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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10052HT

有価証券報告書抜粋 株式会社 島津製作所 研究開発活動 (2015年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループの研究開発活動は、主として当社が行っており、当社においては、先端的および基盤的な技術の研究開発、製品化技術の研究開発を総合的、有機的に連携させ、運営しています。すなわち、ライフサイエンステクノロジー、ナノテクノロジーなどの先端技術研究活動の成果を生かし、基盤事業としての計測機器事業、医用機器事業、航空機器事業、産業機器事業に対する新製品開発を推進しています。
また、子会社においては、独自に研究開発を行うほか、欧州および中国の研究開発子会社において次世代の当社製品の核となる基盤要素技術の研究開発を行うなど積極的な研究開発に取組んでいます。
なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、97億8千6百万円であります。セグメントで見ますと、計測機器事業では44億7千1百万円、医用機器事業では18億8千7百万円、航空機器事業では7億2千3百万円、産業機器事業では6億2千万円であり、その他の事業では5千4百万円であります。また、上記事業区分に配賦しない基礎的研究費等は20億2千9百万円であります。
当連結会計年度における主要な研究開発活動にはつぎのものがあります。


計測機器事業では、クロマト分析・質量分析装置、バイオ関連解析装置、光・X線分析装置、環境計測装置、試験検査・測定機器、光学デバイス・レーザ機器などの開発に注力しています。クロマト分析・質量分析装置として、PCからではなく装置側で試料のセットから分析開始までを設定し、スマートデバイスで分析状況を確認することもできる、一体型高速液体クロマトグラフを開発しました。また、成分ごとに最適な測定時間を自動設定することで、多成分一斉分析でも超高感度測定を可能とした、トリプル四重極型ガスクロマトグラフ質量分析計を開発しました。さらに、液体と気体の双方の性質を持つ超臨界流体を移動相に用いることで、高速・高分離での多成分一斉分析を可能とした超臨界流体抽出クロマトグラフシステムを開発しました。さらに、サンプルをセットするだけで前処理までを全自動で行い、臨床研究におけるより安全で迅速簡便かつ高い精度のワークフローを可能としたLC/MS用の全自動前処理装置を開発しました。光・X線分析装置として、すべてのビーム電流条件で高い空間分解能が得られるFE電子光学系の搭載により、世界最高水準の感度と空間分解能を両立した電子線マイクロアナライザを開発しました。光学デバイス・レーザ機器として、GaN系半導体レーザをベースとし、光学機器精密組み立て技術、高耐性コーティング技術、光多重化技術を活用することで、当社従来比16倍の輝度でφ100μmの極小スポットサイズを実現した10W出力ファイバー結合型高輝度青色半導体レーザを開発しました。金属への吸収率が高い450nmの短波長を用いており加工分野への応用に適しています。また、高分解能な駆動機構の採用により、摺動部の磨耗がなく、当社従来機比10倍となる高速波長移動を可能としたモノクロメータを開発しました。さらに、装置本体のスイッチにより起動・停止・リセット操作も可能です。また、新規開発の光学系、高感度検出器、アルゴリズムの採用により、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABSを99%以上の高精度で識別・選別可能な樹脂識別装置を開発しました。照射光として中赤外光を採用したため、着色剤や添加剤の影響を受けず、黒色などの濃色を含む樹脂も識別可能です。


医用機器事業では、X線テレビ・撮影システム、血管撮影システム、PET/CTシステムなどの開発に注力しています。X線テレビ・撮影システムとして、X線高電圧装置の操作卓とDR装置の操作部を一体化することで、X線撮影条件と画像処理パラメータを撮影プロトコルとして一元管理可能な一般撮影システムを開発しました。また、種類の異なるX線を照射し骨の吸収率差を測定することで高精度骨密度測定できる、X線テレビシステム用骨密度測定アプリケーションを開発しました。血管撮影システムとして、動き追跡型のノイズ抑制処理を可能とした新画像処理エンジンの搭載により、低線量での高画質撮影が可能な血管撮影システムを開発しました。PET/CTシステムとして、新規開発の高感度・高解像度小型センサーの搭載により、これまでの全身用PET/CT装置では診断が難しかった早期の乳がんの診断を可能とした、乳房専用PET装置を開発しました。検出器ホールに乳房を入れるだけで乳房を圧迫することなく検査することが可能です。その他システムとして、脳表面の活動状況のリアルタイム可視化により、うつ病の鑑別診断補助や、脳卒中の回復期のリハビリテーションの訓練効果の客観的評価などに活用可能な近赤外イメージング装置を開発しました。


航空機器事業では、航空機搭載機器などの開発に注力しています。民間航空機向けの補助動力装置の空気取り入れ口の扉を開閉するアクチュエータなどの開発を行っています。


産業機器事業では、産業機械、油圧機器などの開発に注力しています。産業機械として、多重ドラックポンプ段の採用により、磁気軸受とセラミック玉軸受組合せ方式としては業界最高レベルの高背圧と高い水素圧縮比を両立した、ポンプ・コントローラを一体化したターボ分子ポンプを開発しました。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02265] S10052HT)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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