有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1005173
株式会社 トプコン 研究開発活動 (2015年3月期)
経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループは、世界市場におけるVOC(Voice Of Customer、顧客の声)を捉え、本社研究部門、技術部門、並びに米国連結子会社であるTopcon Positioning Systems, Inc.及びTopcon Medical Laser Systems, Inc.の各技術部門等で、積極的な研究開発活動を行なっております。また、新技術の早期確立のために、内外の外部研究機関との交流を活発に行なっております。特に広帯域波長に対応できる光学技術、GNSS(Global Navigation Satellite System)技術、OCT(Optical Coherence Tomography)技術、画像処理技術等をコアコンピタンスとして研究開発に注力し、各事業分野における技術アドバンテージの強化を目指しております。
当年度におけるグループ全体の研究開発費は、10,677百万円(前年度比+16.3%の増加)であり、セグメント毎の研究目的、研究成果、及び研究開発費は次のとおりであります。
当年度における研究成果は次のとおりであり、当セグメントに係わる研究開発費は、2,472百万円であります。
・BIM(Building Information Modeling)からCIM(Construction Information Modeling)まで広範囲な作業をカバーするマルチレンジスキャナーGLS-2000を発売いたしました。スキャン作業の全ての過程で効率化を追求し、ストレスの無いスムーズな作業、高速化を実現いたしました。直感的操作のオンボードソフトウェアを搭載、またその場でスキャンデータの確認ができ、パソコンを常時携帯する必要性をなくしました。低ノイズと高精度を両立させ更に進化した“Precise Scan Technology II”を搭載し、驚くほどノイズの少ないデータは、後処理の効率化に大きく貢献します。またトータルステーションで馴染みのある器械点・後視点法をレーザースキャナーでサポートしており、測量機メーカートプコンならではの機能を含めた3種類のレジストレーションで現場作業が行えます。
・デジタルステレオ画像から簡単に3Dモデルを作成できるImage Masterシリーズに新たにUAS(Unmanned Aerial System)版を開発し、ラインナップを拡充いたしました。Image Master UASは、近年多方面で注目を浴びているUASにより広範囲のエリアを連続したステレオ写真として撮影された画像から、3D地形モデルを作成することができる機能を有しています。また、新開発の画像解析エンジンにより、UASにより得られたデジタルステレオ画像を自動で標定し、大量の空撮画像を自動解析することを可能としました。併せてUASの飛行計画策定に必要な撮影条件を算出するImage Master Plannerや、現場で撮影した画像の良否判断を即座に行うためのソフトウェアImage Master UAS Loggerを付属し、UASの作業を広くサポートしています。
・Mobile Survey System IP-S3 HD1を発売いたしました。IP-S3 HD1はGNSS、レーザースキャナー、360°デジタルカメラおよびIMU(Inertial Measurement Unit)から構成される製品です。車載走行することにより走行ルート周辺の形状を3D点群として表現することが可能です。当社従来製品に比べ1/2のコンパクト化を実現すると共に5倍の点群密度のデータを取得することを可能としました。また、業界初のプレイバック機能を新たに搭載し、計測直後にデータの取得具合を閲覧でき、計測作業の良否判断が現場で迅速に行えるようになりました。
・下水道の配管敷設作業の基準勾配を設定できるパイプレーザーTP-L5を発売いたしました。TP-L5シリーズでは世界初となる半導体グリーンレーザーを採用し、従来比4倍以上の長寿命と高い視認性を両立させました。また、クラス最高の防水性能IPX8により、5mの深さの水に24時間浸しても水が浸入しない性能を誇り、敷設作業における夜間の大雨による浸水にも耐える堅牢さを備えました。
