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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1006032

有価証券報告書抜粋 プレシジョン・システム・サイエンス株式会社 業績等の概要 (2015年6月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 経営成績に関する分析
当連結会計年度におけるわが国経済は、当初は消費税率引き上げの影響で個人消費が落ち込み、企業の設備投資も盛り上がりを欠いていました。しかしながら、現政権による経済政策や金融緩和の効果もあり個人消費及び設備投資に持ち直しの動きがみられ、緩やかながらも回復基調となりました。また、海外では、米国の景気回復基調が続いており、中国も減速しながらも一定の成長を確保し、その中でもインフラ投資は高水準で推移しました。
このような状況の中、当社グループは、バイオ関連業界において、ラボ(研究室)自動化や臨床診断用の各種装置、それらに使用される試薬や反応容器などの消耗品類の製造販売に注力してまいりました。
これら製品は、ロシュグループ、キアゲングループ、アボットグループ、ライフテクノロジーズ社、ナノストリング社、㈱LSIメディエンスなどへのOEM販売(相手先ブランドによる販売)を中心に、欧米子会社を通じた自社販売も含め、ワールドワイドに事業展開しております。

2014年6月期
(前連結会計年度)
2015年6月期
(当連結会計年度)
対前年同期
増減率
金額百分比金額百分比
百万円%百万円%%
売上高3,921100.05,14310031.2
売上総利益1,26632.31,82735.544.2
営業損失(△)△891△22.7△320△6.2-
経常損失(△)△826△21.1△172△3.3-
当期純利益又は当期純損失(△)61115.6△215△4.2-

当連結会計年度は、売上高5,143百万円(前期比31.2%増)、売上総利益1,827百万円(前期比44.2%増)となりました。DNA自動抽出装置を中心とした既存装置に関しては、キアゲングループ及びナノストリング社向けの販売が好調に推移いたしました。また、アボットグループ向けの新規OEM製品である臨床診断用の検体前処理装置も順調に立ち上がり、エリテックグループからは全自動遺伝子診断装置「geneLEAD(ジーンリード)ⅩⅡ」のOEM契約の締結に伴い、手数料の獲得に成功いたしました。これらのことが大きく影響し、増収増益を確保いたしました。
費用面では、製品化の最終局面を迎えている「geneLEAD ⅩⅡ」の開発費を中心に研究開発費795百万円(前期比0.9%減)となり、前期に引き続き高水準の研究開発投資となりました。その他の経費も、概ね前期並みであったことから、販売費及び一般管理費としては2,147百万円(前期比0.5%減)となり、営業損失△320百万円(前年同期は営業損失△891百万円)となりました。
その他、為替差益51百万円、秋田県への工場進出(大館試薬センター)に伴う補助金を含めた助成金収入97百万円などもあり、営業外収益164百万円を計上いたしました。その結果、経常損失△172百万円(前年同期は経常損失△826百万円)、当期純損失△215百万円(前年同期は当期純利益611百万円)となりました。なお、前年同期は、多額の特別利益(投資有価証券売却益)を計上しております。

取引先別の販売状況は、下表のとおりであります。
2014年6月期
(前連結会計年度)
2015年6月期
(当連結会計年度)
対前年同期
増減率
金額構成比金額構成比
百万円%百万円%%
ロシュグループ1,11728.51,09221.2△2.2
キアゲングループ68317.482416.020.6
その他2,12054.13,22662.852.1
合計3,921100.05,143100.031.2
当連結会計年度におけるロシュグループ向け販売は1,092百万円(前期比2.2%減)と若干の減少となりましたが、キアゲングループ向け販売は、エボラ出血熱検査用の需要が盛り上がったこともあり、824百万円(前期比20.6%増)の増収を確保いたしました。
その他販売に関しましては3,226百万円(前期比52.1%増)となりました。米国OEM先であるナノストリング社向け販売が好調であった他、アボットグループ向けの新規OEM製品である臨床診断用の検体前処理装置も順調に立ち上がりました。また、エリテックグループからはOEM契約締結に伴う手数料収入の獲得にも成功し、大幅な増収を確保いたしました。

