エスペック株式会社 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2015年3月期)

① 財政状態
当連結会計年度末における総資産は46,792百万円となり、前連結会計年度末と比べ3,761百万円の増加となりました。その主な要因は、受取手形及び売掛金の増加876百万円、仕掛品等のたな卸資産の増加698百万円、固定資産の増加1,227百万円などによるものであります。負債は11,340百万円で前連結会計年度末と比べ1,120百万円の増加となりました。その主な要因は、支払手形及び買掛金などの流動負債の増加838百万円、繰延税金負債などの固定負債の増加281百万円などによるものであります。純資産は35,451百万円で前連結会計年度末と比べ2,640百万円増加となり、その主な要因は利益剰余金の増加1,715百万円、為替換算調整勘定の増加544百万円などによるものであります。これらの結果、自己資本比率は75.1%と前連結会計年度末と比べ0.5ポイントの減少となりました。

② 経営成績
売上高につきましては、33,661百万円(前連結会計年度比4.9%増)となりました。
セグメント別では、装置事業において、環境試験器につきましては、国内市場では投資意欲の改善が見られ、汎用性の高い標準製品が好調に推移いたしました。海外市場では、中国や欧州を中心に輸出が前期比で増加いたしました。こうした結果、環境試験器全体では受注高・売上高ともに前期比で増加いたしました。
エナジーデバイス装置につきましては、車載用二次電池の充放電評価装置や安全性試験装置の受注を獲得するとともに、パワー半導体の評価装置が堅調に推移し、受注高・売上高ともに前期比で増加いたしました。
半導体関連装置につきましては、特定の半導体メーカーや自動車関連メーカーからの受注がありましたが、前期比で受注高は減少し、売上高は前期並みとなりました。
FPD関連装置につきましては、受注高は前期並みとなったものの、売上高は減少いたしました。
こうした結果、装置事業全体では、売上高は26,992百万円となりました。
サービス事業において、アフターサービス・エンジニアリングにつきましては、受注高・売上高ともに前期並みとなりました。
受託試験・レンタルにつきましては、自動車市場において主力のテストコンサルティングが好調に推移し、受注高・売上高ともに前期比で増加いたしました。
こうした結果、サービス事業全体では、売上高は5,541百万円となりました。
その他事業につきましては、環境エンジニアリング事業では、森づくりや植物工場事業が堅調に推移いたしました。
こうした結果、その他事業全体では、売上高は1,350百万円となりました。
売上原価につきましては、売上の増加に伴い売上原価も同様に増加したことにより21,567百万円(前連結会計年度比0.9%増)となりました。
販売費及び一般管理費につきましては、9,450百万円(前連結会計年度比9.2%増)となり、前連結会計年度より796百万円の増加となりました。その主な要因は、給料及び手当などの増加252百万円によるものであります。
これらの結果、営業利益につきましては、前連結会計年度より566百万円増加し、2,643百万円となりました。
経常利益につきましては、為替差益などにより営業外損益が401百万円の利益となり、3,044百万円となりました。
当期純利益につきましては、法人税、住民税及び事業税の計上1,106百万円などにより2,118百万円となりました。

③ キャッシュ・フローの状況の分析
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況の分析については、「第2 事業の状況 1.業績等の概要」に記載しております。