・GNSSレベルZ-Plusを発売いたしました。Z-Plusは固定局LZ-P5と移動局LZ-R5から構成され、LZ-P5より投光されたレーザー光をLZ-R5で受光することにより、RTK-GPS(Realtime Kinematic GPS)の高さ方向の精度を向上させることが出来る画期的な機能を有します。高さ精度の補完には独自のLazer Zone技術を搭載しています。また、追加でネットワーク型RTK-GPS観測対応のレーザーゾーントランスミッターLZ-T5を発売いたしました。ネットワーク型RTK-GPSに対応することで、GNSSを搭載しない固定局LZ-T5を利用することができ、機器導入時のイニシャルコストを抑えることが可能となりました。
・ロングレンジ・ノンプリズム・トータルステーションGPT-3500LN/LNWを海外向けに発売いたしました。小型のノンプリズム・トータルステーションにパルス方式のノンプリズムEDMを搭載し、2,000mのロングレンジノンプリズム測距機能を搭載しました。海外での大規模なマイニング現場等では長距離をノンプリズムで測定する需要が潜在的にあり、こうした要望にお応え出来る製品です。
当年度における研究成果は次のとおりであり、当セグメントに係わる研究開発費は、4,918百万円であります。
・当社GNSSのフラグシップモデルとして基準局用受信機のNET-G5を発売いたしました。Vanguard Technologyの搭載によって、452ユニバーサルチャンネルでの受信が可能となり、農業分野での応用が一般化されているL-BAND受信はもとより、Galileo (EU)およびBeidou(中国)、QZSS(準天頂,日本)といった新測位システムの受信にも対応しています。安定した基準点ネットワークの構築がTopNETとのシームレスな融合を可能にします。また次世代RTK移動局用受信機のGCX-2を発売いたしました。超小型軽量、Bluetooth内蔵のオールインワン2周波受信機がユーザーの利便性を高め、作業効率化を進めます。
・ウェブ・クラウドコンピューティングの開発強化の一環として、クラウドベースソリューションソフトウェアのMAGNET Suite (Office, Field, Enterprise)の開発を継続しておこなっております。予算管理、プロジェクトの進捗管理、作業現場のリアルタイム管理により、ユーザーの生産性の向上を実現します。当年度新たにLN-100(Layout Navigator)用MAGNET Constructを発売いたしました。Android版ソフトウェアの簡易的機能によりユーザーの操作性が格段にアップします。今後はMAGNET Constructを弊社製品のロボティック・トータルステーションやGNSS受信機への拡張を目指します。またAuto Desk社との提携により、MAGNETとAutoCADとのシームレスな連携を可能としました(Topcon Exchange for AutoCAD)。今後も現場管理や情報通信型ソリューションを追及されるユーザーへ更なる生産性の向上を提供できるよう、ウェブ・クラウドコンピューティングの開発強化を推進していきます。
・土木建設企業向け現場管理ウェブアプリケーションサービス Sitelink3D(モバイル端末対応)を発売いたしました。Sitelink3Dは当社MCのフラグシップである3DMCシステムから、作業進捗状況を施工者や現場監督、他の現場作業者へリアルタイムで共有するだけでなく、現場作業の状況に応じて作業工程の見直しや再見積もり、再発注といった業務を時間軸上で管理運営できるウェブアプリケーションサービスです。モバイル端末対応によりユーザーの利便性・生産性の更なる向上を実現します。
・精密農業分野ではトラクタの全自動ステアリングもしくはガイダンスシステムの製品ポートフォリオを強化するために、新たにX25 というコンソールユニット(トラクタに搭載するコンピュータディスプレイ)を発売いたしました。この中型サイズのコンソールユニットは既存のラインアップを補完し、アフターマーケットのみならずOEM事業向けの共通プラットフォームとして全てのユーザーニーズへの対応が可能となりました。新たに発売された電子制御ユニット(ECU)Apolloは、農地での厳しい環境に耐えうる堅牢性とその高い汎用性から様々な農機のアプリケーションコントロールに優れており、今後OEM事業向けのモジュールとして大きく期待されています。
また当年度はウェブアプリケーションサービスの開発にも着手しており、精密農業の多角化を支援するソフトウェアアプリケーションHorizon Agを発売いたしました。土木測量分野で成功したMAGNETサービスとの融合、さらには農業作物のIT管理を提供するSGISソフトウェアへ応用することで、情報化精密農業時代へ向けたサービスを引き続き提供して参ります。
