と技術開発に取り組み、各四輪車メーカー、二輪車メーカー、汎用機メーカーと緊密に連携し、足廻り系商品・エンジン系商品・駆動系商品を重点領域として、ニーズを先取り出来る提案型の開発を推進しております。
研究開発活動は、当社および国内子会社の九州武蔵精密㈱が推進し、当連結会計年度における研究開発費は1,880百万円であり、主な成果は次のとおりであります。
6-1.商品開発
当連結会計年度においては、顧客の省燃費化ニーズがますます高まる中、当社が誇る小型・軽量化技術を活用したオリジナル商品を国内主要メーカーはもとより海外メーカーへも拡販し、新規顧客獲得に向けた提案力強化を図ってまいりました。またこれらを構成する材料や構成部品をグローバルに調達することで、お客様のニーズに合った地域で競争力の高い商品を提供する最適生産体制構築に注力し、今後も、更なるユニーク商品・技術に満ちた自社開発商品を、グローバルで拡大し続ける市場へ積極的に提案してまいります。
①駆動系商品開発
デファレンシャルにおいては、当社の小型・高精度ベベルギヤを適用し、従来比10%ウェイトダウンとなる軽量デファレンシャルアッセンブリィの量産開発および適用拡大を図っております。当連結会計年度におきましては、自動車排気量ごとに量産開発を行っておりました軽量デファレンシャルアッセンブリィの全シリーズ化を完了いたしました。また、海外顧客向けデフアッセンブリィについても提案・拡販活動を強化し、着実に受注へと繋げております。今後も軽量化開発および現地調達化開発を継続的に行い、新規受注に向けた拡販活動を継続してまいります。
プラネタリィギヤにおいては、日本で培ったノウハウを各海外拠点へ水平展開し、日本同等の品質を確保した競争力の高いプラネタリィアッセンブリィの量産を開始し、今後は当社の生産技術力を活かした拡販活動を展開してまいります。
②エンジン系商品開発
今後も継続した広がりが考えられる環境対応エンジンに対応した、高精度な加工面性状を低価格で実現する加工法方案を構築し、一部のカムシャフト量産品に適用を開始するなど、今後の事業拡大に向けた競争力の強化に取り組んでおります。同時にエンジン構造の進化への対応や顧客への仕様提案力を強化すべく、新技術の開発も継続して行ってまいります。
③足廻り系商品開発
主要客先の機種開発に対し仕様提案から設計・評価までを一貫して行い、世界の各拠点で当社開発の小型ボールジョイントが適用され、軽量化に貢献しております。今後も更なる軽量化デザインの提案や現地鋼材を活用した仕様・製法の開発・評価を実施し、現地リソースを活用しながら、グローバル展開を推進してまいります。
④二輪商品開発
世界シェア№1として蓄積した設計・加工技術を活かし、海外顧客向けへ積極的な提案・拡販活動を行っております。特に最大市場である新興国向けのスクーター、モーターサイクル用の新商品開発を強力に推進し、今後の新規受注に向けて展開しております。
6-2.先進技術研究
要素技術研究の領域においては、トライボロジーをベースとした技術に基づく表面改質技術の研究開発を産学共同で推進しております。
また、ハイブリッド車や電気自動車、電動パーソナルモビリティー向けの独自な電動ユニットの研究を推進するとともに、研究開発要員の最適配置、試験・計測機器の導入、最新のシミュレーション技術、構造解析技術の活用による技術レベルの向上と効率化を実施しております。
6-3.生産技術開発
①加工技術開発
加工領域においては、自社ブランド商品の現地調達化に向けた最適工程設計の確立を図り、デファレンシャルにおいては、現地の特性を生かした工程設計や現地設備の活用を強力に推し進めております。プラネタリィアッセンブリィにおいても特殊表面処理の現地立上げ等を行い、グローバル供給体制を確立、各極で量産を開始しております。足廻り系商品においては、当社オリジナル技術により塑型精度を高めることで加工工程廃止を実現し、構成部品の現地開発も推し進めることでコスト低減に努めております。
②塑型技術開発
塑型領域においては、長軸ベベルギヤとリングギヤの製法特許を取得し、この製法により新機構トランスミッション用部品の大幅な原価低減を達成することができました。今後、グローバルでの本製法の量産展開に向け更に強力に推進してまいります。
③二輪生産技術開発
二輪・汎用においても四輪と同様、一貫生産技術の更なる進化とモジュール受注に向けた技術開発を推進しております。拡大する二輪コミューター市場を背景に、冷間及び熱間鍛造技術を更に進化させ、シェービング工程廃止、レース工程削減、歯面仕上げ工程削減等を進めております。今後も四輪生産技術とのシナジー効果を最大限活用し、二輪部品生産技術の更なる進化を追及してまいります。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02237] S10056ZD)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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