西華産業株式会社 対処すべき課題 (2015年3月期)

わが国の主要製造業は、円安による輸入原材料価格の高騰や原子力発電所の停止および再生可能エネルギー促進等による電力料金の上昇に加えて、労働人口の減少などにより、海外生産拠点へのシフトが加速されております。
このような状況の下、当社グループとしましては、各社の総力を結集し、2年目を迎えた中期経営計画「CS 2017」における、以下の戦略を取り進めることで「事業領域の多様化」を図ってまいります。
また、グループ企業としての持続的な成長と価値を高めるため、コーポレートガバナンスの更なる充実に努めてまいります。

(1) 収益の多様化
当社グループの事業領域の拡大のため、シナジー効果が期待出来る商社やメーカーへの投資および新会社の設立などを通じて、成長分野への積極的な進出を図ることで収益の多様化に繋げてまいります。

(2) グローバル戦略の加速
アジアはもとより欧米も含む世界の市場に対して、各地域の事情に沿ってメーカーと一体となった営業展開を図り、より強固な事業基盤を確立してまいります。
そのために国内営業部門や海外拠点同士との連携を深め、新たなビジネスチャンスを発掘してまいります。

(3) グループ経営の強化
グループ各社が持つそれぞれの特色、強みを最大限に活かすと共に、各会社間の連携強化を図り、収益力向上を目指してまいります。

(4) 戦略的な組織運営
2014年4月より地域本部制から事業所管制へと移行し、各事業所管毎に専門性を高める一方、スピード感を持った組織運営を行ってまいります。

(5) 人材の育成
グローバル戦略を加速するための人材を育成すると共に、事業を企画、立案、実行のできる人材を育成してまいります。
また、女性が活躍できる環境を整えることや、多様な人材を起用するための各種人事制度を導入してまいります。

(6) コーポレートガバナンス・コードへの対応
当社グループの持続的な発展と企業価値の更なる向上を目指すことを目的に、新たに適用されるコーポレートガバナンス・コードに沿った取り組みを行ってまいります。