当年度における研究成果は次のとおりであり、当セグメントに係わる研究開発費は、2,925百万円であります。
・従来に比べ患者さんの疼痛を軽減し高い評価を受けている眼科用パターンレーザ光凝固装置PASCALシリーズ に、白内障などの中間透光体に混濁がある場合に影響を受け難い638nmの赤色レーザを装備したモデルSynthesis TwinStarを追加ラインナップいたしました。Synthesis TwinStarは黄色577nmと赤色638nmの2色のレーザを搭載し、光凝固治療に貢献します。PASCALシリーズは、黄色又は緑色の単色レーザ搭載モデル、黄色+赤色の2色のレーザを搭載したモデルの計3種類から選択いただけます。他のPASCALシリーズと同様に、Synthesis TwinStarも次の照射スポットへ瞬時に誘導することができ、パルス間隔1msec以下の高速パターン形成と従来型レーザで出力の際に生じるエネルギームラを軽減できます。また、設定可能なスポット径に対して、それぞれ独立した個別のファイバーを採用することにより、すべてのスポット径で深い焦点深度を確保することが可能となり、均一で鮮鋭なエッジの照射痕をパターン内すべてのポイントで実現します。
・ノンコンタクトタイプトノメーター CT-800を発売いたしました。当社従来機種(CT-80)に比べ約22%軽量化し、上下動操作を電動化したことによりコントロールレバーの操作をスムーズに行えます。8.5インチの大きなタッチパネルスクリーンにより画面が見やすく、画面上のアイコンでモード切り替えを簡単に行えます。コントロールレバー操作に使い慣れた検者に、より測定しやすいモデルとして、CT-800は眼科での日常診療や健診での眼圧検査をサポートします。また、角膜圧平後の余分なエアーをカットすることにより測定時のエアーはやわらかく、患者さんの負担を軽減します。LANポートにより、当社眼科支援システムIMAGEnet R4などの眼科データファイリングシステムや電子カルテシステムに簡単に接続できます。
・SS OCT (Swept Source Optical Coherence Tomography)と眼底カメラの複合機である3次元眼底像撮影装置 DRI OCT Triton、及び、SS OCTとカラー眼底撮影/FA (蛍光眼底血管造影眼底撮影)/FAF (自発蛍光眼底撮影)を組み合わせた複合機であるDRI OCT Triton plusを発売いたしました。DRI OCT Tritonシリーズは、OCT撮影の光源に中心波長1μmのSwept Source(波長掃引光源)を用いており、波長1μm帯の高い組織侵達性により、眼底深部の観察や中間透光体に混濁がある場合での観察を容易にします。高品位な波長掃引光源を用いることで断層画像の深さ方向の劣化を低減し、硝子体から網膜・脈絡膜深部まで一枚の断層画像を均質な画質で映し出します。世界最速 100,000A-Scan/ 秒の高速な撮影スピードにより、眼球運動の影響を受けにくい高精細なOCT画像の取得を可能にします。撮影光は完全に不可視光であるため、患者さんが撮影光を目で追うことによる撮影中の位置ずれが発生しにくくなります。ソフトウェアのアルゴリズムの改善(SmarTrackシステム)により、眼底画像からOCT撮影の位置を指定する場合や、経過観察において前回と同じ部位のOCT画像の撮影を行う場合の位置再現性を向上しました。撮影した結果を定量的に評価出来ることがOCTを用いた診察における大きな長所です。この長所をさらに活かす機能として、DRI OCT Tritonにも正常眼データベースを搭載しています。撮影した結果と、当社において蓄積した正常眼データベースを比較することにより、疾患の早期発見を促すよう医師の診断をサポートします。
当年度におけるグループ全体の研究開発費は、10,677百万円(前年度比+16.3%の増加)であり、セグメント毎の研究目的、研究成果、及び研究開発費は次のとおりであります。
(1) スマートインフラ・カンパニー
スマートインフラ・カンパニーは、自社保有技術の高度化・高機能化への研究開発並びに製品開発を鋭意継続すると共に、他に類を見ない高付加価値差異化商品を他社に先駆け市場に投入すべく、新たな技術の研究開発と、そのIT応用に関する研究開発を行なっております。当年度における研究成果は次のとおりであり、当セグメントに係わる研究開発費は、2,472百万円であります。
