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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10054P3

有価証券報告書抜粋 株式会社ニコン 研究開発活動 (2015年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


当社グループでは、各事業部門の開発担当部門がコアテクノロジー本部と連携しながら研究開発を推進しております。
「光利用技術」と「精密技術」の2つの中核技術を基軸に、デジタル技術や制御技術、情報通信技術など、多彩な技術をクロスオーバーすることで、要素技術開発から商品開発、生産技術開発に至るまで上記体制の下に積極的な研究開発活動に取り組んでおり、当連結会計年度の研究開発費は667億30百万円でありました。
当連結会計年度における主な開発状況は次のとおりであります。

① 精機事業
半導体装置事業においては、ArFスキャナー「NSR-S322F」を開発しました。重ね合わせ精度とスループットを向上させ、最先端のArF液浸スキャナーとの併用を最適化しました。また、ウェハサイズ大型化に対応した450mm露光装置の出荷に向けた開発を進めました。
FPD露光装置事業においては、更なる高精細・高生産性を追求し、高精細大型パネルの生産に最適な露光装置「FX-86S2」及び「FX-86SH2」を開発しました。両装置において露光シーケンスを刷新し、高タクトタイムを実現するとともに、「FX-86SH2」においては投影レンズの調整機構やオートフォーカスシステムを新たにし、2.2マイクロメートルの高解像度を達成しながら広い実用焦点深度も確保しています。
なお、当事業に係る研究開発費の金額は206億19百万円であります。

② 映像事業
レンズ交換式デジタルカメラでは、高い鮮鋭感と豊かな階調性を誇るFXフォーマットデジタル一眼レフカメラ「ニコンD810」を開発しました。有効画素数3635万画素を実現し、ISO 64という低いベース感度からダイナミックレンジが広い、新開発のニコンFXフォーマットCMOSセンサーを搭載しました。また高感度ノイズ低減性能やオートホワイトバランス精度の向上、鮮鋭感が高くなめらかなフルHD動画(1920×1080/60p)撮影に対応した画像処理エンジン「EXPEED 4」、及び、的確に撮影者の意図を画づくりに反映できる新しい「ピクチャーコントロールシステム」を採用しています。これらが密接に結び付くことで、様々なシーンで豊かな階調表現、優れた色再現性を実現し、高品位な画づくりを可能にしています。
交換レンズでは、ニコンFXフォーマット対応の望遠単焦点レンズ「AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR」を開発しました。「NIKKOR」レンズ初のPF(Phase Fresnel:位相フレネル)レンズの採用により、従来製品と比較して大幅な軽量・小型化を実現しています。また、4.5段分の手ブレ補正効果を発揮するVR機構に加え、スポーツなど動きの激しい被写体の撮影に有効なVRモード「スポーツモード」を搭載しました。
コンパクトデジタルカメラでは、2000mm相当の超望遠ズームを搭載した多機能モデルの「COOLPIX P900」を開発しました。光学83倍のNIKKORレンズを搭載し、広角24mm相当から超望遠2000mm相当(35mm判換算の焦点距離)の撮影画角をカバーしており、幅広い撮影シーンに対応します。レンズは、一眼レフカメラ用交換レンズにも使用されている、スーパーED(特殊低分散)レンズを採用し、コンパクトボディーながらも高い描写性能を実現しました。暗いシーンに強い裏面照射型CMOSセンサーと新開発のデュアル検知光学VR機能との相乗効果で、薄暗い室内や超望遠写真も、すみずみまで美しく描写します。
なお、当事業に係る研究開発費は256億74百万円でありました。


③ インストルメンツ事業
マイクロスコープ・ソリューション事業においては、ナノメートルレベルの動態観察に対応した超解像顕微鏡「N-STORM」の新製品として、「N-STORM 4.0」を開発しました。
「N-STORM 4.0」は、撮像速度を従来比約10倍に向上させることで、観察対象の動態を約20nmの解像度で撮像できるようになり、従来の「N-STORM」では取得困難であったミトコンドリアの分裂・結合のような生命現象を超解像イメージングで取得できます。また、撮像時のレーザー照射方式を改良し、撮像フレーム数を増やすことで、より高精度で鮮明な画像の構築を可能としました。
産業機器事業においては、複雑な形状を高速に高精度で測定でき、コストパフォーマンスに優れた高精度非接触センサー3D計測システム「HN-C3030」を開発しました。非接触式三次元測定機としては世界最高レベルの精度を実現するとともに、高速デジタル変換処理により、毎秒約120,000点の高スピードで被検物の表面点群のデータを大量に取得することで、面全体の形状、うねり、摩耗、変形、微小な凹凸などの解析を短時間で詳細に行います。また、歯車の専門的な解析用に専用のアプリケーションソフトも開発しました。
なお、当事業に係る研究開発費の金額は51億39百万円であります。

④ その他の事業
その他の事業に係る研究開発費の金額は152億98百万円であります。

(注)事業別に記載している研究開発費には、内部消去額を含んでおります。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02271] S10054P3)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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