株式会社セコニック 研究開発活動 (2015年3月期)

当社グループは全社の事業戦略に基づいて長期の開発計画を立て、それに沿って各開発、設計部門において新製品の開発を進めております。
なお、当連結会計年度に支出した研究開発費の総額は342百万円であり、主として光学電子情報機器事業についてのものであります。

セグメントごとの研究開発活動を示すと次のとおりであります。
○光学電子情報機器
・露出計部門
蛍光灯、LED光源、HMIなどの照明下においても正確な色温度等の光計測を実現する新製品の開発を進めていましたが、昨年9月にドイツのケルンで開催された世界最大のカメラ関連展示会「フォトキナ ワールド・オブ・イメージング 2014」に世界初フラッシュ光測定を可能にした分光センサー方式のカラーメーター「スペクトロマスター C-700シリーズ」を出展し、大きな注目を集めました。昨年12月には写真用途向けC-700を、本年4月には工業用途向けのC-7000を発売し高い評価を頂いております。また本開発に関連し特許2件を出願しています。

・入力機器部門
マークシートの読み取り装置であるOMRは、イメージ読み取り機能を追加することで記述式採点も可能な新機種が東京都立高校入試に導入され、読み取り精度や各種機能などを高く評価頂いております。
また、受託開発案件として高い読み取り率、信頼性を誇る小型マークシート端末の開発を完了させ、本年4月から量産開始を致しました。

・監視カメラ部門
需要が高まっているセキュリティ関連製品の監視カメラにおいては、同部門の主力ジャンルであるアナログCCTVカメラにおいて業界最高峰の解像度を誇る700TVLシリーズをさらに水平展開し、低照度対応のIR-LED搭載やIP66防水仕様など新モデル10機種以上を開発し発売開始している状況です。
また、アナログカメラに加え新ジャンルとしてIPカメラの開発も進めており、順次リリースして行く予定です。

・粘度計部門
当社の粘度計は幅広い分野のお客様に高い評価を頂いております。昨年は入念なマーケティング活動を通じて中国市場へインライン機を導入し、本格的なグローバル展開を果たしました。
また、装置組み込み用粘度計についても、価格を抑えた製品で1号機の導入を実現し、今後の拡充を推進してまいります。