・BIM(Building Information Modeling)からCIM(Construction Information Modeling)まで広範囲な作業をカバーするマルチレンジスキャナーGLS-2000を発売いたしました。スキャン作業の全ての過程で効率化を追求し、ストレスの無いスムーズな作業、高速化を実現いたしました。直感的操作のオンボードソフトウェアを搭載、またその場でスキャンデータの確認ができ、パソコンを常時携帯する必要性をなくしました。低ノイズと高精度を両立させ更に進化した“Precise Scan Technology II”を搭載し、驚くほどノイズの少ないデータは、後処理の効率化に大きく貢献します。またトータルステーションで馴染みのある器械点・後視点法をレーザースキャナーでサポートしており、測量機メーカートプコンならではの機能を含めた3種類のレジストレーションで現場作業が行えます。
・デジタルステレオ画像から簡単に3Dモデルを作成できるImage Masterシリーズに新たにUAS(Unmanned Aerial System)版を開発し、ラインナップを拡充いたしました。Image Master UASは、近年多方面で注目を浴びているUASにより広範囲のエリアを連続したステレオ写真として撮影された画像から、3D地形モデルを作成することができる機能を有しています。また、新開発の画像解析エンジンにより、UASにより得られたデジタルステレオ画像を自動で標定し、大量の空撮画像を自動解析することを可能としました。併せてUASの飛行計画策定に必要な撮影条件を算出するImage Master Plannerや、現場で撮影した画像の良否判断を即座に行うためのソフトウェアImage Master UAS Loggerを付属し、UASの作業を広くサポートしています。
・Mobile Survey System IP-S3 HD1を発売いたしました。IP-S3 HD1はGNSS、レーザースキャナー、360°デジタルカメラおよびIMU(Inertial Measurement Unit)から構成される製品です。車載走行することにより走行ルート周辺の形状を3D点群として表現することが可能です。当社従来製品に比べ1/2のコンパクト化を実現すると共に5倍の点群密度のデータを取得することを可能としました。また、業界初のプレイバック機能を新たに搭載し、計測直後にデータの取得具合を閲覧でき、計測作業の良否判断が現場で迅速に行えるようになりました。
・下水道の配管敷設作業の基準勾配を設定できるパイプレーザーTP-L5を発売いたしました。TP-L5シリーズでは世界初となる半導体グリーンレーザーを採用し、従来比4倍以上の長寿命と高い視認性を両立させました。また、クラス最高の防水性能IPX8により、5mの深さの水に24時間浸しても水が浸入しない性能を誇り、敷設作業における夜間の大雨による浸水にも耐える堅牢さを備えました。
・GNSSレベルZ-Plusを発売いたしました。Z-Plusは固定局LZ-P5と移動局LZ-R5から構成され、LZ-P5より投光されたレーザー光をLZ-R5で受光することにより、RTK-GPS(Realtime Kinematic GPS)の高さ方向の精度を向上させることが出来る画期的な機能を有します。高さ精度の補完には独自のLazer Zone技術を搭載しています。また、追加でネットワーク型RTK-GPS観測対応のレーザーゾーントランスミッターLZ-T5を発売いたしました。ネットワーク型RTK-GPSに対応することで、GNSSを搭載しない固定局LZ-T5を利用することができ、機器導入時のイニシャルコストを抑えることが可能となりました。
・ロングレンジ・ノンプリズム・トータルステーションGPT-3500LN/LNWを海外向けに発売いたしました。小型のノンプリズム・トータルステーションにパルス方式のノンプリズムEDMを搭載し、2,000mのロングレンジノンプリズム測距機能を搭載しました。海外での大規模なマイニング現場等では長距離をノンプリズムで測定する需要が潜在的にあり、こうした要望にお応え出来る製品です。
(2) ポジショニング・カンパニー
