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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1005ZG9

有価証券報告書抜粋 朝日インテック株式会社 研究開発活動 (2015年6月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


研究開発型企業である当社グループは、創業時より研究開発活動を経営の重要項目の1つとして位置付けております。
当社グループは、4つのコアテクノロジー(伸線技術、ワイヤーフォーミング技術、コーティング技術、トルク技術)を主体とした、高度で独自性の高い素材加工技術を備えることに加えて、原材料から製品までの一貫生産体制を構築することによって、当社独自の素材及び機能を有した製品の開発・製造が可能となっております。
これは、同業他社ではあまり見られない医療機器分野と産業機器分野の技術循環、日本の研究開発拠点と海外の生産拠点との技術連携など、当社グループならではの強みであります。また、これら当社独自の機能を生かし、近年では、医療現場での豊富な経験を持つ各分野におけるトップドクターとの共同研究開発体制を強化しており、医療現場に密着した製品開発を展開しております。これらの融合が、医療機器分野での競合先との差別化を図り、競争優位性のある製品を供給し続けている大きな要因にもなっております。
今後も、当社グループのOnly One技術の発展と、それに伴うお客様のNumber Oneの実現を目指し、研究開発活動を進めてまいります。
当連結会計年度における当社グループが支出した研究開発費用の総額は、32億30百万円であります。
セグメント別の研究開発活動を示すと、次のとおりであります。
(メディカル事業)
ガイドワイヤー分野、カテーテル分野共に、循環器系製品のさらなる進化に向けた取組みを継続するとともに、非循環器領域での製品群の拡充と強化に取り組んでまいりました。
当社が最も強みを持つガイドワイヤーの分野においては、循環器系のPTCAガイドワイヤーや末梢血管系のペリフェラルガイドワイヤーの開発に注力いたました。ペリフェラルガイドワイヤーについては、「Gladius(グラディウス)、Halberd(ハルバード)」の5種の同時開発を進め、当連結会計年度において5種同時に販売開始することを可能にいたしました。本製品は、当社主力製品であるPTCAガイドワイヤーで培った当社独自である「SION(シオン)技術」の横展開に加え、末梢血管特有の長く硬い狭窄病変への対応を可能にするなど、臨床現場の幅広いニーズに応えるよう開発された製品であります。また、PTCAガイドワイヤーについては、「SION(シオン)技術」の横展開によるラインナップの拡充により、サポート性能に優れた「SION blue ES」を新たに開発いたしました。本製品は、バルーンカテーテルやステントなどを併用する際のサポート性を向上させた新しいタイプのPTCAガイドワイヤーであります。
また、カテーテル領域の分野においては、貫通カテーテルや腹部血管系のマイクロカテーテル、脳動脈瘤治療用ガイドワイヤーの開発に注力いたしました。循環器系の貫通カテーテル「Caravel(カラベル)」につきましては、狭窄部での通過性や血管への追従性の向上を目指した改良品を開発いたしました。マイクロカテーテル「Tellus C3(テルスシースリー)」及び「Veloute C3(ベルテシースリー)」は、臨床現場のニーズを受け、より低侵襲な腹部血管治療に特化した製品として開発いたしました。また、脳動脈瘤治療用ガイドワイヤー「CHIKAI 315 EXC(チカイサンイチゴイーエックスシー)」は、複雑・煩雑な機器交換を必要とする手技の簡便化を図るために開発いたしました。
OEM関連製品につきましては、国内外の医療機器メーカーと製品開発を進めております。当連結会計年度においては、大手医療機器メーカーとの協業によりFFR(冠血流予備量比)測定用ガイドワイヤーやロータワイヤー主要部品の共同開発などを推進いたしました。
当事業では引き続き、医療現場での豊富な経験を持つ各分野のトップドクターとの共同研究開発体制を強化し、当社独自の技術を活用することにより、医療現場に密着した製品開発を展開を進めてまいります。
当連結会計年度における研究開発費は、26億21百万円であります。


(デバイス事業)
医療部材につきましては、当社独自の高機能部材である中腔のケーブルチューブ「ACT ONE(アクトワン)」や、トルク伝達性、高速度回転駆動や細く強度が高いトルクコイル・ドライブケーブル、高張力の高いハイテンションワイヤーロープなどが高く評価されており、今後もより多くの高性能医療機器への採用に向けて製品開発を行ってまいります。当連結会計年度は、これらの医療部材について、海外大手医療器具メーカーへの量産納品が開始された他、国内大手医療器具メーカーの細径内視鏡にも採用されるなど、前連結会計年度から引き続き、使用用途は拡大傾向にあります。米国の医療機器ベンチャー企業や国内外の大手医療機器企業からの開発依頼案件が増加しており、今後におきましても、これらの対応に向けて、研究開発活動を強化してまいります。
また、当連結会計年度は、メディカル事業のペリフェラルガイドワイヤー「Gladius(グラディウス)、Halberd(ハルバード)」用の極細径「ACT ONE(アクトワン)」の開発・生産を行うなどしており、メディカル事業における自社ブランド品の新製品開発に、当事業の技術開発力が寄与しております。
産業部材につきましては、当社オリジナル製品である「シンクロメッシュロープ」が、国内大手空調機メーカーに採用された他、海外大手メーカーのシューズ用レースシステム(機械式に靴紐を締めたり緩めたりする機構)用の新規ワイヤーロープの設計、試作に対応しており、今後のさらなる増加が期待されています。
当事業では引き続き、当社のコアテクノロジーを進化させるとともに、レーザー加工技術開発(溶接接合技術、精密切断技術)、整形外科分野向けの高トルクケーブル、樹脂チューブと形状付け金属線を組み合わせたコイルチューブなどの新たな取り組みを行うなどし、様々な分野で採用して頂ける高機能・高付加価値の技術・製品の開発を行ってまいります。
当連結会計年度における研究開発費は、6億8百万円であります。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02349] S1005ZG9)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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