株式会社ファミリー 対処すべき課題 (2015年3月期)

わが国の経済は、大手企業の業績が好調に推移するなど、長引く景気低迷からの回復の兆しを見せる一方、道半ばとも言われるデフレ脱却や、経済成長と財政再建の両立に向けた第3の矢「成長戦略」を柱とした潜在成長率の底上げなど、依然として課題も残されています。自動車販売については、消費税増税後の買い控えが長引いていることに加え、軽自動車税の増税やエコカー減税の基準厳格化が響き、2015年度は消費税増税で販売が落ち込んだ2014年度をさらに下回るとの予想もあります。
このような状況下、当社では以下の項目を課題として認識しております。
(1)高収益体質の維持
国産車や同業他社との競合激化から、新車販売の利益率が低下しています。欧米11メーカーの車種を取扱うことのできる当社のメリットを最大限生かし、お客様満足度を高め、さらにお客様のニーズに応えることにより生産性を高めます。また、費用削減に対する意識をさらに高め、併せて発電事業の継続実施と不動産事業への投資も積極的に行うなど多角化経営を推進し、より安定した収益をあげてまいります。
(2)組織体制の整備
めまぐるしく変化する市場環境に対して迅速に対応するとともに、お客様のニーズを的確に把握していくためには、経営管理体制の充実が不可欠です。そのため、当社は事業規模・内容や必要な人材に応じた採用を適時行い、社員個々の専門性を高め、人員効率の最大化を図るように「人材」の育成、組織体制の整備を進めてまいります。
(3)関連事業の強化
かねてより強化に取り組んでおります各種サービス・保険・ローンといった自動車販売に付随する周辺事業の拡大がますます重要となっております。社員個々のレベルアップをさらに図り、収益の拡大に努めてまいります。