ポジショニング・カンパニーは、最先端のGNSSコア技術、マシンコントロール(MC)技術、IMU応用技術、精密農業技術、土地測量応用技術、ウェブ・クラウドコンピューティング技術を基幹として、各事業分野に幅広い製品とサービスを提供するために世界の11拠点で研究開発活動を展開しております。当年度はクラウドをベースとしたトプコン・エンタープライズ・ソリューションサービスにおいて顕著な進歩を遂げ、多様なウェブアプリケーションサービスの統合と拡張を実現することで中核事業における利益拡大に貢献しています。さらに保有技術のリファクタリング(Refactoring)を推進、次世代ASIC開発や省力化・小型化、高密度集積化、高度アルゴリズムの最適化といった基幹技術の改革に取り組んでおります。またOEMパートナーとの共同開発により、工場レベルで弊社技術を搭載した建機/農機を発売しております。今後複数のOEMパートナーとの関係拡大に努め、弊社コア技術の市場浸透を目指します。さらには、Wachendorff Elektronik社及びDigi-Star社の買収により、今後の弊社研究開発の更なる拡大が実現可能となりました。当年度における研究成果は次のとおりであり、当セグメントに係わる研究開発費は、4,918百万円であります。
・当社GNSSのフラグシップモデルとして基準局用受信機のNET-G5を発売いたしました。Vanguard Technologyの搭載によって、452ユニバーサルチャンネルでの受信が可能となり、農業分野での応用が一般化されているL-BAND受信はもとより、Galileo (EU)およびBeidou(中国)、QZSS(準天頂,日本)といった新測位システムの受信にも対応しています。安定した基準点ネットワークの構築がTopNETとのシームレスな融合を可能にします。また次世代RTK移動局用受信機のGCX-2を発売いたしました。超小型軽量、Bluetooth内蔵のオールインワン2周波受信機がユーザーの利便性を高め、作業効率化を進めます。
・ウェブ・クラウドコンピューティングの開発強化の一環として、クラウドベースソリューションソフトウェアのMAGNET Suite (Office, Field, Enterprise)の開発を継続しておこなっております。予算管理、プロジェクトの進捗管理、作業現場のリアルタイム管理により、ユーザーの生産性の向上を実現します。当年度新たにLN-100(Layout Navigator)用MAGNET Constructを発売いたしました。Android版ソフトウェアの簡易的機能によりユーザーの操作性が格段にアップします。今後はMAGNET Constructを弊社製品のロボティック・トータルステーションやGNSS受信機への拡張を目指します。またAuto Desk社との提携により、MAGNETとAutoCADとのシームレスな連携を可能としました(Topcon Exchange for AutoCAD)。今後も現場管理や情報通信型ソリューションを追及されるユーザーへ更なる生産性の向上を提供できるよう、ウェブ・クラウドコンピューティングの開発強化を推進していきます。
・土木建設企業向け現場管理ウェブアプリケーションサービス Sitelink3D(モバイル端末対応)を発売いたしました。Sitelink3Dは当社MCのフラグシップである3DMCシステムから、作業進捗状況を施工者や現場監督、他の現場作業者へリアルタイムで共有するだけでなく、現場作業の状況に応じて作業工程の見直しや再見積もり、再発注といった業務を時間軸上で管理運営できるウェブアプリケーションサービスです。モバイル端末対応によりユーザーの利便性・生産性の更なる向上を実現します。
・精密農業分野ではトラクタの全自動ステアリングもしくはガイダンスシステムの製品ポートフォリオを強化するために、新たにX25 というコンソールユニット(トラクタに搭載するコンピュータディスプレイ)を発売いたしました。この中型サイズのコンソールユニットは既存のラインアップを補完し、アフターマーケットのみならずOEM事業向けの共通プラットフォームとして全てのユーザーニーズへの対応が可能となりました。新たに発売された電子制御ユニット(ECU)Apolloは、農地での厳しい環境に耐えうる堅牢性とその高い汎用性から様々な農機のアプリケーションコントロールに優れており、今後OEM事業向けのモジュールとして大きく期待されています。
また当年度はウェブアプリケーションサービスの開発にも着手しており、精密農業の多角化を支援するソフトウェアアプリケーションHorizon Agを発売いたしました。土木測量分野で成功したMAGNETサービスとの融合、さらには農業作物のIT管理を提供するSGISソフトウェアへ応用することで、情報化精密農業時代へ向けたサービスを引き続き提供して参ります。
(3) アイケア・カンパニー
アイケア・カンパニーは、“人の目の健康への貢献”、特にQuality of Vision(見え方の質)の向上を目指し、眼科医向け及び眼鏡店向けの検査・診断用機器、治療機器、そのIT応用に関する研究開発を行っております。当年度における研究成果は次のとおりであり、当セグメントに係わる研究開発費は、2,925百万円であります。