セグメントの業績は、次のとおりであります。
① 装置
当連結会計年度は、売上高3,151百万円(前期比35.8%増)となりました。一方で、営業費用は2,743百万円(前期比14.2%増)となり、営業利益408百万円(前年同期は営業損失△80百万円)となりました。詳細は、以下のとおりであります。
(a)ラボ(研究室)自動化装置
ロシュグループやキアゲングループに供給しているDNA自動抽出装置を中心としたラボ(研究室)向けの各種自動化装置のことであり、833台の出荷に開発売上も加え、売上高1,975百万円(前期比17.5%増)となりました。一方で、営業費用は1,667百万円(前期比3.4%増)となり、営業利益307百万円(前期比348.4%増)の増収増益となりました。その主な理由は、キアゲングループ向けとナノストリング社向け販売が好調であったことによるものです。
(b)臨床診断装置
㈱LSIメディエンスに供給している免疫化学発光測定装置やアボットグループ向けの新規OEM製品である臨床診断用の検体前処理装置などの臨床向け装置のことであり、394台の出荷に開発売上も加え、売上高1,176百万円(前期比84.0%増)となりました。一方で、営業費用1,075百万円(前期比36.4%増)となり、営業利益100百万円(前年同期は営業損失△148百万円)となりました。当連結会計年度は、アボットグループやエリテックグループ向けの新規OEM製品の立ち上げ期であり、納期優先で対応しているため全体としては低採算の状況ですが、手数料収入が大きく収益に貢献いたしました。
② 試薬・消耗品
当区分は、当社装置の使用に伴い消費される、DNA抽出用の試薬や反応容器などの専用プラスチック消耗品の区分であります。主要なOEM先は、OEM先が自社で試薬を製造販売しておりますが、プラスチック消耗品類は当社から購入する契約となっております。また、一部のOEM先に対しては、当社が試薬製造も請け負っており、昨年11月には、当社「大館試薬センター」が稼動し、アボットグループやエリテックグループ向けの試薬製造が開始されております。当連結会計年度は、売上高1,238百万円(前期比26.6%増)となりました。営業費用は1,210百万円(前期比32.0%増)となり、営業利益27百万円(前期比55.2%減)となりました。当連結会計年度は、大館試薬センターの立ち上げ期であり、コストが先行したことから、増収減益となりました。
③ メンテナンス関連
当区分は、装置メンテナンスやスペアパーツ(交換部品)販売などの区分であります。主要なOEM先は、OEM先が自社でメンテナンス対応しておりますが、スペアパーツは当社から購入する契約となっております。当連結会計年度は、売上高328百万円(前期比9.4%増)となりました。営業費用は277百万円(前期比2.0%減)となり、営業利益50百万円(前期比199.2%増)となりました。
④ 受託製造
当区分は、子会社の製造工場であるエヌピーエス㈱が実施している、当社以外の外部からの受託製造事業の区分であります。当連結会計年度は、売上高425百万円(前期比34.6%増)となりました。営業費用は338百万円(前期比14.0%増)となり、営業利益86百万円(前期比360.9%増)となりました。当区分は、当社の主要事業ではないものの、エヌピーエス㈱の収益確保のための事業となっています。
⑤ その他
当区分は、上記(1)~(4)のいずれにも該当しない売上を区分しています。主には、PSSキャピタル㈱とベンチャーファンドであるバイオコンテンツ投資事業有限責任組合の事業の区分であります。当連結会計年度は、売上高はなく(前年同期は売上高6百万円)、営業費用は1百万円(前期比88.5%減)となり、営業損失△1百万円(前年同期は営業損失△7百万円)となりました。

(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末の現金及び預金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,304百万円減少し1,779百万円となりました。

税金等調整前当期純損失178百万円、たな卸資産の増加額259百万円、法人税等の支払額1,154百万円などの資金の減少がありましたが、減価償却費285百万円などの資金の増加があり、営業活動によるキャッシュ・フローとしては1,362百万円の減少(前年同期は822百万円の減少)となりました。

有形固定資産の売却による収入60百万円などによる資金の増加がありましたが、有形固定資産の取得による支出204百万円などの資金の減少があり、投資活動によるキャッシュ・フローとしては150百万円の減少(前年同期は4,706百万円の増加)となりました。

短期借入による収入370百万円と長期借入れによる収入630百万円の資金の増加がありましたが、長期借入金の返済による支出686百万円、配当金の支払額135百万円などの資金の減少があり、財務活動によるキャッシュ・フローとしては175百万円の増加(前年同期は2,646百万円の減少)となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02338] S1006032)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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