・従来に比べ患者さんの疼痛を軽減し高い評価を受けている眼科用パターンレーザ光凝固装置PASCALシリーズ に、白内障などの中間透光体に混濁がある場合に影響を受け難い638nmの赤色レーザを装備したモデルSynthesis TwinStarを追加ラインナップいたしました。Synthesis TwinStarは黄色577nmと赤色638nmの2色のレーザを搭載し、光凝固治療に貢献します。PASCALシリーズは、黄色又は緑色の単色レーザ搭載モデル、黄色+赤色の2色のレーザを搭載したモデルの計3種類から選択いただけます。他のPASCALシリーズと同様に、Synthesis TwinStarも次の照射スポットへ瞬時に誘導することができ、パルス間隔1msec以下の高速パターン形成と従来型レーザで出力の際に生じるエネルギームラを軽減できます。また、設定可能なスポット径に対して、それぞれ独立した個別のファイバーを採用することにより、すべてのスポット径で深い焦点深度を確保することが可能となり、均一で鮮鋭なエッジの照射痕をパターン内すべてのポイントで実現します。
・ノンコンタクトタイプトノメーター CT-800を発売いたしました。当社従来機種(CT-80)に比べ約22%軽量化し、上下動操作を電動化したことによりコントロールレバーの操作をスムーズに行えます。8.5インチの大きなタッチパネルスクリーンにより画面が見やすく、画面上のアイコンでモード切り替えを簡単に行えます。コントロールレバー操作に使い慣れた検者に、より測定しやすいモデルとして、CT-800は眼科での日常診療や健診での眼圧検査をサポートします。また、角膜圧平後の余分なエアーをカットすることにより測定時のエアーはやわらかく、患者さんの負担を軽減します。LANポートにより、当社眼科支援システムIMAGEnet R4などの眼科データファイリングシステムや電子カルテシステムに簡単に接続できます。
・SS OCT (Swept Source Optical Coherence Tomography)と眼底カメラの複合機である3次元眼底像撮影装置 DRI OCT Triton、及び、SS OCTとカラー眼底撮影/FA (蛍光眼底血管造影眼底撮影)/FAF (自発蛍光眼底撮影)を組み合わせた複合機であるDRI OCT Triton plusを発売いたしました。DRI OCT Tritonシリーズは、OCT撮影の光源に中心波長1μmのSwept Source(波長掃引光源)を用いており、波長1μm帯の高い組織侵達性により、眼底深部の観察や中間透光体に混濁がある場合での観察を容易にします。高品位な波長掃引光源を用いることで断層画像の深さ方向の劣化を低減し、硝子体から網膜・脈絡膜深部まで一枚の断層画像を均質な画質で映し出します。世界最速 100,000A-Scan/ 秒の高速な撮影スピードにより、眼球運動の影響を受けにくい高精細なOCT画像の取得を可能にします。撮影光は完全に不可視光であるため、患者さんが撮影光を目で追うことによる撮影中の位置ずれが発生しにくくなります。ソフトウェアのアルゴリズムの改善(SmarTrackシステム)により、眼底画像からOCT撮影の位置を指定する場合や、経過観察において前回と同じ部位のOCT画像の撮影を行う場合の位置再現性を向上しました。撮影した結果を定量的に評価出来ることがOCTを用いた診察における大きな長所です。この長所をさらに活かす機能として、DRI OCT Tritonにも正常眼データベースを搭載しています。撮影した結果と、当社において蓄積した正常眼データベースを比較することにより、疾患の早期発見を促すよう医師の診断をサポートします。
経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
- 有価証券報告書 抜粋メニュー
- 連結経営指標等
- 提出会社の経営指標等
- 沿革
- 事業の内容
- 関係会社の状況
- 従業員の状況
- 業績等の概要
- 生産、受注及び販売の状況
- 対処すべき課題
- 事業等のリスク
- 経営上の重要な契約等
- 研究開発活動
- 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
- 株式の総数等
- 発行済株式総数、資本金等の推移
- 株価の推移
- 最近6月間の月別最高・最低株価
- 株式所有者別状況
- 役員の状況
- コーポレートガバナンス状況
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